ノープロブレム（2003年生、母ユーワオトメ）

ノープロブレム（2003年3月30日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「問題なし」。毛色は栗毛。種牡馬のマーベラスサンデー（当時11歳）と交配したユーワオトメが6歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）ムラカミファーム。戦績は、中央平地20戦4勝2着4回。主な勝ち鞍は2007年の葉山特別(1000万下)。

経歴

デビュー前

昆貢厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2006年）

3月4日、デビュー戦は藤田伸二騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（阪神ダート1200m 晴/稍重）に出走。馬体重は458kg。16頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。先手を奪い、若干速いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鋭く末脚を伸ばして、最後は2着のスズカゲストに3馬身の差をつけて初白星を挙げた。

3月25日、中2週で迎えた2戦目は、本田優騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず7着に敗れた。

4月22日、中3週で迎えた3戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（京都ダート1400m 曇/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚を失くしてしまい12着に敗れた。

11月11日、約7か月の休養明けで迎えた4戦目は、野元昭嘉騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島ダート1700m 雨/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では見所を作れず12着に終わった。

12月24日、中5週で迎えた5戦目は、3歳以上500万下（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は本田優騎手（1戦0勝）。18頭立ての12番人気で大外18番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して4番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

4歳（2007年）

1月21日、中3週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた6戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都芝2000m 曇/良）に出走。14頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

2月3日、中1週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた7戦目は、4歳以上500万下の小倉城特別（小倉芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は野元昭嘉騎手（1戦0勝）。13頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず6着に敗れた。

3月17日、中5週で迎えた8戦目は、4歳以上500万下（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で野元昭嘉騎手（2戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり、馬場の大外を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線ではしぶとく伸び続けたが、抜け出したサインオブゴッドにクビ差届かず2着に惜敗した。

3月25日、連闘で迎えた9戦目は、4歳以上500万下（阪神芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で野元昭嘉騎手（3戦0勝）。14頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、逃げるサウスティーダを差し切れず、3馬身半差の2着となった。

4月21日、中3週で迎えた10戦目は、4歳以上500万下（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（1戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では目覚ましい伸び脚で急追したが、逃げるニルヴァーナに3/4馬身届かず2着に敗北した。

5月6日、中1週で迎えた11戦目は、4歳以上500万下（東京芝1600m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（2戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では凄まじい末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のマイネルパシオンを半馬身振り切って1着ゴールを果たした。

5月20日、中1週で迎えた12戦目は、4歳以上1000万下の葉山特別（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤田伸二騎手（3戦2勝）。14頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら8番手で通過。直線に入ると、前で粘るリファインドボディを豪快な末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて優勝

11月10日、約6か月の休み明けで迎えた13戦目は、3歳以上1000万下（東京芝1600m 小雨/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で藤田伸二騎手（4戦3勝）。13頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では速い脚を使えず7着に敗れた。

11月25日、中1週で迎えた14戦目は、3歳以上1000万下のアプローズ賞（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で藤田伸二騎手（5戦3勝）。17頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では脚を伸ばせず12着に敗れた。

5歳（2008年）

11月30日、約12か月半の休み明けで迎えた15戦目は、3歳以上1000万下のアプローズ賞（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で藤田伸二騎手（6戦3勝）。18頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではパワフルな末脚を発揮し、4着に入り込んだ。

12月14日、中1週で迎えた16戦目は、田中克典騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位には届かず5着に敗れた。

12月20日、連闘で迎えた17戦目は、3歳以上1000万下の猪名川特別（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（7戦3勝）。9頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では迫力のある伸び脚で猛追したが、勝ったタガノエルシコに詰め切れず、1馬身3/4差の2着となった。

6歳（2009年）

1月17日、中3週で迎えた18戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の花見小路特別（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のダンツホウテイを3/4馬身振り切って久々に勝利を挙げた。

2月1日、中1週で迎えた19戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の節分ステークス（東京芝1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（8戦3勝）。16頭立ての7番人気で15番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり4位タイの末脚を見せたが上位争いには加われず6着に敗れた。

10月25日、約9か月の休養明けで馬体重を前走から16kg減らして迎えた20戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下のテレビ静岡賞（東京芝1800m 曇/稍重）に出走。18頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず8着に終わった。