ケイアイパワー（1985年生、母グレイトセント）

ケイアイパワー（1985年4月18日）は、日本の競走馬。牡馬。品種はアングロアラブで、毛色は黒鹿毛。種牡馬のエゾノランナー（当時9歳）と交配したグレイトセントが6歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は戸島愛子。戦績は、中央平地16戦5勝2着2回。1988年の三春ステークス(アラ系4歳以上オープンハンデ)に勝利した他、1988年のアラブステークス(アラ系4歳以上オープンハンデ)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

仲住芳雄厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1988年）

1月9日、デビュー戦は酒井健二騎手を鞍上に据えて、アラ系4歳未勝利（中山ダート1200m 晴/重）に出走。馬体重は446kg。13頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、緩みのないペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ確実に前との差を詰めて、最後は2着のモノカワを半馬身振り切って初白星を挙げた。

1月30日、中2週で迎えた2戦目は、アラ系4歳以上300万下（東京ダート1400m 晴/良）に55kgの斤量を背負って出走。鞍上は2戦連続で酒井健二騎手（1戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では一歩一歩着実に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のハンサムユースをアタマ差振り切って制した。

2月20日、中2週で迎えた3戦目は、アラ系4歳以上300万下（東京ダート1600m 晴/良）に56kgの斤量を背負って出走。鞍上は3戦連続で酒井健二騎手（2戦2勝）。13頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のハンサムユースをクビ差振り切って負け無しの3連勝を決めた。

3月12日、中2週で迎えた4戦目は、増沢末夫騎手を鞍上に迎えて、アラ系4歳以上オープン（東京ダート1600m 晴/不良）に54kgの斤量を背負って出走。5頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く3着に敗れた。

4月29日、中6週で迎えた5戦目は、ハンデ戦でオープンのアラブステークス（新潟芝2000m 外回り雨/稍重）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で増沢末夫騎手（1戦0勝）。6頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、かなりのスローペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、シロキタタローに交わされて1馬身3/4差の2着となった。

5月14日、中1週で迎えた6戦目は、藤原英幸騎手を鞍上に迎えて、アラ系4歳以上オープン（新潟芝1600m 外回り晴/重）に出走。5頭立ての2番人気で3番ゲートからスタート。先頭に立ち、非常に遅いペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、セッテノベラに交わされて1馬身3/4差の2着に敗れた。

6月11日、中3週で迎えた7戦目は、大塚栄三郎騎手を鞍上に迎えて、札幌アラブステークス（札幌ダート1800m 晴/良）に55kgの斤量を背負って出走。6頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず5着に敗れた。

6月26日、中1週で迎えた8戦目は、アラ系4歳以上オープン（札幌ダート1500m 曇/良）に55kgの斤量を背負って出走。鞍上は2戦連続で大塚栄三郎騎手（1戦0勝）。8頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。端を奪い、緩やかなペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天性のガッツでゴールまで力闘し、3着を確保した。

7月9日、中1週で迎えた9戦目は、アラ系4歳以上オープン（札幌ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で大塚栄三郎騎手（2戦0勝）。6頭立ての2番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では勢いよく末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のジングウハヤブサに2馬身半の差をつけて制した。

7月30日、中2週で迎えた10戦目は、アラ系4歳以上オープン（札幌ダート1500m 晴/良）に57kgの斤量を背負って出走。鞍上は4戦連続で大塚栄三郎騎手（3戦1勝）。7頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では鋭い脚を使えず5着に敗れた。

9月4日、中4週で迎えた11戦目は、横田雅博騎手を鞍上に迎えて、アラ系4歳以上オープン（函館芝1700m 曇/稍重）に出走。7頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら4番手で通過。直線ではいい脚を見せられず6着に敗れた。

9月18日、中1週で迎えた12戦目は、杉浦宏昭騎手を鞍上に迎えて、重賞のタマツバキ記念（函館芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。8頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では切れる脚を使えず8着に終わった。

10月15日、中3週で迎えた13戦目は、田面木博公騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの三春ステークス（福島芝2000m 晴/良）に出走。9頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪快な末脚を炸裂させて、最後は2着のタカキヨを半馬身振り切って5勝目を奪取した。

10月30日、中1週で迎えた14戦目は、アラ系4歳以上オープン（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田面木博公騎手（1戦1勝）。10頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びあぐねて5着に敗れた。

11月13日、中1週で迎えた15戦目は、ハンデ戦でオープンのアラブ王冠（福島芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で田面木博公騎手（2戦1勝）。14頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線では超凡な末脚を発揮し、3着に入った。

12月3日、中2週で迎えた16戦目は、アラブ大賞典（中京芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で田面木博公騎手（3戦1勝）。9頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、かなりのスローペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は一杯になって6着に敗れた。