セパヌイール（2015年生、母フェレット）

セパヌイール（2015年4月18日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「花開く(仏)」。毛色は栗毛。種牡馬のサウスヴィグラス（当時19歳）と交配したフェレットが19歳のときに産んだ11番仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は藤巻則弘。2022年の’22ネモフィラ賞(牝)に勝利した他、2022年の東京シンデレラマイルトライアル(牝)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、藤巻則弘から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、レキップモンターニュによって334.8万円で落札された。

松元茂樹厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2017年）

8月26日、デビュー戦は荻野極騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（小倉芝1200m 曇/稍重）に出走。馬体重は434kg。15頭立ての11番人気で13番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位争いには参加できず7着に終わった。

9月16日、中2週で迎えた2戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神ダート1200m 雨/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。14頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

12月16日、約3か月の休養明けで迎えた3戦目は、2歳未勝利（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦0勝）。13頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るビッグボスをクビ差だけ差し切って未勝利戦を制した。

3歳（2018年）

1月14日、中3週で迎えた4戦目は、松若風馬騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のごぎょう賞（中京ダート1200m 晴/良）に出走。12頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天稟の闘争心でゴールまで力走し、3着を確保した。

2月3日、中2週で迎えた5戦目は、富田暁騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（京都ダート1200m 晴/稍重）に51kgの軽斤量で出走。15頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線ではあとひと押しが足りず、5着に終わった。

2月17日、中1週で迎えた6戦目は、牝馬限定の3歳500万下（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は松若風馬騎手（1戦0勝）。13頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では余力が残っておらず12着に敗れた。

4月21日、中8週で迎えた7戦目は、3歳500万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松若風馬騎手（2戦0勝）。16頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では堅調な伸びを見せたが、伸びてきたメイショウミライ決め手に屈して3/4馬身差の2着となった。

5月12日、中2週で迎えた8戦目は、3歳500万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で松若風馬騎手（3戦0勝）。16頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚がパッとせず6着に敗れた。

8月12日、約3か月の休み明けで迎えた9戦目は、川又賢治騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（小倉ダート1000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では末脚が振るわず7着に敗れた。

9月8日、中3週で迎えた10戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（阪神ダート1200m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で川又賢治騎手（1戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、一歩一歩確実に末脚を伸ばして、最後は2着のブライトメジャーに1馬身1/4の差をつけて勝利を手中に収めた。

10月8日、中3週で迎えた11戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の円山特別（京都ダート1200m 晴/良）に出走。15頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず6着に敗れた。

12月9日、中8週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた12戦目は、3歳以上1000万下の高砂特別（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は松若風馬騎手（4戦0勝）。16頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。最後は脚勢が悪くなり13着に敗れた。

4歳（2019年）

2月3日、中7週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた13戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（京都ダート1200m 曇/稍重）に出走。15頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではきちんと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のエネルムサシを半馬身振り切って3勝目を挙げた。

3月16日、中5週で迎えた14戦目は、4歳以上1600万下のなにわステークス（阪神ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は富田暁騎手（1戦0勝）。15頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚が振るわず7着に終わった。

4月13日、中3週で迎えた15戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の陽春ステークス（阪神ダート1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は松若風馬騎手（5戦0勝）。16頭立ての14番人気で13番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり4位タイの末脚を見せたが上位には割り込めず11着に終わった。

8月3日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた16戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの越後ステークス（新潟ダート1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。15頭立ての14番人気で3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位には食い込めず11着に終わった。

9月8日、中4週で迎えた17戦目は、3歳以上3勝クラスの外房ステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松岡正海騎手（1戦0勝）。16頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では伸びあぐねて15着に終わった。

10月6日、中3週で迎えた18戦目は、3歳以上3勝クラスの藤森ステークス（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は川又賢治騎手（2戦1勝）。13頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は失速してしまい12着に終わった。

11月30日、中7週で迎えた19戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの御影ステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての15番人気で14番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では脚が上がってしまい13着に終わった。

5歳（2020年）

11月23日、約12か月の休養明けで迎えた20戦目は、団野大成騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの姫路ステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての15番人気で11番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では脚を伸ばせず6着に終わった。

12月20日、中3週で迎えた21戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの三河ステークス（中京ダート1400m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で団野大成騎手（1戦0勝）。16頭立ての14番人気で11番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は失速してしまい16着に終わった。

6歳（2021年）

5月1日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた22戦目は、本橋孝太騎手を鞍上に迎えて、スプリングナイト賞（大井ダート1400m 雨/重）に出走。13頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では上々の伸びを見せたが、ゴールドプリンスに交わされて1馬身1/4差の2着に敗北した。

5月20日、中2週で迎えた23戦目は、笹川翼騎手を鞍上に迎えて、新緑賞（大井ダート1400m 雨/重）に出走。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。端をきり、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではもうワンパンチ足りず、4着に終わった。

6月8日、中2週で迎えた24戦目は、ムーンストーン賞（大井ダート1600m 内回り晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で笹川翼騎手（1戦0勝）。14頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではビュッとキレる脚で追い上げたが、勝ったダイリンウルフに詰め切れず、4馬身差の2着となった。

10月8日、約4か月の休み明けで迎えた25戦目は、矢野貴之騎手を鞍上に迎えて、今年の冬もメガイルミ賞（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では強烈な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のアバグネイルを半馬身振り切って久々の一戦をモノにした。

10月26日、中2週で迎えた26戦目は、牝馬限定戦のクイーンズオーディション（船橋ダート1600m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で矢野貴之騎手（1戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線に入ると、前で粘るハピネスマインドを異次元の末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて5勝目を収める

7歳（2022年）

4月18日、約6か月の休み明けで迎えた27戦目は、プリマヴェーラ賞（大井ダート1600m 内回り雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で矢野貴之騎手（2戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

5月26日、中4週で迎えた28戦目は、本田正重騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定オープンの’22ネモフィラ賞（大井ダート1800m 曇/良）に出走。9頭立ての3番人気で大外9番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では豪快な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のシゲルルビーをクビ差振り切って6勝目をゲットした。

11月17日、約6か月の休養明けで迎えた29戦目は、牝馬限定オープンの東京シンデレラマイルトライアル（大井ダート1600m 内回り曇/良）に出走。鞍上は矢野貴之騎手（3戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではグングンと終いの脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のミラバーグマンに1馬身半の差をつけて休み明け初戦を物にした。

12月30日、中5週で迎えた30戦目は、牝馬限定S3の東京シンデレラマイル（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で矢野貴之騎手（4戦3勝）。13頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、3着に終わった。

8歳（2023年）

4月26日、約4か月の休み明けで迎えた31戦目は、牝馬限定S3のしらさぎ賞（浦和ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で矢野貴之騎手（5戦3勝）。12頭立ての3番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず5着に敗れた。

11月14日、約6か月半の休み明けで迎えた32戦目は、牝馬限定オープンの東京シンデレラマイルトライアル（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で矢野貴之騎手（6戦3勝）。13頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず5着に敗れた。

12月30日、中6週で迎えた33戦目は、牝馬限定S3の東京シンデレラマイル（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で矢野貴之騎手（7戦3勝）。16頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、5着に終わった。