スペクトル（2012年生、母オトハチャン）

スペクトル（2012年3月28日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のスニッツェル（当時10歳）と交配したオトハチャンが13歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡平取町、生産者は（有）びらとり牧場。2015年の金杯(地方重賞)に勝利した他、2014年の寒菊賞(地方重賞)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

桜田浩三厩舎（盛岡）へ入厩。

2歳（2014年）

7月6日、デビュー戦は山本政聡騎手を鞍上に据えて、2歳戦のファーストステップ（水沢ダート850m 晴/良）に出走。馬体重は500kg。4頭立ての2番人気で3番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、で集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のワタリオリオンに約10馬身の大差をつけて初勝利を挙げた。

9月20日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から15kg増やして迎えた2戦目は、高松亮騎手を鞍上に迎えて、2歳戦のフューチャーステップ（盛岡ダート1400m 晴/良）に出走。8頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、で集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では印象的な伸び脚で驀進したが、フロムミートゥユーに半馬身交わされて2着に敗北した。

10月5日、中1週で迎えた3戦目は、斎藤雄一騎手を鞍上に迎えて、2歳地方重賞の知床賞（盛岡ダート1400m 曇/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、で集団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線ではいいところがなく5着に敗れた。

10月20日、中1週で迎えた4戦目は、千田洋騎手を鞍上に迎えて、2歳地方重賞の若駒賞（盛岡ダート1600m 曇/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、でレースを牽引。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、ロールボヌールに交わされて約14馬身差の2着に敗北した。

11月1日、中1週で迎えた5戦目は、2歳戦のフューチャーステップ（盛岡芝1600m 小雨/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は山本政聡騎手（1戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。前に出て、でレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではぐいぐいと終いの脚を伸ばして、最後は2着のレジェンドロックを半馬身振り切って制した。

11月16日、中1週で迎えた6戦目は、2歳地方重賞の南部駒賞（水沢ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で山本政聡騎手（2戦2勝）。9頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではビュッと切れる脚を見せたが、ロールボヌールに交わされて6馬身差の2着となった。

11月30日、中1週で迎えた7戦目は、2歳戦のフューチャーステップ（水沢ダート1600m 曇/不良）に57kgの斤量を背負って出走。鞍上は3戦連続で山本政聡騎手（3戦2勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。先頭に立ち、でレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のトーホクライデンに約10馬身の大差をつけて断然人気に応えた。

12月13日、中1週で迎えた8戦目は、2歳地方重賞の寒菊賞（水沢ダート1600m 曇/不良）に57kgの斤量を背負って出走。鞍上は4戦連続で山本政聡騎手（4戦3勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、でレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではぐいぐいと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のグッドギアーに2馬身の差をつけて断然人気に応えた。

3歳（2015年）

1月4日、中2週で迎えた9戦目は、3歳地方重賞の金杯（水沢ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は5戦連続で山本政聡騎手（5戦4勝）。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では長く末脚を持続させて先頭を奪い、最後は2着のトーホクライデンに2馬身の差をつけて圧倒的支持に応えた。

4月5日、約3か月の休養明けで迎えた10戦目は、3歳地方重賞のスプリングカップ（水沢ダート1600m 雨/重）に出走。鞍上は6戦連続で山本政聡騎手（6戦5勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、で集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では矢のような伸びを見せたが、シークロムに交わされて1馬身差の2着に敗北した。

4月19日、中1週で迎えた11戦目は、3歳戦の桜蔭（水沢ダート1600m 曇/良）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は7戦連続で山本政聡騎手（7戦5勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。主導権を奪い、で一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のコスモノビリスに7馬身の差をつけて圧倒的人気に応えた。

5月3日、中1週で迎えた12戦目は、3歳地方重賞のやまびこ賞（盛岡ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で山本政聡騎手（8戦6勝）。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。先手を取り、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のトーホクライデンに約11馬身の大差をつけて圧倒的人気に応えた。

6月27日、中7週で迎えた13戦目は、3歳地方重賞のウイナーカップ（水沢ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は9戦連続で山本政聡騎手（9戦7勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではぐんぐんと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のヴァイキングに1馬身3/4の差をつけて圧倒的人気に応えた。

4歳（2016年）

10月10日、約15か月半の休み明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた14戦目は、大坪慎騎手を鞍上に迎えて、神無月特別（盛岡ダート1600m 曇/稍重）に出走。10頭立ての5番人気で大外10番ゲートからスタート。前に出て、でレースを引っ張る。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。最後は脚勢が悪くなり8着に敗れた。

