ワンダースティーヴ（2004年生、母ワンダーマッスル）

ワンダースティーヴ（2004年3月27日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋父名の一部」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のキャプテンスティーヴ（当時7歳）と交配したワンダーマッスルが10歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は（有）米田牧場。戦績は、中央平地12戦3勝、地方1戦1勝。2008年の小倉大賞典(ハンデG3)で4着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

湯浅三郎厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2006年）

11月18日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝1600m 曇/良）に出走。馬体重は522kg。16頭立ての8番人気で15番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。最後は脚色が衰えて13着に敗れた。

12月2日、中1週で迎えた2戦目は、E.プラード騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚を伸ばせず8着に終わった。

3歳（2007年）

1月10日、中5週で迎えた3戦目は、安部幸夫騎手を鞍上に迎えて、3歳戦の門松賞（笠松ダート1400m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、で馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のダンシングノーヴァに2馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

2月10日、中3週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた4戦目は、塚田祥雄騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のあすなろ賞（小倉芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。11頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、非常に遅いペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではグングンと終いの脚を伸ばして、最後は2着のオートドラゴンをクビ差振り切って先頭ゴールを果たした。

2月24日、中1週で迎えた5戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のアーリントンカップ（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての11番人気で15番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚色が衰えて16着に終わった。

5月26日、約3か月の休養明けで迎えた6戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの白百合ステークス（中京芝1800m 晴/良）に出走。13頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では全く伸びず8着に終わった。

10月28日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた7戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の高雄特別（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。12頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、緩やかなペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩確実に差を詰めて、最後は2着のタガノファントムを半馬身振り切って休み明けの一戦を制した。

11月11日、中1週で馬体重を前走から14kg絞って迎えた8戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下のテレビ静岡賞（東京ダート2100m 曇/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は一杯になって6着に敗れた。

12月1日、中2週で迎えた9戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、G2のステイヤーズステークス（中山芝3600m 内2周晴/良）に出走。13頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず12着に敗れた。

4歳（2008年）

1月12日、中5週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた10戦目は、4歳以上1600万下の寿ステークス（京都芝2000m 曇/重）に出走。鞍上は小牧太騎手（1戦1勝）。16頭立ての8番人気で大外16番ゲートからスタート。ハナを取り切り、ややスローペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈のスロトングスピリットで渋太く粘り込んで、最後は2着のホッコーパドゥシャをクビ差振り切って先頭ゴールを果たした。

2月9日、中3週で迎えた11戦目は、安藤光彰騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の小倉大賞典（小倉芝1800m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天稟の負けん性を発揮してゴールまで力走し、4着を確保した。

4月12日、中8週で迎えた12戦目は、ハンデ戦でオープンの大阪―ハンブルクカップ（阪神芝2400m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は小牧太騎手（2戦2勝）。15頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、平均ペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚を失くしてしまい8着に敗れた。

5月10日、中3週で迎えた13戦目は、ハンデG3の新潟大賞典（新潟芝2000m 外回り曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は安藤光彰騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、超スローペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は失速してしまい7着に敗れた。