アバグネイル（2017年生、母スナッチド）

アバグネイル（2017年2月16日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「人名より。父名、母名より連想」。毛色は栗毛。種牡馬のスクリーンヒーロー（当時13歳）と交配したスナッチドが14歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道白老郡白老町、生産者は(有)社台コーポレーション白老ファーム。主な勝ち鞍は2021年のおおぐま座特別(一般C1一)。

経歴

デビュー前

シルクホースクラブにて総額3,500万円（7万×500口）で一口馬主が募集された。

手塚貴久厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2019年）

12月1日、デビュー戦はW.ビュイック騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は500kg。13頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では末脚にキレが無く11着に敗れた。

3歳（2020年）

2月8日、中9週で迎えた2戦目は、F.ミナリク騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京ダート1600m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

2月29日、中2週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続でF.ミナリク騎手（1戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線ではいい脚を見せられず8着に敗れた。

5月16日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から12kg増やして迎えた4戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京ダート1600m 雨/良）に出走。16頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は垂れてしまい13着に敗れた。

7月18日、中8週で馬体重を前走からさらに14kg増やして迎えた5戦目は、菅原明良騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（福島芝1200m 曇/稍重）に出走。16頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は減速してしまい15着に敗れた。

8月16日、中3週で迎えた6戦目は、石川裕紀人騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（札幌ダート1700m 曇/重）に出走。14頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線では素晴らしい伸び脚で猛追したが、抜け出したブラックトマホークにハナ差届かず2着となった。

8月30日、中1週で迎えた7戦目は、3歳未勝利（札幌ダート1700m 小雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で石川裕紀人騎手（1戦0勝）。14頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを11番手で通過。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず7着に敗れた。

4歳（2021年）

1月19日、約4か月半の休養明けで迎えた8戦目は、森泰斗騎手を鞍上に迎えて、一般C2十十一（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。端を奪う形となり、やや速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では迫力満点の伸び脚で猛進したが、タユウグロに半馬身交わされて2着に敗北した。

2月17日、中3週で迎えた9戦目は、一般C2六七（大井ダート1600m 内回り晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で森泰斗騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では豪快に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のププを3/4馬身振り切って待望の初白星を挙げた。

3月10日、中2週で迎えた10戦目は、一般C1 C2（大井ダート1600m 内回り晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で森泰斗騎手（2戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では迫力十分の伸び脚で追い上げたが、勝ったカシマバルビに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。

3月22日、中1週で迎えた11戦目は、一般C1九十（大井ダート1600m 内回り曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で森泰斗騎手（3戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では別次元の末脚を爆発させてあっさりと抜け出し、最後は2着のダイレクトフライトに3馬身半の差をつけて2勝目を奪取した。

4月16日、中3週で迎えた12戦目は、おおぐま座特別（大井ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で森泰斗騎手（4戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。先手を奪い、若干緩いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩確実に差を詰めて、最後は2着のサブゼロをクビ差振り切って勝利を手に入れた。

7月16日、約3か月の休み明けで迎えた13戦目は、花氷特別（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で森泰斗騎手（5戦3勝）。12頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切り、3着に入った。

8月6日、中2週で迎えた14戦目は、笹川翼騎手を鞍上に迎えて、権之助坂賞（大井ダート1800m 晴/良）に出走。8頭立ての1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではきちんと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のレイジングブレイズをクビ差振り切って勝利を手に入れた。

8月19日、中1週で迎えた15戦目は、サマースターズ賞（大井ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で笹川翼騎手（1戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では見事な伸び脚で急追したが、勝ったアナザークイーンに詰め切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

9月20日、中4週で馬体重を前走から13kg増やして迎えた16戦目は、トキメク、ミナトク。賞（大井ダート1600m 内回り晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で笹川翼騎手（2戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、勝ったモンサンラファータに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

10月8日、中2週で迎えた17戦目は、今年の冬もメガイルミ賞（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は森泰斗騎手（6戦3勝）。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では迫力十分の伸び脚で猛進したが、伸びてきたセパヌイール決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

