ベンケイ（1988年生、母ランガディーヌ）

Benkei

1988.04.08

ベンケイ（1988年4月8日）は、アイルランドで生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のPhone Trick（当時6歳）と交配したランガディーヌが13歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地10戦4勝2着1回、地方3戦0勝2着1回。1992年の京葉ステークス(オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

中野隆良厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1991年）

8月31日、デビュー戦は小野次郎騎手を鞍上に据えて、4歳未勝利（函館芝1000m 雨/不良）に出走。馬体重は494kg。12頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。ハナに立ち、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のクニノカネオーに5馬身の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

9月15日、中1週で迎えた2戦目は、4歳以上500万下の恵山特別（函館ダート1700m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で小野次郎騎手（1戦1勝）。7頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のイチヨシタイフーに4馬身の差をつけて2勝目を掴み取った。

10月13日、中3週で迎えた3戦目は、4歳以上900万下の飯坂特別（福島芝2000m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で小野次郎騎手（2戦2勝）。6頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るハレスガタをクビ差だけ差し切って負け無しの3連勝を決めた。

4歳（1992年）

1月19日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた4戦目は、柴田政人騎手を鞍上に迎えて、アレキサンドライトステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では圧倒的な末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のベッスルパワーに2馬身半の差をつけて負け知らずの4連勝を決めた。

2月22日、中4週で迎えた5戦目は、ハンデG3のフェブラリーハンデキャップ（東京ダート1600m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で柴田政人騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はバテてしまい14着に敗れた。

3月21日、中3週で迎えた6戦目は、京葉ステークス（中山ダート1800m 雪/不良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田政人騎手（2戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、少々速いペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、ラシアンゴールドに交わされて2馬身差の2着に敗北した。

4月25日、中4週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた7戦目は、田島信行騎手を鞍上に迎えて、栗東ステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが甘くなり、5着に終わった。

5月23日、中3週で迎えた8戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの摩耶ステークス（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。11頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では末脚が振るわず9着に敗れた。

5歳（1993年）

10月9日、約17か月の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた9戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、東京競馬場スタンド増築記念神無月ステーク（東京ダート1600m 晴/重）に出走。10頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず9着に終わった。

10月24日、中1週で迎えた10戦目は、加藤和宏騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の貴船ステークス（京都ダート1400m 曇/良）に出走。16頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚を失くしてしまい11着に終わった。

6歳（1994年）

7月10日、約8か月半の休み明けで迎えた11戦目は、鷹見浩騎手を鞍上に迎えて、サンデーナイト賞（大井ダート1800m 曇/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。最後は、勝ったグロリーシャルマンからクビ差の2着に甘んじた。

9月9日、中8週で迎えた12戦目は、クリスタルナイトカップ（大井ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で鷹見浩騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。13着に敗れた。

9月29日、中2週で迎えた13戦目は、川本裕達騎手を鞍上に迎えて、オメガ賞（大井ダート1800m 曇/重）に出走。11頭立ての5番人気で大外11番ゲートからスタート。11着に敗れた。