キャプテンクック（2007年生、母シシーダルザス）

キャプテンクック（2007年3月25日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「ハワイ諸島を発見した人物の渾名」。毛色は鹿毛。種牡馬のキングカメハメハ（当時6歳）と交配したシシーダルザスが13歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）秋田牧場。戦績は、中央平地4戦0勝、地方30戦10勝2着2回。主な勝ち鞍は2011年の一般C10。

経歴

デビュー前

当歳のとき、秋田牧場から「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、多田信尊によって2,940万円で落札された。

古賀慎明厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2010年）

1月24日、デビュー戦はA.クラストゥス騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山ダート1800m 晴/良）に出走。馬体重は472kg。15頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず6着に敗れた。

7月10日、約5か月半の休み明けで迎えた2戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（福島ダート1700m 晴/重）に出走。13頭立ての2番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では末脚を持続できず、4着に終わった。

8月1日、中2週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（新潟ダート1800m 曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（1戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。最後は脚勢が悪くなり9着に敗れた。

10月3日、中8週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で内田博幸騎手（2戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は脚色が鈍り11着に敗れた。

4歳（2011年）

1月25日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から17kg増やして迎えた5戦目は、吉田稔騎手を鞍上に迎えて、一般C21（名古屋ダート800m 晴/稍重）に出走。9頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪快に末脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のインテレスに2馬身の差をつけて初白星を挙げた。

2月25日、中3週で馬体重を前走からさらに15kg増やして迎えた6戦目は、一般C3（名古屋ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で吉田稔騎手（1戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びを欠き5着に敗れた。

3月8日、中1週で迎えた7戦目は、松井珠理奈バースデイ記念（名古屋ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で吉田稔騎手（2戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のミサキナチュラルに1馬身半の差をつけて1番人気に応えた。

3月30日、中2週で迎えた8戦目は、一般C10（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で吉田稔騎手（3戦2勝）。9頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のブリタニアブルーに2馬身の差をつけて3勝目を挙げた。

4月14日、中1週で迎えた9戦目は、一般C8（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で吉田稔騎手（4戦3勝）。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のホープカムトゥルーに5馬身の差をつけて断然の支持に応えた。

4月22日、連闘で迎えた10戦目は、一般C6（名古屋ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で吉田稔騎手（5戦4勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るメイショウリキュウを次元の違う末脚で交わし去り、最後は4馬身の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

5月6日、中1週で迎えた11戦目は、安部幸夫騎手を鞍上に迎えて、しょうぶ特別（名古屋ダート1600m 曇/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では末脚を持続できず、3着に終わった。

5月20日、中1週で迎えた12戦目は、丸野勝虎騎手を鞍上に迎えて、一般C5（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では卓出した伸び脚で驀進したが、シンゼンスマイルに交わされて1馬身差の2着に敗北した。

6月10日、中2週で迎えた13戦目は、一般C5（名古屋ダート800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で丸野勝虎騎手（1戦0勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。敢然と端をきり、で一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のユリアリーチに6馬身の差をつけて断トツ人気に応えた。

7月8日、中3週で迎えた14戦目は、くちなし特別（名古屋ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は安部幸夫騎手（1戦0勝）。10頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。果敢に端をきり、で一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では闘争心が光る走りを見せたが、デルマアグリッピナに半馬身交わされて2着となった。

7月22日、中1週で迎えた15戦目は、一般C2（名古屋ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は丸野勝虎騎手（2戦1勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず4着に敗れた。

9月16日、中7週で迎えた16戦目は、彼岸花特別（名古屋ダート1600m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で丸野勝虎騎手（3戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では見せ場を作れず9着に敗れた。

10月10日、中2週で迎えた17戦目は、尾花特別（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で丸野勝虎騎手（4戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、でレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘りを欠いて4着に沈んだ。

10月20日、中0週で迎えた18戦目は、あいちの新米コシヒカリカップ（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で丸野勝虎騎手（5戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、で集団を引っ張る。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。最後は力尽きて6着に敗れた。

11月18日、中3週で馬体重を前走から11kg増やして迎えた19戦目は、一般C5（名古屋ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は安部幸夫騎手（2戦0勝）。9頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚がパッとせず4着に終わった。

12月2日、中1週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた20戦目は、谷美代子さん還暦祝い記念（名古屋ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は吉田稔騎手（6戦5勝）。9頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では鬼脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のエムオーミサイルに4馬身の差をつけて制した。

12月9日、連闘で迎えた21戦目は、一般C2（名古屋ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は安部幸夫騎手（3戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では豪快な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のサウスギャラクシーに1馬身の差をつけて勝利をモノにする

12月23日、中1週で迎えた22戦目は、愛知県畜産特別（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は吉田稔騎手（7戦6勝）。12頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚色が衰えて9着に敗れた。

5歳（2012年）

1月7日、中1週で迎えた23戦目は、シンプライズ記念（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田稔騎手（8戦6勝）。9頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では鮮烈な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のセーヌドパリを3/4馬身振り切って9勝目を奪取した。

2月2日、中3週で迎えた24戦目は、キャンドルマス賞（名古屋ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で吉田稔騎手（9戦7勝）。12頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では末脚がパッとせず5着に敗れた。

2月10日、連闘で迎えた25戦目は、一般B6（名古屋ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で吉田稔騎手（10戦7勝）。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では強靭な末脚を発揮したが、3着に終わった。

2月23日、中1週で迎えた26戦目は、中京競馬場改築竣工記念（名古屋ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は5戦連続で吉田稔騎手（11戦7勝）。10頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く8着に敗れた。

3月22日、中3週で迎えた27戦目は、宇都英樹騎手を鞍上に迎えて、東日本大震災私たちは忘れない!（名古屋ダート1400m 晴/稍重）に出走。9頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。先手を取り、で一団を先導。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線に入ると、前で粘るテーオージャングルを上がり2位の末脚でアタマ差だけ差し切って勝利を手に入れた。

4月11日、中2週で迎えた28戦目は、東川公則騎手を鞍上に迎えて、イースター賞（名古屋ダート1600m 雨/不良）に出走。11頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず8着に終わった。

4月18日、連闘で迎えた29戦目は、竹下太騎手を鞍上に迎えて、一般B3（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線では末脚にキレが無く8着に終わった。

5月17日、中3週で迎えた30戦目は、一般B5（名古屋ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は宇都英樹騎手（1戦1勝）。9頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい9着に終わった。

6月6日、中2週で迎えた31戦目は、一般B4（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で宇都英樹騎手（2戦1勝）。9頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚を伸ばせず8着に終わった。

6月21日、中1週で迎えた32戦目は、一般B5（名古屋ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で宇都英樹騎手（3戦1勝）。9頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず8着に終わった。

7月5日、中1週で迎えた33戦目は、織姫賞（名古屋ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で宇都英樹騎手（4戦1勝）。9頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始7番手を追走。直線では末脚が振るわず8着に終わった。

8月23日、中6週で迎えた34戦目は、打ち上げ花火賞（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で宇都英樹騎手（5戦1勝）。8頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい6着に終わった。