10月31日、中2週で迎えた18戦目は、サンタアニタウィーク賞（大井ダート1600m 内回り曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で森泰斗騎手（7戦3勝）。14頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では一完歩ずつ着実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のダイリンウルフをクビ差振り切って5勝目を手にした。

5歳（2022年）

3月11日、約4か月半の休み明けで迎えた19戦目は、弥生賞（大井ダート1650m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で森泰斗騎手（8戦4勝）。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では最後まで息が続かず10着に敗れた。

3月29日、中2週で迎えた20戦目は、西啓太騎手を鞍上に迎えて、花嵐賞（大井ダート1600m 内回り曇/重）に出走。15頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。競走中止となった。

8月16日、約4か月半の休養明けで迎えた21戦目は、岡村健司騎手を鞍上に迎えて、シューティングスター賞（大井ダート1600m 内回り曇/稍重）に出走。11頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

9月7日、中2週で迎えた22戦目は、セプテンバー賞（大井ダート1600m 内回り雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡村健司騎手（1戦0勝）。9頭立ての3番人気で大外9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚が止まってしまい7着に敗れた。

10月7日、中3週で迎えた23戦目は、イヴニングスター賞（大井ダート1600m 内回り雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で岡村健司騎手（2戦0勝）。13頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線に入ると、前で粘るパワースレイヴを上がり3位タイの末脚で3/4馬身差し切って6勝目をマークした。

11月4日、中3週で迎えた24戦目は、紅葉賞（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で岡村健司騎手（3戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、勝ったトーセンクロードに詰め切れず、6馬身差の2着に敗北した。

12月7日、中4週で迎えた25戦目は、黄葉賞（大井ダート1600m 内回り晴/不良）に出走。鞍上は5戦連続で岡村健司騎手（4戦1勝）。10頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、オルトスラッガーに交わされて4馬身差の2着となった。

12月31日、中2週で迎えた26戦目は、おおとり賞（大井ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で岡村健司騎手（5戦1勝）。16頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後は脚勢が衰えて13着に敗れた。

6歳（2023年）

5月8日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた27戦目は、スピカ賞（大井ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は笹川翼騎手（3戦1勝）。15頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では見せ場なく10着に終わった。

5月22日、中1週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた28戦目は、レグルス賞（大井ダート1600m 内回り曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で笹川翼騎手（4戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が鈍り13着に敗れた。

7月22日、中8週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた29戦目は、納涼特別（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は岡村健司騎手（6戦1勝）。10頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では末脚を伸ばせず7着に終わった。

8月8日、中1週で迎えた30戦目は、濃溝の滝賞（船橋ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡村健司騎手（7戦1勝）。9頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では末脚がパッとせず4着に終わった。

11月29日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた31戦目は、春待月特別（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岡村健司騎手（8戦1勝）。14頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では末脚にキレが無く9着に終わった。

12月18日、中2週で迎えた32戦目は、クリスマスローズ特別（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で岡村健司騎手（9戦1勝）。9頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は垂れてしまい9着に終わった。

7歳（2024年）

1月16日、中3週で迎えた33戦目は、ハートビートナイターウマ娘カップ（船橋ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で岡村健司騎手（10戦1勝）。10頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず7着に終わった。

2月9日、中2週で迎えた34戦目は、フェブラリーダッシュ（船橋ダート1000m 晴/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で岡村健司騎手（11戦1勝）。9頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力戦し、3着に入り込んだ。

3月8日、中3週で迎えた35戦目は、篠谷葵騎手を鞍上に迎えて、春疾風スプリント（船橋ダート1200m 曇/不良）に出走。8頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では決め手が足りず4着に終わった。

4月20日、中5週で馬体重を前走から17kg減らして迎えた36戦目は、林謙佑騎手を鞍上に迎えて、一般C2-4（高知ダート1300m 曇/良）に出走。9頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったコスモシーウルフに詰め切れず、1馬身差の2着となった。

5月5日、中1週で迎えた37戦目は、立夏特別（高知ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で林謙佑騎手（1戦0勝）。7頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、で集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈の敢闘精神で渋太く末脚を持続させて、最後は2着のティアップエックスをアタマ差振り切って久方ぶりに勝ち星を挙げた。