ウインテンダネス（2013年生、母モエレメルシー）

ウインテンダネス（2013年3月7日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋優しさ、親切心」。毛色は栗毛。種牡馬のカンパニー（当時12歳）と交配したモエレメルシーが9歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者はアサヒ牧場。2018年の目黒記念(ハンデG2)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、アサヒ牧場から「北海道オータムセールサラブレッド当歳」に上場されたが主取りとなった。1歳のとき、アサヒ牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、コスモヴューファームによって345.6万円で落札された。

ウインレーシングクラブにて総額1,100万円（2.75万×400口）で一口馬主が募集された。

日吉正和厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2015年）

7月19日、デビュー戦は松山弘平騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中京芝2000m 曇/稍重）に出走。馬体重は466kg。11頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では最後まで息が続かず9着に終わった。

8月15日、中3週で迎えた2戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（小倉芝1800m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。9頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では決め手が足りず5着に終わった。

10月11日、中7週で迎えた3戦目は、加藤祥太騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（京都芝2000m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。8頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではいいところがなく4着に終わった。

11月7日、中3週で迎えた4戦目は、2歳未勝利（福島芝2000m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で加藤祥太騎手（1戦0勝）。13頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、豪快に末脚を伸ばして、最後は2着のレーヌドコロールに2馬身の差をつけて未勝利戦を制した。

11月28日、中2週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた5戦目は、2歳G3の京都2歳ステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で加藤祥太騎手（2戦1勝）。12頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではいいところがなく11着に終わった。

3歳（2016年）

1月30日、中8週で馬体重を前走から18kg絞って迎えた6戦目は、国分恭介騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の梅花賞（京都芝2400m 外回り曇/重）に出走。11頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は力尽きて9着に終わった。

2月21日、中2週で迎えた7戦目は、高倉稜騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のつばき賞（京都芝1800m 外回り晴/稍重）に出走。9頭立ての6番人気で大外9番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では伸びが鈍く6着に終わった。

3月12日、中2週で迎えた8戦目は、松若風馬騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のフローラルウォーク賞（中京芝1600m 晴/良）に出走。10頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は力尽きて8着に終わった。

4月2日、中2週で迎えた9戦目は、柴田大知騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の山吹賞（中山芝2200m 外回り曇/良）に出走。9頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では決め手に欠いて7着に終わった。

4月16日、中1週で迎えた10戦目は、3歳500万下の山藤賞（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田大知騎手（1戦0勝）。10頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

5月14日、中3週で迎えた11戦目は、3歳500万下の夏木立賞（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田大知騎手（2戦0勝）。8頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったマサノヒロインにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着となった。

5月29日、中1週で迎えた12戦目は、3歳500万下（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は高倉稜騎手（1戦0勝）。11頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く6着に敗れた。

10月2日、約4か月の休み明けで迎えた13戦目は、3歳以上500万下（阪神芝1800m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で高倉稜騎手（2戦0勝）。18頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを14番手で通過。直線では脚が残っておらず16着に敗れた。

10月23日、中2週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた14戦目は、菱田裕二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の浦佐特別（新潟芝2000m 外回り曇/良）に出走。11頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

11月12日、中2週で迎えた15戦目は、3歳以上500万下の三春駒特別（福島芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で菱田裕二騎手（1戦0勝）。14頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて先頭をうかがい、最後は2着のエフティスパークルをクビ差振り切って2勝目を手にした。

12月11日、中3週で迎えた16戦目は、3歳以上1000万下の名古屋日刊スポーツ杯（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で菱田裕二騎手（2戦1勝）。9頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では持ち味のタフさで最後まで奮闘したが、勝ったタイセイサミットにねじ伏せられて3/4馬身差の2着となった。

4歳（2017年）

3月20日、約3か月半の休養明けで迎えた17戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の小牧特別（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は松山弘平騎手（1戦0勝）。17頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず7着に敗れた。

4月16日、中3週で迎えた18戦目は、4歳以上1000万下の鹿野山特別（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は柴田大知騎手（3戦0勝）。10頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず7着に敗れた。

5月7日、中2週で迎えた19戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（東京芝2000m 曇/良）に出走。10頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で猛進したが、勝ったカラビナにねじ伏せられてクビ差の2着となった。

5月28日、中2週で迎えた20戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の青嵐賞（東京芝2400m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では天稟のガッツでゴールまで力走したが、5着に終わった。

