シンセリティー（2006年生、母アイリーンズハート）

シンセリティー（2006年3月7日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「誠実、誠意。母名より連想」。毛色は鹿毛。種牡馬のタイキシャトル（当時12歳）と交配したアイリーンズハートが10歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は桜井牧場。戦績は、中央平地3戦0勝、地方27戦7勝2着5回。主な勝ち鞍は2010年の一般C3。

経歴

デビュー前

ユニオンオーナーズクラブにて総額1,050万円（5.25万×200口）で一口馬主が募集された。

武藤善則厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2008年）

12月28日、デビュー戦は宮崎北斗騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中京ダート1700m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。馬体重は458kg。15頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。最後は減速してしまい15着に敗れた。

3歳（2009年）

7月26日、約7か月の休養明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた2戦目は、木幡初広騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟芝1200m 曇/良）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての14番人気で5番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚を失くしてしまい12着に終わった。

8月25日、中3週で迎えた3戦目は、西田雄一郎騎手を鞍上に迎えて、3歳戦のフォーチュネイトなでしこ特別（大井ダート1200m 曇/良）に出走。14頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。先手を取り、少し遅いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず12着に敗れた。

9月27日、中4週で迎えた4戦目は、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では見せ場なく12着に終わった。

10月13日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた5戦目は、桑村真明騎手を鞍上に迎えて、一般D3-2（門別ダート1000m 晴/重）に出走。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。他馬と併走しながら先陣を切る形となり、で一団を引っ張る。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線では迫力満点の伸び脚で驀進したが、スランバーにハナ差交わされて2着に甘んじた。

10月28日、中1週で迎えた6戦目は、一般D3-2（門別ダート1000m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で桑村真明騎手（1戦0勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るバブルガムトパーズを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

11月12日、中1週で迎えた7戦目は、一般D2-2（門別ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で桑村真明騎手（2戦1勝）。8頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では見せ場なく5着に敗れた。

12月2日、中2週で迎えた8戦目は、横井将人騎手を鞍上に迎えて、一般C21（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ハナを取り切り、でレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘りを欠いて4着に沈んだ。

12月8日、連闘で迎えた9戦目は、一般C20（名古屋ダート1300m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で横井将人騎手（1戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。敢然と端をきり、で一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて、最後は2着のオペラシューズをアタマ差振り切って優勝

12月23日、中1週で迎えた10戦目は、柿原翔騎手を鞍上に迎えて、第一回競馬ナンデ・netカップ（名古屋ダート1300m 曇/良）に出走。10頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は脚を失くしてしまい10着に終わった。

4歳（2010年）

1月1日、連闘で迎えた11戦目は、一般C15（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は横井将人騎手（2戦1勝）。9頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く5着に敗れた。

1月13日、中1週で迎えた12戦目は、一般C16（名古屋ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横井将人騎手（3戦1勝）。10頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。敢然と端をきり、で一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では伸びが続かず、3着に終わった。

1月27日、中1週で迎えた13戦目は、一般C16（名古屋ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で横井将人騎手（4戦1勝）。10頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、で集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に飲まれ4着に沈んだ。

2月2日、連闘で迎えた14戦目は、一般C17（名古屋ダート1300m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で横井将人騎手（5戦1勝）。10頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見所を作れず4着に敗れた。

2月17日、中1週で迎えた15戦目は、一般C16（名古屋ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は柿原翔騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、で集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のホウライハナエに3馬身の差をつけて1番人気に応えた。

3月5日、中1週で迎えた16戦目は、一般C2（名古屋ダート1300m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で柿原翔騎手（2戦1勝）。8頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。直線では見所を作れず6着に敗れた。

3月18日、中1週で迎えた17戦目は、一般C14（名古屋ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で柿原翔騎手（3戦1勝）。10頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚勢がやや衰え、3着に終わった。

3月25日、連闘で迎えた18戦目は、一般C14（名古屋ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で柿原翔騎手（4戦1勝）。10頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るホウライスクワートをクビ差だけ差し切って4勝目をつかんだ。

4月15日、中2週で迎えた19戦目は、一般C8（名古屋ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で柿原翔騎手（5戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るウェストテンユウを猛烈な末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて断然人気に応えた。

5月7日、中2週で迎えた20戦目は、しょうぶ特別（名古屋ダート1600m 雨/不良）に出走。鞍上は横井将人騎手（6戦1勝）。10頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。先手を奪い、で一団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では鋭い脚を使えず5着に終わった。

5月14日、連闘で迎えた21戦目は、一般C8（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は柿原翔騎手（6戦3勝）。10頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見事な伸び脚で急追したが、勝ったオーバーアチーバーに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

5月20日、連闘で迎えた22戦目は、一般C8（名古屋ダート1300m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で柿原翔騎手（7戦3勝）。10頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では目を引く伸び脚で追い上げたが、抜け出したユリカチャンを捕まえ切れず、半馬身差の2着となった。

6月3日、中1週で迎えた23戦目は、牝馬限定の一般C5（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で柿原翔騎手（8戦3勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず9着に敗れた。

6月17日、中1週で迎えた24戦目は、一般C7（名古屋ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で柿原翔騎手（9戦3勝）。9頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。先手を取る形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、ラブリーベイベーにアタマ差交わされて2着に惜敗した。

7月1日、中1週で迎えた25戦目は、一般C6（名古屋ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で柿原翔騎手（10戦3勝）。9頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪快な末脚を爆発させて、最後は2着のストロングサークルに1馬身半の差をつけて6勝目を収める

7月16日、中1週で迎えた26戦目は、あさがお特別（名古屋ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は6戦連続で柿原翔騎手（11戦4勝）。12頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天資の敢闘精神でゴールまで力戦し、4着を確保した。

7月29日、中1週で迎えた27戦目は、牝馬限定戦のノアール土曜日ありがとう（名古屋ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は7戦連続で柿原翔騎手（12戦4勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。端に立ち、で一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮やかな伸び脚で猛進したが、コガネイチゴに半馬身交わされて2着に敗北した。

8月13日、中1週で迎えた28戦目は、一般C3（名古屋ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は8戦連続で柿原翔騎手（13戦4勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のカミノヘイローに5馬身の差をつけて圧倒的支持に応えた。

8月27日、中1週で迎えた29戦目は、サルスベリ特別（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で柿原翔騎手（14戦5勝）。10頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は減速してしまい7着に敗れた。

9月17日、中2週で迎えた30戦目は、一般B10 C2（名古屋ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は10戦連続で柿原翔騎手（15戦5勝）。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚勢が悪くなり7着に敗れた。