シルキーラグーン（2000年生、母シーヴィーナス）

シルキーラグーン（2000年4月10日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋環礁・礁湖　母名から連想　美しい競走馬になって欲しい」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のブライアンズタイム（当時15歳）と交配したシーヴィーナスが6歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は早田牧場新冠支場。戦績は、中央平地24戦7勝2着4回。2004年、2005年とオーシャンステークス(オープン)を連覇した他、2005年のバーデンバーデンカップ(オープンハンデ)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

シルクホースクラブにて総額3,000万円（6万×500口）で一口馬主が募集された。

池上昌弘厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2002年）

8月10日、デビュー戦は梶晃啓騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（新潟芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は440kg。16頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では物凄い伸び脚で猛進したが、勝ったマイネヴィーナスにねじ伏せられて2馬身差の2着となった。

8月25日、中1週で迎えた2戦目は、2歳新馬（新潟芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で梶晃啓騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。最後は、2着のストロングメモリーに1馬身1/4の差をつけて初勝利を挙げた。

12月1日、約3か月半の休み明けで迎えた3戦目は、木幡初広騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下（中山ダート1200m 小雨/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はガス欠状態になり9着に敗れた。

3歳（2003年）

4月20日、約4か月半の休養明けで迎えた4戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の桜草特別（中山芝1200m 外回り小雨/良）に出走。10頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では弾けるような伸び脚で急追したが、抜け出したオルターネイティヴを捕まえ切れず、半馬身差の2着となった。

5月11日、中2週で迎えた5戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の若鮎賞（東京芝1400m 曇/良）に出走。18頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では目を引く伸び脚で猛追したが、勝ったヒシフェアレディに詰め切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

5月31日、中2週で迎えた6戦目は、牝馬限定3歳500万下のこでまり賞（中京芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のクリノレディスルガに5馬身の差をつけて人気に違わぬ実力を証明した。

9月28日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた7戦目は、小林淳一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の袖ケ浦特別（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚が残っておらず8着に敗れた。

10月19日、中2週で迎えた8戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の神奈川新聞杯（東京芝1400m 晴/良）に出走。15頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

11月9日、中2週で迎えた9戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の河北新報杯（福島芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は小林淳一騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではぐんぐんと終いの脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のザブレスに1馬身1/4の差をつけて3勝目をマークした。

12月27日、中6週で迎えた10戦目は、3歳以上1600万下のクリスマスカップ（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で小林淳一騎手（2戦1勝）。14頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では目の覚めるような末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のフルブラストを3/4馬身振り切って4勝目を掴み取った。

4歳（2004年）

1月11日、中1週で迎えた11戦目は、ハンデG3のガーネットステークス（中山ダート1200m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で小林淳一騎手（3戦2勝）。16頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では見せ場を作れず8着に終わった。

3月6日、中7週で迎えた12戦目は、オーシャンステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で小林淳一騎手（4戦2勝）。16頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では長く末脚を持続させて先頭をうかがい、最後は2着のトーセンオリオンをクビ差振り切って制した。

3月28日、中2週で迎えた13戦目は、G1の高松宮記念（中京芝1200m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で小林淳一騎手（5戦3勝）。18頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では脚が残っておらず12着に敗れた。

7月18日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた14戦目は、NSTオープン（新潟芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で小林淳一騎手（6戦3勝）。13頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では伸びを欠き7着に終わった。

8月22日、中4週で迎えた15戦目は、G3のアイビスサマーダッシュ（新潟芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で小林淳一騎手（7戦3勝）。12頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。7着に敗れた。

10月3日、中5週で迎えた16戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り雨/不良）に出走。16頭立ての12番人気で15番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では天性の勝負根性でゴールまで力闘し、5着に入り込んだ。

10月24日、中2週で迎えた17戦目は、福島民友カップ（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は小林淳一騎手（8戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり6着に敗れた。

12月19日、中7週で迎えた18戦目は、G2のCBC賞（中京芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で小林淳一騎手（9戦3勝）。16頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では伸びが鈍く12着に終わった。

5歳（2005年）

3月5日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた19戦目は、オーシャンステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るドリームカムカムを上がり3位タイの末脚でクビ差だけ差し切って1着ゴールを果たした。

4月3日、中3週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた20戦目は、ハンデG3のダービー卿チャレンジトロフィー（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は小林淳一騎手（10戦3勝）。16頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では全く伸びず9着に終わった。

5月21日、中6週で迎えた21戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、テレビ愛知オープン（中京芝1200m 晴/良）に出走。17頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では目を引く伸び脚で猛追したが、抜け出したシーイズトウショウを差し切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

6月19日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた22戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのバーデンバーデンカップ（福島芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではきちんと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のフサイチホクトセイを3/4馬身振り切って1着ゴールを果たした。

10月2日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から6kg絞って迎えた23戦目は、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（1戦1勝）。16頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では末脚を伸ばせず14着に終わった。

11月27日、中7週で迎えた24戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのアンドロメダステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず最後はサイモンセッズと並んで12着同着となった。