タイキパーシヴァル（2008年生、母ヤエノジョオー）

タイキパーシヴァル（2008年2月16日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋円卓の騎士名」。毛色は栗毛。種牡馬のゴールドアリュール（当時9歳）と交配したヤエノジョオーが19歳のときに産んだ9番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）ビクトリーホースランチ。戦績は、中央平地28戦5勝2着4回。2013年のディセンバーステークス(オープン)で4着に入った他、2014年のニューイヤーステークス(オープン)で4着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

大樹レーシングクラブにて総額2,000万円（10万×200口）で一口馬主が募集された。

藤岡健一厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2010年）

9月26日、デビュー戦は秋山真一郎騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（札幌芝1500m 曇/良）に出走。馬体重は470kg。14頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では異次元の末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のギンザアキレスに1馬身3/4の差をつけて初白星を挙げた。

10月2日、連闘で迎えた2戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、2歳G3の札幌2歳ステークス（札幌芝1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。14頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず11着に終わった。

3歳（2011年）

3月6日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた3戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のアルメリア賞（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。8頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では伸びが劣勢になり6着に終わった。

3月27日、中2週で迎えた4戦目は、3歳500万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。最後は垂れてしまい12着に敗れた。

4月24日、中3週で迎えた5戦目は、国分恭介騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（京都芝1600m 曇/重）に出走。17頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天賦の闘争心でゴールまで勇戦し、3着に入った。

5月7日、中1週で迎えた6戦目は、3歳500万下（京都芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（2戦0勝）。11頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ着実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のゼフィランサスをハナ差振り切って2勝目を奪取した。

6月12日、中4週で迎えた7戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、3歳1000万下のエーデルワイスステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。敢然と端をきり、リードを2馬身以上キープして、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘り切れず5着に敗れた。

9月11日、約3か月の休み明けで迎えた8戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の仲秋特別（阪神芝1400m 晴/良）に出走。8頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。果敢に端をきり、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では我慢強くタフに走り抜いたが、ディアブラーダに交わされて1馬身半差の2着となった。

10月9日、中3週で迎えた9戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の六社特別（東京芝1600m 晴/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈の闘志で渋太く末脚を持続させて、最後は2着のエーシンミズーリを3/4馬身振り切って3勝目を手にした。

11月20日、中5週で迎えた10戦目は、武士沢友治騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の奥多摩ステークス（東京芝1400m 晴/稍重）に出走。18頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、後続との差を2馬身以上キープして、やや速いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚を失くしてしまい14着に敗れた。

4歳（2012年）

3月25日、約4か月の休み明けで迎えた11戦目は、鮫島良太騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の心斎橋ステークス（阪神芝1400m 晴/稍重）に出走。16頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、タフなペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では稟性のガッツでゴールまでタレずに走り切り、4着を確保した。

4月21日、中3週で迎えた12戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下のオーストラリアトロフィー（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハナを取り切り、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚勢がやや鈍り、3着に終わった。

5月6日、中1週で迎えた13戦目は、4歳以上1600万下の湘南ステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（3戦1勝）。14頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。逃げる形となり、少々速いペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はスピードが落ちてしまい9着に敗れた。

9月23日、約4か月半の休み明けで迎えた14戦目は、3歳以上1000万下の甲東特別（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（4戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。ハナを奪い、リードを2馬身以上保って、少し遅いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不撓のガッツで渋太く粘り続けて、最後は2着のショウナンラムジに1馬身の差をつけて久しぶりの実戦をモノにした。

10月13日、中2週で迎えた15戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の清水ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。敢然と端をきり、リードを2馬身以上キープして、若干緩いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のファイティングスピリットで最後まで敢闘したが、サンレイレーザーに交わされて1馬身1/4差の2着に敗北した。

10月28日、中1週で迎えた16戦目は、3歳以上1600万下の紅葉ステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（1戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。前に出て、ややスローペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、ミトラにハナ差交わされて2着に甘んじた。

5歳（2013年）

1月5日、中9週で迎えた17戦目は、4歳以上1600万下の新春ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（5戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。端をきる形となり、やや遅いペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味の忍耐力で最後まで奮闘したが、カイシュウコロンボに半馬身交わされて2着に敗北した。

1月27日、中2週で迎えた18戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の節分ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（6戦2勝）。11頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、落ち着いたペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不撓の敢闘精神で渋太く粘り続けて、最後は2着のミヤビファルネーゼをクビ差振り切って先頭ゴールを果たした。

4月21日、約3か月の間隔を開けて迎えた19戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、G2のマイラーズカップ（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての12番人気で15番ゲートからスタート。先頭に立ち、ややスローペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が悪くなり18着に終わった。

5月11日、中2週で迎えた20戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、G2の京王杯スプリングカップ（東京芝1400m 雨/稍重）に出走。18頭立ての16番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はバタバタになってしまい18着に終わった。

9月29日、約4か月半の休養明けで迎えた21戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、ポートアイランドステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。17頭立ての14番人気で12番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、厳しいペースで馬群を牽引。しかし、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。最後は勢いを失って17着に終わった。

11月23日、中7週で迎えた22戦目は、丸田恭介騎手を鞍上に迎えて、キャピタルステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。18頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。端に立ち、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天性の負けん性を発揮してゴールまで力闘し、4着を確保した。

12月14日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた23戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、ディセンバーステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。主導権を奪い、リードを2馬身以上キープして、遅いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天性の負けじ心を発揮してゴールまで力闘し、4着に入った。

6歳（2014年）

1月18日、中4週で迎えた24戦目は、ニューイヤーステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で石橋脩騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天賦の闘争心でゴールまで勇戦し、4着に入った。

3月30日、中9週で迎えた25戦目は、高倉稜騎手を鞍上に迎えて、六甲ステークス（阪神芝1600m 外回り曇/重）に出走。18頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。ハナを取り切り、タフなペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が衰えて18着に敗れた。

6月29日、約3か月の休み明けで迎えた26戦目は、パラダイスステークス（東京芝1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は石橋脩騎手（2戦0勝）。13頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず12着に終わった。

7歳（2015年）

3月1日、約8か月の休み明けで迎えた27戦目は、G2の中山記念（中山芝1800m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で石橋脩騎手（3戦0勝）。11頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、リードを2馬身以上確保して、緩やかなペースでレースを進める。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚が止まってしまい11着に終わった。

3月29日、中3週で迎えた28戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、六甲ステークス（阪神芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。17頭立ての15番人気で13番ゲートからスタート。逃げを打ち、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚が止まってしまい16着に終わった。