バウンスシャッセ（2011年生、母リッチダンサー）

バウンスシャッセ（2011年5月6日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「弾むような感じで踊る（ダンス用語）。母名より連想」。毛色は鹿毛。種牡馬のゼンノロブロイ（当時11歳）と交配したリッチダンサーが12歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地16戦5勝。2014年のオークス（優駿牝馬）(牝G1)で3着に入った他、2016年の愛知杯(牝ハンデG3)に勝利するなど、重賞3勝を挙げた。

経歴

デビュー前

キャロットクラブにて総額1,800万円（4.5万×400口）で一口馬主が募集された。

藤沢和雄厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2013年）

8月4日、デビュー戦は四位洋文騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（函館芝1800m 曇/良）に出走。馬体重は508kg。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、勢いよく末脚を伸ばして、最後は2着のペイシャフェリスに1馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

8月31日、中3週で迎えた2戦目は、2歳G3の札幌2歳ステークス（函館芝1800m 雨/不良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（1戦1勝）。14頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい14着に敗れた。

11月2日、中8週で迎えた3戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳重賞のアルテミスステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。18頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では目立つような脚を使えず10着に終わった。

3歳（2014年）

1月6日、中8週で迎えた4戦目は、G.ブノワ騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の寒竹賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。13頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るホルボッシュを鮮やかな末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて勝利を手中に収めた。

3月21日、約2か月半の間隔を開けて迎えた5戦目は、牝馬限定3歳G3のフラワーカップ（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではぐんぐんと終いの脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のマイネグレヴィルに2馬身の差をつけて初の重賞タイトルを獲得した。

4月20日、中3週で迎えた6戦目は、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（2戦1勝）。18頭立ての12番人気で14番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後はバテてしまい最後はトーセンスターダムと並んで11着同着となった。

5月25日、中4週で迎えた7戦目は、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で北村宏司騎手（3戦1勝）。18頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では電光石火の末脚を披露したが、3着に終わった。

7月20日、中7週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた8戦目は、ハンデG3の函館記念（函館芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で北村宏司騎手（4戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。最後はガス欠状態になり16着に敗れた。

9月13日、中7週で迎えた9戦目は、牝馬限定3歳オープンの紫苑ステークス（新潟芝2000m 外回り雨/不良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は5戦連続で北村宏司騎手（5戦1勝）。18頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では伸びあぐねて12着に敗れた。

10月19日、中4週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた10戦目は、牝馬限定3歳G1の秋華賞（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で北村宏司騎手（6戦1勝）。17頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚にキレが無く7着に敗れた。

12月20日、中8週で馬体重を前走から16kg戻して迎えた11戦目は、牝馬限定のハンデG3の愛知杯（中京芝2000m 雨/重）に出走。鞍上は7戦連続で北村宏司騎手（7戦1勝）。18頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では見所を作れず8着に敗れた。

4歳（2015年）

3月15日、約3か月の間隔を開けて迎えた12戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデG3の中山牝馬ステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では勢いよく末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のアイスフォーリスをクビ差振り切って2つ目の重賞タイトルを掴み取った。

5月17日、中8週で迎えた13戦目は、牝馬限定G1のヴィクトリアマイル（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（8戦1勝）。18頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい13着に終わった。

6月14日、中3週で迎えた14戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデG3のマーメイドステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線ではいいところがなく15着に敗れた。

5歳（2016年）

1月16日、約7か月の休養明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた15戦目は、牝馬限定のハンデG3の愛知杯（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（1戦1勝）。18頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では猛烈な末脚を爆発させて前にいた14頭をごぼう抜きし、最後は2着のリーサルウェポンに1馬身1/4の差をつけて重賞3勝目を挙げた。

3月12日、中7週で迎えた16戦目は、ハンデG3の中日新聞杯（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田辺裕信騎手（2戦2勝）。18頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。