グローリーヴェイズ（2015年生、母メジロツボネ）

グローリーヴェイズ（2015年3月2日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「栄光のつぼ。母名より連想」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のディープインパクト（当時13歳）と交配したメジロツボネが8歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道虻田郡洞爺湖町、生産者はレイクヴィラファーム。2021年の香港ヴァーズ(香・G1)に勝利した他、2021年のクイーンエリザベス2世カップ(香・G1)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、レイクヴィラファームから「セレクトセールサラブレッド1歳」に上場され、シルク・ホースクラブによって5,616万円で落札された。

シルクホースクラブにて総額7,000万円（14万×500口）で一口馬主が募集された。

尾関知人厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2017年）

10月1日、デビュー戦はM.デムーロ騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は432kg。14頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、かなりのスローペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のミッキーハイドに1馬身3/4の差をつけて初勝利を挙げた。

12月10日、中9週で迎えた2戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下のこうやまき賞（中京芝1600m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。7頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではスパッと切れる脚で追い上げたが、抜け出したカフジバンガードにアタマ差届かず2着に甘んじた。

3歳（2018年）

2月4日、中7週で迎えた3戦目は、3歳G3のきさらぎ賞（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上はM.デムーロ騎手（1戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では迫力満点の伸び脚で追い上げたが、抜け出したサトノフェイバーを捕まえ切れず、ハナ差の2着に甘んじた。

5月5日、約3か月の休養明けで迎えた4戦目は、3歳G2の京都新聞杯（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は浜中俊騎手（1戦0勝）。17頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、4着に終わった。

7月28日、約3か月の間隔を開けて迎えた5戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の佐渡ステークス（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上はM.デムーロ騎手（2戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では強烈な末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のベアインマインドに1馬身1/4の差をつけて1番人気に応えた。

10月21日、約3か月の間隔を開けて迎えた6戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての12番人気で大外18番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張り、5着に入り込んだ。

4歳（2019年）

1月13日、約3か月の間隔を開けて迎えた7戦目は、ハンデG2の日経新春杯（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上はM.デムーロ騎手（3戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線ではグイグイと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のルックトゥワイスを半馬身振り切って重賞ウィナーの称号を獲得した。

4月28日、約3か月半の休み明けで迎えた8戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したフィエールマンにクビ差届かず2着となった。

10月6日、約5か月半の休養明けで迎えた9戦目は、G2の京都大賞典（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上はM.デムーロ騎手（4戦3勝）。17頭立ての1番人気に推されて16番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では天資の闘争心でゴールまで力戦したが、6着に終わった。

12月8日、J.モレイラ騎手を鞍上に迎えて、G1の香港ヴァーズ（香港・シャティン芝2400m）に出走。14頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。最後は、2着のラッキーライラックに3馬身半の差をつけて初のG1タイトルを手にした。

5歳（2020年）

6月28日、約7か月の休養明けで迎えた11戦目は、D.レーン騎手を鞍上に迎えて、G1の宝塚記念（阪神芝2200m 曇/稍重）に出走。18頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。最後は脚色が鈍り17着に敗れた。

10月11日、約3か月半の休養明けで迎えた12戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、G2の京都大賞典（京都芝2400m 外回り晴/稍重）に出走。17頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では目の覚めるような末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のキセキを3/4馬身振り切って重賞3勝目をマークした。

11月29日、中6週で迎えた13戦目は、G1のジャパンカップ（東京芝2400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦1勝）。15頭立ての4番人気で大外15番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では伸びが続かず、5着に終わった。

6歳（2021年）

3月14日、約3か月半の休養明けで迎えた14戦目は、G2の金鯱賞（中京芝2000m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で川田将雅騎手（2戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではいいところがなく4着に敗れた。

4月25日、K.ティータン騎手を鞍上に迎えて、G1のクイーンエリザベス2世カップ（香港・シャティン芝2000m）に出走。7頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。最後は、勝ったラヴズオンリーユーから3/4馬身差の2着に敗北した。

9月26日、約5か月の休み明けで迎えた16戦目は、G2の産経賞オールカマー（中山芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上はM.デムーロ騎手（5戦3勝）。16頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

12月12日、G1の香港ヴァーズ（香港・シャティン芝2400m）に出走。鞍上はJ.モレイラ騎手（1戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。最後は、2着のPyledriverに1馬身の差をつけてG1・2勝目を挙げた。

7歳（2022年）

3月26日、C.スミヨン騎手を鞍上に迎えて、G1のドバイシーマクラシック（アラブ首長国連邦・メイダン芝2410m）に出走。15頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。8着に敗れた。

8月21日、約5か月の休養明けで迎えた19戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、G2の札幌記念（札幌芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では今一つ伸び切れず6着に敗れた。

2022年12月20日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。

12月11日、G1の香港ヴァーズ（香港・シャティン芝2400m）に出走。鞍上はJ.モレイラ騎手（2戦2勝）。10頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。3着に終わった。