ナンヨーヒルトップ（2005年生、母パリモニー）

ナンヨーヒルトップ（2005年4月2日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋丘の上」。毛色は栗毛。種牡馬のカリズマティック（当時9歳）と交配したパリモニーが12歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は（有）ヒダカファーム。戦績は、中央平地23戦5勝2着3回。2008年のマーガレットステークス(オープン)で2着に入った他、2008年の師走ステークス(オープンハンデ)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、ヒダカファームから「北海道セレクションセールサラブレッド1歳」に上場され、中村徳也によって808.5万円で落札された。

小笠倫弘厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2007年）

9月15日、デビュー戦は安藤勝己騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（札幌芝1200m 雨/稍重）に出走。馬体重は480kg。11頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、非常に遅いペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では目の覚めるような末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のエリモラフィーネに2馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

9月30日、中1週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた2戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのすずらん賞（札幌芝1200m 晴/良）に出走。8頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では切れる脚を使えず5着に終わった。

10月28日、中3週で迎えた3戦目は、2歳500万下のくるみ賞（東京芝1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（1戦0勝）。9頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、ゆったりとしたペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、トラストパープルに交わされて1馬身3/4差の2着となった。

11月23日、中3週で迎えた4戦目は、2歳500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で藤田伸二騎手（2戦0勝）。11頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のシンワラヴに7馬身の差をつけて2勝目を収める

3歳（2008年）

2月3日、中9週で迎えた5戦目は、3歳オープンのバイオレットステークス（京都ダート1400m 曇/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で藤田伸二騎手（3戦1勝）。7頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではしぶとく脚を使って伸び続けたが、勝ったシルクビッグタイムにねじ伏せられて2馬身差の2着に敗北した。

2月24日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた6戦目は、3歳オープンのヒヤシンスステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で藤田伸二騎手（4戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、ハイペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと押しが足りず、4着に終わった。

4月6日、中5週で迎えた7戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのマーガレットステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では見事な伸び脚で追い上げたが、勝ったファリダットに詰め切れず、4馬身差の2着となった。

5月17日、中5週で迎えた8戦目は、3歳オープンの葵ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら8番手で通過。直線では伸びあぐねて10着に敗れた。

6月7日、中2週で迎えた9戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のユニコーンステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。逃げを打ち、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず7着に終わった。

8月30日、約3か月の間隔を開けて迎えた10戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の報知杯大雪ハンデキャップ（札幌ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（5戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。ハナに立ち、緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪快な末脚を炸裂させて、最後は2着のナムラハンターに1馬身の差をつけて3勝目をマークした。

10月5日、中4週で迎えた11戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の秋風ステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はタレてしまい8着に敗れた。

10月18日、中1週で迎えた12戦目は、3歳以上1600万下の秋嶺ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では次元の違う末脚を弾けさせて突き抜け、最後は2着のダイイチミラクルに7馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

12月14日、中7週で迎えた13戦目は、G3のカペラステークス（中山ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（2戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では天性の負けん性を発揮してゴールまで力闘したが、5着に終わった。

12月27日、中1週で迎えた14戦目は、ハンデ戦でオープンの師走ステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（6戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。端に立つ形となり、やや緩いペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では息長く末脚を伸ばして、最後は2着のマルブツリードをアタマ差振り切って5勝目をつかんだ。

4歳（2009年）

2月1日、中4週で迎えた15戦目は、G3の根岸ステークス（東京ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（7戦3勝）。16頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く7着に敗れた。

2月22日、中2週で迎えた16戦目は、G1のフェブラリーステークス（東京ダート1600m 晴/稍重）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は柴田善臣騎手（3戦1勝）。16頭立ての13番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では伸びを欠き13着に終わった。

5月30日、約3か月の休み明けで迎えた17戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、欅ステークス（東京ダート1400m 曇/不良）に出走。16頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では余力が残っておらず11着に敗れた。

8月29日、約3か月の休み明けで迎えた18戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのしらかばステークス（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。13頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず5着に終わった。

9月21日、中2週で迎えた19戦目は、G3のエルムステークス（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（4戦1勝）。14頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は垂れてしまい11着に終わった。

10月10日、中2週で迎えた20戦目は、ペルセウスステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（5戦1勝）。16頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では瞬発力に富んだ末脚を披露し、3着に入った。

5歳（2010年）

11月28日、約14か月の休養明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた21戦目は、太秦ステークス（京都ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（2戦0勝）。15頭立ての13番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後は脚色が鈍り15着に終わった。

12月25日、中3週で迎えた22戦目は、ハンデ戦でオープンの師走ステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（6戦1勝）。16頭立ての15番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず14着に終わった。

6歳（2011年）

1月15日、中2週で迎えた23戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、大和ステークス（京都ダート1400m 曇/良）に出走。16頭立ての15番人気で7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では決め手が足りず10着に終わった。