デザートストーム（2014年生、母レディオブパーシャ）

デザートストーム（2014年4月11日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「砂漠の嵐」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のストーミングホーム（当時16歳）と交配したレディオブパーシャが7歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者はダーレー・ジャパン・ファーム有限会社。2020年のギャラクシーステークス(オープンハンデ)に勝利した他、2020年のオータムリーフステークス(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

西浦勝一厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2016年）

8月14日、デビュー戦は国分優作騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（小倉芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は440kg。17頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では迫力のある伸び脚で猛追したが、勝ったメイソンジュニアに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

9月4日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（小倉芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で国分優作騎手（1戦0勝）。18頭立ての3番人気に推されて16番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では脚色がやや衰え、5着に終わった。

12月18日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた3戦目は、M.バルザローナ騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見所を作れず7着に敗れた。

3歳（2017年）

3月5日、約2か月半の間隔を開けて迎えた4戦目は、坂井瑠星騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉芝1200m 曇/良）に出走。18頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではスパッと切れる脚で猛追したが、抜け出したキットダイジョウブに半馬身届かず2着に敗北した。

3月18日、中1週で迎えた5戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では脚が残っておらず17着に敗れた。

6月18日、約3か月の休養明けで迎えた6戦目は、3歳未勝利（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は坂井瑠星騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

7月2日、中1週で迎えた7戦目は、3歳未勝利（函館芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で坂井瑠星騎手（2戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず7着に敗れた。

7月22日、中2週で迎えた8戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（函館芝1200m 曇/稍重）に出走。16頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

8月5日、中1週で迎えた9戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（札幌芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では豪脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のソルオリーヴァを3/4馬身振り切って待望の初勝利を挙げた。

12月17日、約4か月半の休養明けで迎えた10戦目は、3歳以上500万下の桑名特別（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡康太騎手（1戦1勝）。18頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では迫力満点の伸び脚で急追したが、抜け出したコスモペリドットに3/4馬身届かず2着となった。

4歳（2018年）

1月8日、中2週で迎えた11戦目は、4歳以上500万下（京都芝1200m 雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で藤岡康太騎手（2戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線に入ると、前で粘るグランドロワを目の覚めるような末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて2勝目を収める

2月4日、中3週で迎えた12戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（京都芝1200m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

2月18日、中1週で迎えた13戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の紫川特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では天賦の負けん性を発揮してゴールまで勇戦したが、5着に終わった。

6月2日、約3か月半の休養明けで迎えた14戦目は、3歳以上500万下の戎橋特別（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は藤岡康太騎手（3戦2勝）。13頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天稟の敢闘精神でゴールまで力走したが、3着に終わった。

6月17日、中1週で迎えた15戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神芝1200m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、3着に終わった。

7月14日、中3週で迎えた16戦目は、3歳以上500万下のマカオジョッキークラブトロフィー（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走したが、5着に終わった。

8月11日、中3週で迎えた17戦目は、3歳以上500万下（札幌芝1200m 小雨/稍重）に出走。鞍上は藤岡康太騎手（4戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

5歳（2019年）

1月19日、約5か月半の休み明けで迎えた18戦目は、4歳以上500万下（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は坂井瑠星騎手（3戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では鋭い脚を使えず13着に敗れた。

2月9日、中2週で迎えた19戦目は、4歳以上500万下（小倉ダート1000m 小雨/稍重）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は藤岡康太騎手（5戦2勝）。14頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた12頭をごぼう抜きし、最後は2着のガウルに1馬身1/4の差をつけて3勝目を奪取した。

3月10日、中3週で迎えた20戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（阪神ダート1200m 雨/稍重）に出走。16頭立ての3番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では目を引く伸び脚で追い上げたが、抜け出したメイショウアリソンにクビ差届かず2着に惜敗した。

3月31日、中2週で迎えた21戦目は、4歳以上1000万下（阪神ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で浜中俊騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では切れ味光る末脚を披露したが、3着に終わった。

7月7日、約3か月半の休養明けで迎えた22戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの大府特別（中京ダート1200m 晴/稍重）に出走。16頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したモンペルデュを差し切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

8月3日、中3週で迎えた23戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの桑園特別（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず8着に敗れた。

9月8日、中4週で迎えた24戦目は、3歳以上2勝クラス（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のメイショウミズカゼに6馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。

10月6日、中3週で迎えた25戦目は、3歳以上3勝クラスの藤森ステークス（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は藤岡康太騎手（6戦3勝）。13頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のテーオージーニアスを半馬身振り切って単勝一倍台の支持に応えた。

6歳（2020年）

6月13日、約8か月半の休み明けで迎えた26戦目は、天保山ステークス（阪神ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は幸英明騎手（1戦0勝）。14頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では鋭い脚を使えず8着に終わった。

7月19日、中4週で迎えた27戦目は、菅原明良騎手を鞍上に迎えて、福島テレビオープン（福島芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり4位の末脚を見せたが上位には食い込めず8着に終わった。

11月15日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた28戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、オータムリーフステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を発揮し、3着に入った。

12月27日、中5週で迎えた29戦目は、ハンデ戦でオープンのギャラクシーステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は藤岡康太騎手（7戦4勝）。16頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では凄まじい末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のスマートダンディーをクビ差振り切って勝利を手に入れた。

7歳（2021年）

1月31日、中4週で迎えた30戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、G3の根岸ステークス（東京ダート1400m 晴/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての8番人気で15番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を見せたが上位には割り込めず7着に敗れた。

4月18日、約2か月半の間隔を開けて迎えた31戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、京葉ステークス（中山ダート1200m 晴/重）に出走。15頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位争いには加われず6着に敗れた。

5月16日、中3週で迎えた32戦目は、ハンデ戦でオープンの栗東ステークス（中京ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は藤岡康太騎手（8戦5勝）。16頭立ての5番人気で15番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始14番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位には割り込めず9着に敗れた。

8月22日、約3か月半の休み明けで迎えた33戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのNST賞（新潟ダート1200m 晴/稍重）に出走。15頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず6着に終わった。

9月25日、中4週で迎えた34戦目は、ながつきステークス（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では出色の末脚を繰り出したが、5着に終わった。