マヤノオリンピア（1984年生、母ミレーヌ）

マヤノオリンピア（1984年6月27日）は、日本の競走馬、種牡馬。毛色は青鹿毛。種牡馬のロンバード（当時16歳）と交配したミレーヌが14歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は佐々木節哉。戦績は、中央平地21戦5勝2着3回。1988年の日経新春杯(G2)で2着に入った他、1990年のオーストラリアトロフィー(オープン)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

坂口正大厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1986年）

11月30日、デビュー戦は南井克巳騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（阪神芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は434kg。11頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線に入ると、前で粘るハムラインエースを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

12月20日、中2週で迎えた2戦目は、3歳400万下の千両賞（阪神芝1600m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で南井克巳騎手（1戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では強靭な末脚を繰り出したが、3着に終わった。

3歳（1987年）

1月11日、中2週で迎えた3戦目は、3歳G3のシンザン記念（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で南井克巳騎手（2戦1勝）。14頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では末脚に勢いがなく9着に敗れた。

2月22日、中5週で迎えた4戦目は、4歳400万下のこぶし賞（京都芝1600m 外回り雨/良）に出走。鞍上は4戦連続で南井克巳騎手（3戦1勝）。15頭立ての4番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では瞬発力に富んだ末脚を披露し、3着に入った。

3月21日、中3週で迎えた5戦目は、3歳オープンのすみれ賞（阪神芝2200m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で南井克巳騎手（4戦1勝）。10頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のスズノライジンに1馬身3/4の差をつけて2勝目を挙げた。

4月26日、中4週で迎えた6戦目は、3歳オープンの若草賞（京都芝2400m 外回り雨/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で南井克巳騎手（5戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では物凄い伸び脚を見せたが、ニホンピロマーチにクビ差交わされて2着に甘んじた。

5月31日、中4週で迎えた7戦目は、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 晴/良）に出走。G1級競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は7戦連続で南井克巳騎手（6戦2勝）。24頭立ての15番人気で20番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。最後は脚が止まってしまい19着に終わった。

11月14日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた8戦目は、田原成貴騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1400万下の比叡特別（京都芝2000m 曇/良）に出走。8頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で猛追したが、勝ったアルファジェスに詰め切れず、4馬身差の2着となった。

11月28日、中1週で迎えた9戦目は、4歳以上1400万下の高雄特別（京都芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は南井克巳騎手（7戦2勝）。14頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら8番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走したが、5着に終わった。

12月19日、中2週で迎えた10戦目は、4歳以上1400万下のサンタクロースステークス（阪神芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で南井克巳騎手（8戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のローズイバロンに5馬身の差をつけて3勝目を獲得した。

4歳（1988年）

1月24日、中4週で迎えた11戦目は、G2の日経新春杯（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で南井克巳騎手（9戦3勝）。12頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではスパッとキレる脚で猛追したが、勝ったスピードヒーローに詰め切れず、1馬身1/4差の2着となった。

2月21日、中3週で迎えた12戦目は、ハンデG2の京都記念（京都芝2400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で南井克巳騎手（10戦3勝）。11頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では目立つような脚を使えず5着に敗れた。

4月29日、中9週で迎えた13戦目は、丸山勝秀騎手を鞍上に迎えて、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り曇/稍重）に出走。18頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、ミドルペースでレースを進める。しかし、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。最後は脚が止まってしまい12着に終わった。

6月12日、中5週で迎えた14戦目は、G1の宝塚記念（阪神芝2200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で丸山勝秀騎手（1戦0勝）。13頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では脚が上がってしまい12着に終わった。

5歳（1989年）

12月10日、約18か月の休み明けで迎えた15戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1400万下の阪神競馬場開設40周年記念（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての14番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい11着に終わった。

6歳（1990年）

1月5日、中3週で迎えた16戦目は、ハンデG3の金杯（京都芝2000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は南井克巳騎手（11戦3勝）。14頭立ての13番人気で大外14番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では見所を作れず8着に終わった。

1月28日、中2週で迎えた17戦目は、安田隆行騎手を鞍上に迎えて、関門橋ステークス（小倉芝2000m 曇/良）に出走。15頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後は一杯になって12着に終わった。

2月10日、中1週で迎えた18戦目は、すばるステークス（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は丸山勝秀騎手（2戦0勝）。8頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線ではぐんぐんと終いの脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のニシノサムタイムに2馬身半の差をつけて久方ぶりに勝利を挙げた。

3月18日、中4週で迎えた19戦目は、ハンデG3の中京記念（中京芝2000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は安田隆行騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位争いには参加できず8着に終わった。

4月1日、中1週で迎えた20戦目は、G2の産經大阪杯（阪神芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で安田隆行騎手（2戦0勝）。9頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では見せ場なく6着に敗れた。

4月22日、中2週で迎えた21戦目は、オーストラリアトロフィー（京都芝2200m 外回り小雨/良）に出走。鞍上は丸山勝秀騎手（3戦1勝）。8頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。敢然と端をきり、リードを2馬身以上キープして、遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮烈な末脚を爆発させてあっさりと抜け出し、最後は2着のマルカロッキーに4馬身の差をつけて優勝