ミリオンベル（2001年生、母ミナミノバレッツ）

ミリオンベル（2001年6月1日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「花の名前」。毛色は栗毛。種牡馬のフォーティナイナー（当時16歳）と交配したミナミノバレッツが10歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）カナイシスタッド。戦績は、中央平地28戦7勝2着8回、地方1戦0勝。2005年のシリウスステークス(ハンデG3)で2着に入った他、2006年のKBC杯(オープン)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

坂口正則厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2003年）

12月7日、デビュー戦はC.スミヨン騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は434kg。15頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。先頭に立ち、ややハイペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、アルドラゴンに交わされて1馬身1/4差の2着となった。

12月27日、中2週で迎えた2戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳未勝利（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、極端なハイペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では強烈な末脚を炸裂させて、最後は2着のマイネマスカレードに5馬身の差をつけて初白星を挙げた。

3歳（2004年）

1月25日、中3週で迎えた3戦目は、牝馬限定3歳500万下の若菜賞（京都ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では卓抜な伸び脚で急追したが、勝ったチャイナバロックに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。

3月13日、中6週で迎えた4戦目は、牝馬限定の3歳500万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（2戦1勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では豪快に終いの脚を伸ばして楽々と抜け出し、最後は2着のマルトクに3馬身の差をつけて断トツの支持に応えた。

4月4日、中2週で迎えた5戦目は、3歳オープンのマーガレットステークス（阪神芝1400m 曇/稍重）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は4戦連続で武豊騎手（3戦2勝）。16頭立ての10番人気で大外16番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では伸びあぐねて15着に終わった。

4歳（2005年）

1月23日、約10か月の休養明けで迎えた6戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下（京都ダート1200m 曇/良）に出走。16頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったソーアラートにねじ伏せられて2馬身半差の2着となった。

2月19日、中3週で迎えた7戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（京都ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で小牧太騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではジリジリと前との差を詰めて先頭をうかがい、最後は2着のジョーマリコを3/4馬身振り切って3勝目をマークした。

3月19日、中3週で迎えた8戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下のアイルランド大統領賞（中山ダート1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての8番人気で16番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始3番手を追走。直線では迫力十分の伸びを見せたが、勝ったケージーアジュデにねじ伏せられて半馬身差の2着となった。

6月18日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた9戦目は、3歳以上1000万下の出石特別（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（4戦2勝）。13頭立ての1番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではグイグイと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のビービーバーニングに2馬身の差をつけて4勝目を収める

7月10日、中2週で迎えた10戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の鶴見特別（阪神ダート1400m 曇/重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが劣勢になり7着に敗れた。

9月10日、中8週で迎えた11戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の夙川特別（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は武豊騎手（5戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のパレスエースに4馬身の差をつけて5勝目を挙げた。

10月2日、中2週で迎えた12戦目は、太宰啓介騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のシリウスステークス（阪神ダート1400m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。14頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、抜け出したブルーコンコルドを捕まえ切れず、3/4馬身差の2着となった。

11月20日、中6週で迎えた13戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの霜月ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で猛追したが、逃げるトウショウギアを差し切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

12月10日、中2週で迎えた14戦目は、ギャラクシーステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（6戦4勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したマイティスプリングを差し切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

5歳（2006年）

4月1日、約3か月半の休養明けで迎えた15戦目は、コーラルステークス（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（7戦4勝）。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、3着に終わった。

4月15日、中1週で迎えた16戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、京葉ステークス（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。10頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

5月14日、中3週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた17戦目は、ハンデ戦でオープンの栗東ステークス（京都ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は太宰啓介騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず10着に敗れた。

5月27日、中1週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた18戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、欅ステークス（東京ダート1400m 雨/稍重）に出走。16頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚を伸ばせず8着に敗れた。

8月6日、中9週で迎えた19戦目は、KBC杯（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は太宰啓介騎手（2戦0勝）。14頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るサンライズキングを異次元の末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて6勝目を挙げた。

8月27日、中2週で迎えた20戦目は、ハンデ戦でオープンの阿蘇ステークス（小倉ダート1700m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で太宰啓介騎手（3戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線ではいいところがなく8着に敗れた。

9月23日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた21戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、ペルセウスステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。11頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではグイグイと終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のサクラビジェイに1馬身半の差をつけて勝利を手に入れた。

10月14日、中2週で迎えた22戦目は、ハンデ戦でオープンのエニフステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、5着に終わった。

11月19日、中4週で迎えた23戦目は、ハンデ戦でオープンの霜月ステークス（東京ダート1400m 雨/良）に出走。鞍上は太宰啓介騎手（4戦1勝）。16頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、勝ったボードスウィーパーにねじ伏せられて3馬身差の2着となった。

12月10日、中2週で迎えた24戦目は、ギャラクシーステークス（阪神ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で太宰啓介騎手（5戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて1番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では決め手が足りず、5着に終わった。

6歳（2007年）

3月10日、約3か月の休養明けで迎えた25戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、千葉ステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず9着に敗れた。

4月4日、中3週で馬体重を前走から11kg減らして迎えた26戦目は、牝馬限定Jpn3のマリーンカップ（船橋ダート1600m 晴/不良）に出走。鞍上は武豊騎手（8戦4勝）。14頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では詰めが甘くなり、4着に終わった。

5月6日、中4週で馬体重を前走から13kg戻して迎えた27戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのオアシスステークス（東京ダート1600m 雨/稍重）に出走。16頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天性の負けん気を発揮してゴールまで力闘し、4着に入った。

5月26日、中2週で迎えた28戦目は、欅ステークス（東京ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は太宰啓介騎手（6戦1勝）。16頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く13着に終わった。

9月17日、約4か月の休み明けで迎えた29戦目は、エニフステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で太宰啓介騎手（7戦1勝）。13頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く11着に敗れた。