アイネスタッチ（1990年生、母テスコパール）

アイネスタッチ（1990年3月8日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のワツスルタツチ（当時7歳）と交配したテスコパールが15歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は中村幸廣。戦績は、中央平地13戦5勝2着3回、地方3戦0勝。主な勝ち鞍は1994年のウェルカムステークス(ハンデ)。

経歴

デビュー前

加藤修甫厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1993年）

10月2日、デビュー戦は中舘英二騎手を鞍上に据えて、4歳未勝利（福島ダート1700m 晴/良）に出走。馬体重は502kg。8頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では迫力のある伸び脚で猛追したが、抜け出したネオロイヤルを捕まえ切れず、ハナ差の2着に甘んじた。

10月17日、中1週で迎えた2戦目は、安田富男騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（福島ダート1700m 曇/良）に出走。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では矢のような伸びを見せたが、トモエボンバーに半馬身交わされて2着に敗北した。

10月30日、中1週で迎えた3戦目は、土谷智紀騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（福島ダート1700m 小雨/良）に54kgの軽斤量で出走。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のブライアントホークに3馬身半の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

4歳（1994年）

1月16日、約2か月半の間隔を開けて迎えた4戦目は、5歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は中舘英二騎手（1戦0勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、些か速いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のインターリバーサルに5馬身の差をつけて断トツの支持に応えた。

2月5日、中2週で迎えた5戦目は、5歳以上900万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（2戦1勝）。15頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、ややハイペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のノースロイヤルに1馬身半の差をつけて断然人気に応えた。

3月20日、中5週で迎えた6戦目は、内外タイムス杯（中山芝2000m 曇/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は3戦連続で中舘英二騎手（3戦2勝）。13頭立ての1番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、4着に終わった。

5月7日、中6週で迎えた7戦目は、薫風ステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は安田富男騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。最後は脚を失くしてしまい9着に敗れた。

6月19日、中5週で迎えた8戦目は、福島テレビ杯（福島芝2000m 雨/重）に出走。鞍上は中舘英二騎手（4戦2勝）。15頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では速い脚を持続できず、3着に終わった。

7月17日、中3週で迎えた9戦目は、4歳以上900万下の阿賀野川特別（新潟芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（5戦2勝）。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、非常に遅いペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ着実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のエースカイザーを半馬身振り切って断然人気に応えた。

9月24日、中9週で馬体重を前走から20kg減らして迎えた10戦目は、ハンデ戦のセプテンバーステークス（中山芝1800m 雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で中舘英二騎手（6戦3勝）。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が悪くなり7着に敗れた。

10月29日、中4週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた11戦目は、白秋ステークス（東京芝2000m 雨/良）に出走。鞍上は4戦連続で中舘英二騎手（7戦3勝）。14頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では伸びが鈍く11着に敗れた。

11月27日、中3週で迎えた12戦目は、ハンデ戦のウェルカムステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で中舘英二騎手（8戦3勝）。12頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、やや遅いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ確実に前との差を詰めて、最後は2着のエーブアゲインを半馬身振り切って5勝目を手に入れた。

12月25日、中3週で迎えた13戦目は、’94フェアウェルステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で中舘英二騎手（9戦4勝）。13頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。端を取り切り、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のスタミナで最後まで敢闘したが、エーブアゲインに交わされて4馬身差の2着に敗北した。

6歳（1996年）

7月18日、約19か月の休み明けで馬体重を前走から14kg減らして迎えた14戦目は、堂山直樹騎手を鞍上に迎えて、ネプチューン特別（旭川ダート1000m 晴/重）に出走。9頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。6着に敗れた。

8月1日、中1週で迎えた15戦目は、旭川えぞまつ特別（旭川ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で堂山直樹騎手（1戦0勝）。9頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。9着に敗れた。

8月29日、中3週で迎えた16戦目は、アンタレス特別（旭川ダート1500m 雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で堂山直樹騎手（2戦0勝）。10頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。7着に敗れた。