ルールユウ（1987年生、母カワイチクイン）

ルールユウ（1987年4月2日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。品種はアングロアラブで、毛色は栗毛。種牡馬のタカラトウザイ（当時10歳）と交配したカワイチクインが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は酒井亨。戦績は、中央平地23戦9勝2着4回。1990年の保原ステークス(アラ系4歳以上オープン)に勝利した他、1991年のアラブスプリントステークス(アラ系4歳以上オープンハンデ)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

崎山博樹厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1989年）

8月12日、デビュー戦は上野清章騎手を鞍上に据えて、アラ系3歳未勝利（小倉芝1000m 晴/良）に出走。馬体重は456kg。11頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では迫力満点の伸び脚で驀進したが、キングオブコルドに交わされて2馬身差の2着となった。

8月27日、中1週で迎えた2戦目は、アラ系3歳未勝利（小倉芝1200m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で上野清章騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、リードを2馬身以上確保して、少々速いペースでレースを進める。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では圧倒的な末脚を爆発させて抜け出し、最後は2着のバイザウインドに5馬身の差をつけて初白星を挙げた。

3歳（1990年）

3月18日、約7か月の休み明けで迎えた3戦目は、村本善之騎手を鞍上に迎えて、アラ系4歳以上400万下（中京ダート1700m 晴/良）に牝馬ながら53kgの斤量を背負って出走。ダート戦への出走は初となった。13頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では速い脚を持続できず、4着に終わった。

3月31日、中1週で迎えた4戦目は、アラ系4歳以上400万下（阪神ダート1200m 小雨/重）に牝馬ながら53kgの斤量を背負って出走。鞍上は上野清章騎手（2戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。果敢に端をきり、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では異次元の末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のタケイチマサルに3馬身半の差をつけてファンの高評価に応えた。

4月7日、連闘で迎えた5戦目は、アラ系4歳以上オープン（阪神ダート1800m 曇/稍重）に牝馬ながら53kgの斤量を背負って出走。鞍上は2戦連続で上野清章騎手（3戦2勝）。12頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。逃げる形となり、ミドルペースでレースを進める。しかし、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい12着に敗れた。

4月21日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた6戦目は、北川和典騎手を鞍上に迎えて、アラ系4歳以上700万下（福島芝1200m 雨/稍重）に出走。14頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。ハナを切り、忙しいペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天稟の負けじ心を発揮してゴールまで力走し、3着に入った。

5月13日、中2週で迎えた7戦目は、アラ系4歳以上700万下（福島ダート1000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で北川和典騎手（1戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。逃げを打ち、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではグングンと末脚を伸ばしてすんなりと抜け出し、最後は2着のハクサンツバメに5馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。

6月16日、中4週で迎えた8戦目は、岡潤一郎騎手を鞍上に迎えて、札幌アラブステークス（札幌ダート1000m 曇/稍重）に牝馬ながら53kgの斤量を背負って出走。8頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。果敢に端をきり、若干速いペースで一団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前のタフさで最後まで敢闘したが、勝ったハクサンツバメに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

6月30日、中1週で迎えた9戦目は、久保田英敬騎手を鞍上に迎えて、アラ系4歳以上オープン（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。10頭立ての7番人気で大外10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。最後は脚勢が衰えて9着に終わった。

7月28日、中3週で迎えた10戦目は、アラ系4歳以上オープン（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で久保田英敬騎手（1戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、やや厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では生得の持続力で渋太く末脚を持続させて、最後は2着のハクサンツバメに1馬身3/4の差をつけて4勝目を挙げた。

10月6日、中9週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた11戦目は、保原ステークス（福島ダート1000m 小雨/稍重）に出走。鞍上は上野清章騎手（4戦2勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ハナを取り切り、ややスローペースでレースを引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のスズノムテキに4馬身の差をつけて断然人気に応えた。

11月25日、中6週で馬体重を前走から12kg戻して迎えた12戦目は、アラ系4歳以上オープン（中京ダート1000m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は久保田英敬騎手（2戦1勝）。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、平均ペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではぐんぐんと終いの脚を伸ばして突き抜け、最後は2着のハクサンツバメに3馬身半の差をつけて断トツの支持に応えた。

4歳（1991年）

2月16日、約3か月の間隔を開けて迎えた13戦目は、アラ系4歳以上オープン（小倉ダート1000m 曇/不良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で久保田英敬騎手（3戦2勝）。5頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮烈な末脚を爆発させてあっさりと抜け出し、最後は2着のヒロタイムに4馬身の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

3月9日、中2週で迎えた14戦目は、ハンデ戦でオープンのアラブスプリントステークス（小倉芝1200m 曇/重）に牝馬ながら57kgの斤量を背負って出走。鞍上は3戦連続で久保田英敬騎手（4戦3勝）。11頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、ハクサンツバメに半馬身交わされて2着に敗北した。

6月15日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた15戦目は、アラ系4歳以上オープン（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で久保田英敬騎手（5戦3勝）。5頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。端を取り切り、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味のタフさで最後まで奮戦したが、ハクサンツバメに交わされて1馬身3/4差の2着に敗れた。

7月14日、中3週で迎えた16戦目は、重賞のセイユウ記念（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で久保田英敬騎手（6戦3勝）。11頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず11着に終わった。

7月27日、中1週で迎えた17戦目は、アラ系4歳以上オープン（札幌ダート1000m 小雨/不良）に出走。鞍上は6戦連続で久保田英敬騎手（7戦3勝）。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。端をきる形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではグングンと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のミスターキャッシュに2馬身半の差をつけて単勝一倍台の期待に応えた。

10月5日、中9週で迎えた18戦目は、安達昭夫騎手を鞍上に迎えて、保原ステークス（福島ダート1000m 晴/良）に牝馬ながら57kgの斤量を背負って出走。8頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天稟の闘争心でゴールまで力走したが、3着に終わった。

11月23日、中6週で迎えた19戦目は、日吉正和騎手を鞍上に迎えて、アラ系4歳以上オープン（中京ダート1000m 曇/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではきっちりと末脚を伸ばして、最後は2着のミスターキャッシュに1馬身1/4の差をつけてファンの期待に応えた。

5歳（1992年）

2月9日、約2か月半の間隔を開けて迎えた20戦目は、宝来城多郎騎手を鞍上に迎えて、アラ系4歳以上オープン（小倉芝1200m 晴/良）に出走。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。果敢に端をきり、息の入らないペースで一団を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘り切れず4着に沈んだ。

3月29日、中6週で迎えた21戦目は、ハンデ戦でオープンのアラブスプリントステークス（中京芝1200m 曇/不良）に牝馬ながら58kgの斤量を背負って出走。鞍上は上野清章騎手（5戦3勝）。12頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、後続との差を2馬身以上確保して、些か速いペースで集団を牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が衰えて9着に敗れた。

6月20日、約3か月の間隔を開けて迎えた22戦目は、アラ系4歳以上オープン（札幌ダート1000m 曇/良）に牝馬ながら57kgの斤量を背負って出走。鞍上は2戦連続で上野清章騎手（6戦3勝）。11頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、平均ペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと押しが足りず、4着に終わった。

7月19日、中3週で迎えた23戦目は、重賞のセイユウ記念（札幌ダート1700m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で上野清章騎手（7戦3勝）。12頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、若干遅いペースでレースを進める。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く12着に終わった。