ジレトール（2019年生、母サンビスタ）

ジレトール（2019年4月22日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「サンバの指揮者。母名より連想」。毛色は鹿毛。種牡馬のロードカナロア（当時11歳）と交配したサンビスタが11歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者はグランド牧場。2024年のカペラステークス(G3)で3着に入った他、2024年の松風月ステークス(オープンハンデ)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、グランド牧場から「セレクトセールサラブレッド1歳」に上場され、ノーザンファームによって7,040万円で落札された。

キャロットクラブにて総額8,000万円（20万×400口）で一口馬主が募集された。

松永幹夫厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2021年）

7月25日、デビュー戦は川田将雅騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（新潟芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は480kg。17頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚色がやや衰え、5着に終わった。

9月18日、中7週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた2戦目は、2歳未勝利（中京ダート1400m 雨/不良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦0勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、ゆったりとしたペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のペプチドヤマトに2馬身半の差をつけて未勝利戦を制した。

11月13日、中7週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた3戦目は、坂井瑠星騎手を鞍上に迎えて、2歳1勝クラスのオキザリス賞（東京ダート1400m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり6着に敗れた。

3歳（2022年）

1月22日、中9週で迎えた4戦目は、3歳1勝クラス（中京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（2戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハナを切り、かなり緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではきっちりと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のシーヴィクセンに1馬身半の差をつけて2勝目をマークした。

3月13日、中6週で迎えた5戦目は、3歳オープンの昇竜ステークス（中京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（3戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったリメイクにねじ伏せられて2馬身半差の2着に敗北した。

5月1日、中6週で迎えた6戦目は、3歳オープンの端午ステークス（阪神ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で川田将雅騎手（4戦2勝）。11頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスでしぶとく走り抜いたが、勝ったリメイクにねじ伏せられて2馬身差の2着となった。

6月4日、中4週で迎えた7戦目は、3歳以上2勝クラス（中京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で川田将雅騎手（5戦2勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて10番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線に入ると、前で粘るウインアキレウスを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて圧倒的人気に応えた。

8月21日、約2か月半の間隔を開けて迎えた8戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの薩摩ステークス（小倉ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は5戦連続で川田将雅騎手（6戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では矢のような伸びを見せたが、アラジンバローズに3/4馬身交わされて2着に敗北した。

10月23日、中8週で迎えた9戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの天王寺ステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で川田将雅騎手（7戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。最後は脚勢が鈍り8着に敗れた。

12月18日、中7週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた10戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの御影ステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚勢がやや鈍り、4着に終わった。

4歳（2023年）

2月5日、中6週で迎えた11戦目は、4歳以上3勝クラスの銀蹄ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は坂井瑠星騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、豪快な末脚を爆発させて、最後は2着のイグザルトに1馬身3/4の差をつけて勝利をモノにする

3月11日、中4週で迎えた12戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのコーラルステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では伸びを欠き8着に敗れた。

5月27日、約2か月半の間隔を開けて迎えた13戦目は、菅原明良騎手を鞍上に迎えて、欅ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、些か速いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、バトルクライに半馬身交わされて2着となった。

7月9日、中5週で迎えた14戦目は、G3のプロキオンステークス（中京ダート1400m 曇/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は松山弘平騎手（1戦0勝）。15頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では最後まで息が続かず13着に敗れた。

9月9日、中8週で迎えた15戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、エニフステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では切れる脚を使えず4着に敗れた。

10月21日、中5週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた16戦目は、オータムリーフステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（1戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では末脚を持続できず、3着に終わった。

12月17日、中7週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた17戦目は、H.H.ドイル騎手を鞍上に迎えて、コールドムーンステークス（中京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。最後は脚勢が鈍り15着に敗れた。

5歳（2024年）

2月11日、中7週で迎えた18戦目は、小沢大仁騎手を鞍上に迎えて、北九州短距離ステークス（小倉芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず8着に終わった。

4月7日、中7週で迎えた19戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、京葉ステークス（中山ダート1200m 晴/重）に出走。14頭立ての6番人気で大外14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では切れ味のいい末脚を披露し、3着に入った。

4月20日、中1週で迎えた20戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、天王山ステークス（京都ダート1200m 曇/良）に出走。13頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では豪快に終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のパラシュラーマに1馬身3/4の差をつけて5勝目をゲットした。

6月2日、中5週で迎えた21戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの松風月ステークス（京都ダート1200m 曇/稍重）に出走。16頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線に入ると、前で粘るマニバドラを次元の違う末脚でハナ差だけ差し切って勝利を手に入れた。

8月14日、中9週で迎えた22戦目は、Jpn3のクラスターカップ（盛岡ダート1200m 曇/重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は武豊騎手（1戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を発揮したが、4着に終わった。

10月6日、中7週で迎えた23戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、藤森ステークス（京都ダート1200m 晴/良）に59kgの斤量を背負って出走。14頭立ての2番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

12月8日、中8週で迎えた24戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、G3のカペラステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。15頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。