10月24日、中1週で迎えた15戦目は、紅葉特別（盛岡ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で大坪慎騎手（1戦0勝）。10頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、で馬群を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は勢いを失って8着に終わった。

11月21日、中3週で迎えた16戦目は、初冬特別（水沢ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で大坪慎騎手（2戦0勝）。8頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。他馬と併走しながら先陣を切る恰好となり、でレースを牽引。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを4番手で通過。直線では末脚に勢いがなく5着に終わった。

12月3日、中1週で迎えた17戦目は、鈴木祐騎手を鞍上に迎えて、スプリント特別（水沢ダート1400m 晴/重）に出走。9頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、で馬群を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では堅調な伸びを見せたが、勝ったエーシンシャラクに詰め切れず、1馬身差の2着となった。

12月19日、中1週で迎えた18戦目は、冬至特別（水沢ダート1800m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で鈴木祐騎手（1戦0勝）。8頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと伸びが足りず、3着に終わった。

5歳（2017年）

1月9日、中2週で迎えた19戦目は、睦月特別（水沢ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で鈴木祐騎手（2戦0勝）。7頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスでしぶとく走り抜いたが、勝ったオープンベルトに詰め切れず、5馬身差の2着に敗北した。

3月26日、約2か月半の間隔を開けて迎えた20戦目は、スプリント特別（水沢ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で鈴木祐騎手（3戦0勝）。9頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、で馬群を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では一際目立つ伸び脚で猛追したが、勝ったエーシンシャラクに詰め切れず、3馬身差の2着となった。

6歳（2018年）

8月26日、約17か月半の休養明けで迎えた21戦目は、スプリント特別（水沢ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で鈴木祐騎手（4戦0勝）。11頭立ての3番人気で大外11番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では伸びあぐねて11着に敗れた。

9月24日、中3週で迎えた22戦目は、東京カップけやき賞（盛岡ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で鈴木祐騎手（5戦0勝）。12頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では決め手が足りず12着に終わった。

10月8日、中1週で迎えた23戦目は、南郷家全騎手を鞍上に迎えて、神無月特別（盛岡ダート1600m 晴/良）に出走。12頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く11着に終わった。

11月3日、中3週で馬体重を前走から11kg増やして迎えた24戦目は、スプリント特別（盛岡ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は鈴木祐騎手（6戦0勝）。12頭立ての8番人気で大外12番ゲートからスタート。先手を取る形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では徐々に前との差を詰めて、最後は2着のメイショウオセアンをアタマ差振り切って久方ぶりに美酒を浴びた。

12月2日、中3週で迎えた25戦目は、スプリント特別（水沢ダート850m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で鈴木祐騎手（7戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では総身の力で末脚を持続させて、最後は2着のシャドウパーティーを半馬身振り切って10勝目を達成した。

7歳（2019年）

3月31日、約4か月の休み明けで迎えた26戦目は、スプリント特別（水沢ダート1400m 雪/重）に出走。鞍上は3戦連続で鈴木祐騎手（8戦2勝）。9頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。端を取り切り、でレースを引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚勢が衰えて8着に敗れた。

7月15日、約3か月半の休養明けで迎えた27戦目は、文月特別（盛岡ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で鈴木祐騎手（9戦2勝）。11頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず11着に終わった。

8月18日、中4週で馬体重を前走から11kg減らして迎えた28戦目は、奥州ころもがわ祭り賞（水沢ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で鈴木祐騎手（10戦2勝）。8頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。端をきり、で一団を牽引。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを4番手で通過。最後はガス欠状態になり8着に終わった。

9月1日、中1週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた29戦目は、一般B1（盛岡ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で鈴木祐騎手（11戦2勝）。10頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。端に立つ形となり、で馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走し、3着を確保した。

10月6日、中4週で馬体重を前走から14kg絞って迎えた30戦目は、スプリント特別（盛岡ダート1000m 晴/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で鈴木祐騎手（12戦2勝）。8頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。ハナを切り、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に飲まれ4着に敗れた。

10月13日、連闘で迎えた31戦目は、一般B1（盛岡ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は8戦連続で鈴木祐騎手（13戦2勝）。9頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。他馬と併走しながら端に立つ形となり、で馬群を牽引。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に沈み4着に沈んだ。

12月9日、中7週で迎えた32戦目は、カペラ賞（水沢ダート1300m 晴/不良）に出走。鞍上は9戦連続で鈴木祐騎手（14戦2勝）。11頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は脚色が衰えて9着に敗れた。