ワールドスケール（2000年生、母Savannah Song）

ワールドスケール（2000年5月10日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。馬名の意味は「世界規模」。毛色は栗毛。種牡馬のスピニングワールド（当時7歳）と交配したSavannah Songが16歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地14戦3勝2着4回。2004年の中山金杯(ハンデG3)で2着に入った他、2004年のエプソムカップ(G3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

宗像義忠厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2003年）

1月5日、デビュー戦は田中勝春騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山ダート1800m 晴/重）に出走。馬体重は530kg。16頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では見所を作れず10着に敗れた。

1月26日、中2週で馬体重を前走から18kg減らして迎えた2戦目は、3歳新馬（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（1戦0勝）。15頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のベガスナイトに1馬身1/4の差をつけて初白星を挙げた。

3月15日、中6週で迎えた3戦目は、3歳500万下（中山芝1800m 曇/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は3戦連続で田中勝春騎手（2戦1勝）。14頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したカイシュウコンドルに半馬身届かず2着となった。

4月26日、中5週で迎えた4戦目は、3歳500万下の新緑賞（東京芝2300m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で田中勝春騎手（3戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では迫力満点の伸び脚で猛追したが、抜け出したメイショウカチドキにクビ差届かず2着に甘んじた。

5月17日、中2週で迎えた5戦目は、3歳500万下の夏木立賞（東京芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で田中勝春騎手（4戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では驚異的な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のシャドウビンテージをクビ差振り切ってファンの支持に応えた。

6月1日、中1週で迎えた6戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの駒草賞（東京芝2000m 曇/重）に出走。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では鮮烈な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のトリリオンカットをクビ差振り切って3勝目をゲットした。

11月30日、約6か月の休み明けで馬体重を前走から24kg増やして迎えた7戦目は、キャピタルステークス（東京芝1600m 曇/重）に出走。鞍上は田中勝春騎手（5戦2勝）。12頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい9着に終わった。

4歳（2004年）

1月5日、中4週で迎えた8戦目は、ハンデG3の中山金杯（中山芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（6戦2勝）。16頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったアサカディフィートに詰め切れず、3馬身半差の2着となった。

1月25日、中2週で迎えた9戦目は、G2のアメリカジョッキークラブカップ（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田中勝春騎手（7戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず7着に敗れた。

3月27日、中8週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた10戦目は、木幡初広騎手を鞍上に迎えて、G2の日経賞（中山芝2500m 晴/良）に出走。14頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では天稟の闘志でゴールまで力走し、5着に入り込んだ。

4月25日、中3週で迎えた11戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのメトロポリタンステークス（東京芝2400m 晴/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では切れ味抜群の末脚を繰り出したが、3着に終わった。

6月13日、中6週で迎えた12戦目は、G3のエプソムカップ（東京芝1800m 晴/稍重）に出走。鞍上はM.デムーロ騎手（1戦1勝）。18頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

7月24日、中5週で迎えた13戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の天の川ステークス（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は田中勝春騎手（8戦2勝）。8頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではシャープな伸びを見せたが、勝ったマーベラスダンスにねじ伏せられてクビ差の2着に甘んじた。

11月13日、約3か月半の休養明けで迎えた14戦目は、3歳以上1600万下のノベンバーステークス（東京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（9戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい8着に敗れた。