パラダイスクイン（1986年生、母アキトツプスカレー）

パラダイスクイン（1986年3月28日）は、日本の競走馬。牝馬。品種はアングロアラブで、毛色は鹿毛。種牡馬のタカラトウザイ（当時9歳）と交配したアキトツプスカレーが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は酒井利英。戦績は、中央平地11戦3勝2着2回。主な勝ち鞍は1989年のアラ系4歳以上700万下。

経歴

デビュー前

内藤一雄厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1988年）

8月27日、デビュー戦は石神富士雄騎手を鞍上に据えて、アラ系3歳未勝利（新潟芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は416kg。13頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では見せ場なく10着に敗れた。

9月10日、中1週で迎えた2戦目は、アラ系3歳未勝利（新潟芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で石神富士雄騎手（1戦0勝）。9頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、やや緩いペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではものすごい伸び脚で驀進したが、アサヒランバーに半馬身交わされて2着となった。

3歳（1989年）

3月12日、約6か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた3戦目は、吉沢宗一騎手を鞍上に迎えて、アラ系4歳未勝利（中京ダート1700m 晴/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。10頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。逃げを打ち、かなり遅いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では凄まじい末脚を爆発させてあっさりと抜け出し、最後は2着のマツシーザーに3馬身の差をつけて初白星を挙げた。

4月16日、中4週で迎えた4戦目は、坂井千明騎手を鞍上に迎えて、アラ系4歳以上300万下（新潟ダート1700m 雨/重）に牝馬ながら53kgの斤量を背負って出走。12頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のパッサージュに5馬身の差をつけて2勝目をつかんだ。

4月30日、中1週で迎えた5戦目は、アラ系4歳以上700万下のアラブ特別（新潟芝1600m 外回り晴/良）に牝馬ながら53kgの斤量を背負って出走。鞍上は2戦連続で坂井千明騎手（1戦1勝）。13頭立ての4番人気で大外13番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では見せ場を作れず6着に敗れた。

6月17日、中6週で迎えた6戦目は、細川英二騎手を鞍上に迎えて、アラ系4歳以上700万下（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚勢がやや鈍り、4着に終わった。

6月25日、連闘で馬体重を前走から14kg減らして迎えた7戦目は、蓑田早人騎手を鞍上に迎えて、アラ系4歳以上700万下（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。12頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張り、3着に入った。

7月22日、中3週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた8戦目は、アラ系4歳以上700万下（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は細川英二騎手（1戦0勝）。8頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では天稟のガッツでゴールまで力走したが、3着に終わった。

8月12日、中2週で迎えた9戦目は、アラ系4歳以上700万下のアラブ特別（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で細川英二騎手（2戦0勝）。6頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい5着に敗れた。

8月26日、中1週で迎えた10戦目は、アラ系4歳以上700万下（函館ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は蓑田早人騎手（1戦0勝）。5頭立ての2番人気で3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったカンキョウカンカンに詰め切れず、5馬身差の2着に敗れた。

9月10日、中1週で迎えた11戦目は、アラ系4歳以上700万下（函館ダート1700m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で蓑田早人騎手（2戦0勝）。5頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るマドンナマーチを上がり1位の末脚で交わし去り、最後は1馬身3/4の差をつけて順当に勝利した。