ブラックバースピン（2003年生、母Pleasant Dixie）

ブラックバースピン（2003年4月6日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。馬名の意味は「ブラックバーの回転」。毛色は青毛。種牡馬のPut It Back（当時5歳）と交配したPleasant Dixieが9歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地26戦5勝2着3回。2007年のCBC賞(ハンデG3)に勝利した他、2009年の函館スプリントステークス(G3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

手塚貴久厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2005年）

10月8日、デビュー戦は田中勝春騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1400m 曇/稍重）に出走。馬体重は462kg。11頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では物凄い伸び脚で急追したが、勝ったアポロノサトリに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

11月6日、中3週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、緩いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪快な末脚を爆発させてあっさりと抜け出し、最後は2着のマイネルガッチャに3馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

11月26日、中2週で迎えた3戦目は、2歳500万下のベゴニア賞（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田中勝春騎手（2戦1勝）。17頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではひたひたと前との差を詰めて先頭をうかがい、最後は2着のマイネジャーダをクビ差振り切って2勝目を挙げた。

3歳（2006年）

1月5日、中5週で迎えた4戦目は、3歳オープンのジュニアカップ（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で田中勝春騎手（3戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず6着に敗れた。

2月5日、中3週で迎えた5戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、3歳G3の共同通信杯（東京芝1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。11頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びを欠き5着に敗れた。

8月26日、約6か月半の休み明けで迎えた6戦目は、3歳以上1000万下の飯豊特別（新潟芝1400m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は田中勝春騎手（4戦2勝）。15頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始5番手を追走。直線では目の覚めるような末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のサクライナセに2馬身の差をつけて休養明け初戦を制した。

10月7日、中5週で迎えた7戦目は、3歳以上1600万下のアイルランドトロフィー（東京芝1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（5戦3勝）。16頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では強靭な末脚を披露したが、3着に終わった。

10月29日、中2週で迎えた8戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の白秋ステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田中勝春騎手（6戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま力一杯の粘りで持ち堪えて、最後は2着のアドマイヤカリブに1馬身半の差をつけて勝利を手中に収めた。

11月26日、中3週で迎えた9戦目は、キャピタルステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で田中勝春騎手（7戦4勝）。14頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では上々の伸びを見せたが、伸びてきたエアシェイディ決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

12月24日、中3週で迎えた10戦目は、東川公則騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの尾張ステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず6着に敗れた。

4歳（2007年）

1月27日、中4週で迎えた11戦目は、G3の東京新聞杯（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（8戦4勝）。15頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では伸びが鈍く12着に敗れた。

5月12日、約3か月半の休み明けで迎えた12戦目は、G2の京王杯スプリングカップ（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（9戦4勝）。18頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚勢が鈍り12着に敗れた。

6月10日、中3週で迎えた13戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のCBC賞（中京芝1200m 晴/重）に出走。18頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では一完歩ずつ確実に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のナカヤマパラダイスを半馬身振り切って初の重賞タイトルをゲットした。

7月1日、中2週で迎えた14戦目は、G3の函館スプリントステークス（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（1戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では決め手が足りず、3着に終わった。

8月26日、中7週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた15戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、G3のキーンランドカップ（札幌芝1200m 晴/良）に出走。15頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

10月8日、中5週で馬体重を前走から14kg戻して迎えた16戦目は、ハンデ戦でオープンのペルセウスステークス（東京ダート1400m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は田中勝春騎手（10戦4勝）。16頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではものすごい伸び脚で猛追したが、勝ったトーセンブライトに詰め切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

10月27日、中2週で迎えた17戦目は、G2のスワンステークス（京都芝1400m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は四位洋文騎手（2戦1勝）。18頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線ではパワフルな末脚を繰り出したが、5着に終わった。

11月23日、中3週で迎えた18戦目は、G3の京阪杯（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（3戦1勝）。18頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

5歳（2008年）

3月8日、約3か月半の休み明けで迎えた19戦目は、G3のオーシャンステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（11戦4勝）。16頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位争いには絡めず11着に敗れた。

3月30日、中2週で迎えた20戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、G1の高松宮記念（中京芝1200m 小雨/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では見所を作れず8着に敗れた。

6歳（2009年）

5月30日、約14か月の休み明けで迎えた21戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、欅ステークス（東京ダート1400m 曇/不良）に出走。16頭立ての11番人気で15番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は力尽きて15着に終わった。

7月5日、中4週で迎えた22戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、G3の函館スプリントステークス（札幌芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

8月2日、中3週で迎えた23戦目は、ハンデ戦でオープンのUHB杯（札幌芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（4戦1勝）。16頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では脚を伸ばせず16着に敗れた。

8月29日、中3週で迎えた24戦目は、朱鷺ステークス（新潟芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（12戦4勝）。18頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では伸びを欠き15着に敗れた。

10月24日、中7週で迎えた25戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの室町ステークス（京都ダート1200m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では全く伸びず最後はワールドハンターと並んで10着同着となった。

11月7日、中1週で迎えた26戦目は、ハンデ戦でオープンの京洛ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松山弘平騎手（1戦0勝）。18頭立ての13番人気で6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。最後はタレてしまい17着に終わった。