9月18日、約4か月の休養明けで迎えた21戦目は、3歳以上500万下の甲武特別（阪神芝2400m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は菱田裕二騎手（3戦1勝）。10頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位には食い込めず5着に敗れた。

10月22日、中4週で迎えた22戦目は、3歳以上500万下の浦佐特別（新潟芝2000m 外回り雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で菱田裕二騎手（4戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では一完歩ずつ着実に終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のジュニエーブルを半馬身振り切って1着ゴールを果たした。

11月19日、中3週で迎えた23戦目は、3歳以上1000万下（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は柴田大知騎手（4戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位には割り込めず9着に敗れた。

12月10日、中2週で迎えた24戦目は、3歳以上1000万下の名古屋日刊スポーツ杯（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は菱田裕二騎手（5戦2勝）。13頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では末脚がパッとせず6着に敗れた。

5歳（2018年）

2月3日、中7週で迎えた25戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の箱根特別（東京芝2400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で菱田裕二騎手（6戦2勝）。16頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず10着に敗れた。

3月18日、中5週で迎えた26戦目は、4歳以上1000万下の小牧特別（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は松若風馬騎手（1戦0勝）。10頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら8番手で通過。直線ではぐいぐいと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のマテンロウゴーストをクビ差振り切って4勝目をつかんだ。

4月21日、中4週で迎えた27戦目は、4歳以上1600万下の府中ステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（1戦0勝）。12頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位には割り込めず6着に敗れた。

5月12日、中2週で迎えた28戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の緑風ステークス（東京芝2400m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（2戦0勝）。13頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。先手を取り、少し遅いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では目の覚めるような末脚を爆発させて、最後は2着のルックトゥワイスに2馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

5月27日、中1週で迎えた29戦目は、ハンデG2の目黒記念（東京芝2500m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で内田博幸騎手（3戦1勝）。16頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では一歩一歩着実に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のノーブルマーズを3/4馬身振り切って重賞ウィナーの仲間入りを果たした。

10月8日、約4か月半の休み明けで迎えた30戦目は、G2の京都大賞典（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は菱田裕二騎手（7戦2勝）。11頭立ての5番人気で大外11番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、リードを5馬身以上確保して、緩やかなペースでレースを牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。最後はスピードが落ちてしまい6着に敗れた。

11月4日、中3週で迎えた31戦目は、ハンデG2のアルゼンチン共和国杯（東京芝2500m 曇/良）に出走。鞍上は松岡正海騎手（1戦0勝）。12頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、後続との差を2馬身以上確保して、かなりのスローペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では終いの伸びを欠き、4着に終わった。

11月25日、中2週で迎えた32戦目は、G1のジャパンカップ（東京芝2400m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は内田博幸騎手（4戦2勝）。14頭立ての10番人気で大外14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では伸びが鈍く8着に終わった。

6歳（2019年）

1月13日、中6週で迎えた33戦目は、ハンデG2の日経新春杯（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（5戦2勝）。16頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを15番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず11着に敗れた。

5月26日、約4か月半の休み明けで迎えた34戦目は、ハンデG2の目黒記念（東京芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で内田博幸騎手（6戦2勝）。13頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず6着に終わった。

7月7日、中5週で迎えた35戦目は、ハンデG3の七夕賞（福島芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は柴田大知騎手（5戦0勝）。16頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず9着に終わった。

10月6日、約3か月の休み明けで迎えた36戦目は、G2の京都大賞典（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は菱田裕二騎手（8戦2勝）。17頭立ての17番人気で大外17番ゲートからスタート。競走中止となった。

11月3日、中3週で迎えた37戦目は、ハンデG2のアルゼンチン共和国杯（東京芝2500m 曇/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（7戦2勝）。13頭立ての12番人気で大外13番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はタレてしまい10着に終わった。

11月24日、中2週で迎えた38戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、G1のジャパンカップ（東京芝2400m 曇/重）に出走。15頭立ての15番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は減速してしまい12着に終わった。

7歳（2020年）

2月22日、約3か月の休み明けで迎えた39戦目は、ハンデG3のダイヤモンドステークス（東京芝3400m 曇/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（8戦2勝）。16頭立ての14番人気で2番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では決め手が足りず10着に終わった。

3月29日、中4週で迎えた40戦目は、佐久間寛志騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（阪神障害芝2970m 晴/重）に出走。12頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。6着に敗れた。

2020年8月5日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。