ハッピーパス（1998年生、母ハッピートレイルズ）

ハッピーパス（1998年6月3日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のサンデーサイレンス（当時12歳）と交配したハッピートレイルズが15歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道勇払郡早来町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地28戦5勝2着5回。2003年の阪神牝馬ステークス(牝G2)で2着に入った他、2001年のフィリーズレビュー(牝G2)で2着に入る活躍をした。その他にも重賞1勝を挙げた。

経歴

デビュー前

社台サラブレッドクラブにて総額3,800万円（95万×40口）で一口馬主が募集された。

藤沢和雄厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2000年）

12月10日、デビュー戦は岡部幸雄騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。馬体重は448kg。14頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で急追したが、抜け出したエビスオペラを捕まえ切れず、半馬身差の2着に敗北した。

12月24日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（1戦0勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて14番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、目の覚めるような末脚を弾けさせて、最後は2着のゲンパチザパンチに2馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

3歳（2001年）

1月13日、中2週で迎えた3戦目は、牝馬限定3歳オープンの紅梅ステークス（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で岡部幸雄騎手（2戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

2月17日、中4週で迎えた4戦目は、牝馬限定3歳G3のクイーンカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で岡部幸雄騎手（3戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前のタフネスでしぶとく走り抜いたが、伸びてきたサクセスストレイン決め手に屈してアタマ差の2着に惜敗した。

3月11日、中2週で迎えた5戦目は、牝馬限定3歳G2のフィリーズレビュー（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で岡部幸雄騎手（4戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では卓抜な伸びを見せたが、勝ったローズバドにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

4月8日、中3週で迎えた6戦目は、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は6戦連続で岡部幸雄騎手（5戦1勝）。18頭立ての3番人気に推されて16番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

5月20日、中5週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた7戦目は、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で岡部幸雄騎手（6戦1勝）。18頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く7着に敗れた。

7月1日、中5週で迎えた8戦目は、3歳G3のラジオたんぱ賞（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で岡部幸雄騎手（7戦1勝）。12頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では見所を作れず7着に敗れた。

8月12日、中5週で馬体重を前走から20kg減らして迎えた9戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3のクイーンステークス（札幌芝1800m 晴/良）に出走。11頭立ての6番人気で大外11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では末脚を伸ばせず8着に敗れた。

4歳（2002年）

3月23日、約7か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg戻して迎えた10戦目は、G2の日経賞（中山芝2500m 小雨/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（8戦1勝）。8頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では脚が残っておらず5着に終わった。

4月7日、中1週で迎えた11戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、エイプリルステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

5月12日、中4週で迎えた12戦目は、村田一誠騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の新潟大賞典（新潟芝2000m 外回り曇/稍重）に52kgの軽斤量で出走。15頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では天資の負けん気を発揮してゴールまで力戦したが、4着に終わった。

7月7日、中7週で迎えた13戦目は、牝馬限定G3のマーメイドステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で村田一誠騎手（1戦0勝）。12頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く6着に敗れた。

11月9日、約4か月の休み明けで迎えた14戦目は、O.ペリエ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下のノベンバーステークス（中山芝1800m 曇/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではぐんぐんと終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のダイタクバートラムをアタマ差振り切って久々の実戦をモノにした。

12月1日、中2週で迎えた15戦目は、牝馬限定のハンデ戦でオープンのターコイズステークス（中山芝1800m 小雨/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（9戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

12月14日、中1週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の逆瀬川ステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上はO.ペリエ騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では総身の力で末脚を持続させて先頭をうかがい、最後は2着のエリモピクシーをハナ差振り切ってファンの期待に応えた。

5歳（2003年）

2月2日、中6週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた17戦目は、牝馬限定G3の京都牝馬ステークス（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続でO.ペリエ騎手（2戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では一完歩ずつ確実に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のマイネアイルをクビ差振り切って悲願の重賞初制覇を果たした。

3月15日、中5週で迎えた18戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデG3の中山牝馬ステークス（中山芝1800m 曇/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい6着に敗れた。

4月6日、中2週で迎えた19戦目は、ハンデG3のダービー卿チャレンジトロフィー（中山芝1600m 外回り晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では末脚に勢いがなく7着に敗れた。

7月20日、約3か月半の休み明けで迎えた20戦目は、NSTオープン（新潟芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（2戦0勝）。18頭立ての5番人気で17番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走し、4着に入った。

8月3日、中1週で迎えた21戦目は、G3の関屋記念（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で柴田善臣騎手（3戦0勝）。16頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始4番手を追走。最後はガス欠状態になり12着に敗れた。

8月31日、中3週で迎えた22戦目は、K.デザーモ騎手を鞍上に迎えて、札幌日刊スポーツ杯（札幌芝1200m 晴/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では鮮烈な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のアグネスソニックをクビ差振り切って5勝目をマークした。

10月5日、中4週で迎えた23戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では鋭い脚を使えず10着に終わった。

12月7日、中8週で迎えた24戦目は、牝馬限定のハンデ戦でオープンのターコイズステークス（中山芝1800m 曇/良）に出走。鞍上はO.ペリエ騎手（3戦3勝）。13頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位には割り込めず6着に敗れた。

12月21日、中1週で迎えた25戦目は、牝馬限定G2の阪神牝馬ステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でO.ペリエ騎手（4戦3勝）。16頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では見事な伸び脚で猛追したが、抜け出したファインモーションにクビ差届かず2着に惜敗した。

6歳（2004年）

2月1日、中5週で迎えた26戦目は、牝馬限定G3の京都牝馬ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に牝馬ながら57kgの斤量を背負って出走。鞍上は3戦連続でO.ペリエ騎手（5戦3勝）。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

2月29日、中3週で迎えた27戦目は、G2の中山記念（中山芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続でO.ペリエ騎手（6戦3勝）。14頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい8着に敗れた。

3月13日、中1週で迎えた28戦目は、牝馬限定のハンデG3の中山牝馬ステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で15番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを11番手で通過。直線では見事な伸び脚で猛追したが、抜け出したオースミコスモに半馬身届かず2着となった。