ヤマニンキャスター（1986年生、母ヤマニンアツコ）

ヤマニンキャスター（1986年5月26日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のヤマニンスキー（当時11歳）と交配したヤマニンアツコが14歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（株）錦岡牧場。戦績は、中央平地34戦3勝2着3回。1990年の小倉記念(ハンデG3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

橋本正晴厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1988年）

11月5日、デビュー戦は芹沢純一騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳新馬（京都芝1400m 曇/稍重）に50kgの軽斤量で出走。馬体重は476kg。13頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず8着に終わった。

11月20日、中1週で迎えた2戦目は、田島信行騎手を鞍上に迎えて、3歳新馬（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての14番人気で大外15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず10着に終わった。

12月3日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた3戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田島信行騎手（1戦0勝）。11頭立ての10番人気で大外11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい6着に終わった。

12月17日、中1週で迎えた4戦目は、山本康二騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神芝1600m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。9頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚を伸ばせず4着に敗れた。

3歳（1989年）

1月16日、中3週で迎えた5戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（京都ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は田島信行騎手（2戦0勝）。15頭立ての12番人気で14番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では末脚を伸ばせず9着に終わった。

2月4日、中2週で迎えた6戦目は、4歳未勝利（京都ダート1400m 曇/稍重）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は芹沢純一騎手（1戦0勝）。11頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では天性の闘争本能でゴールまで力闘し、4着に入り込んだ。

2月18日、中1週で迎えた7戦目は、岸滋彦騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（京都ダート1200m 曇/不良）に出走。11頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では決め手に欠いて8着に敗れた。

3月11日、中2週で迎えた8戦目は、内山正博騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（阪神芝2200m 晴/良）に出走。13頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く8着に終わった。

4月1日、中2週で迎えた9戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は岸滋彦騎手（1戦0勝）。15頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く10着に終わった。

4月23日、中2週で迎えた10戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（京都芝2000m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で岸滋彦騎手（2戦0勝）。11頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では天稟のガッツでゴールまで力走し、4着を確保した。

5月13日、中2週で迎えた11戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳未勝利（京都芝1600m 外回り曇/不良）に出走。18頭立ての13番人気で4番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線ではキレのある末脚を発揮し、3着に入り込んだ。

6月3日、中2週で迎えた12戦目は、4歳未勝利（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（1戦0勝）。14頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では強靭な末脚を繰り出し、3着に入った。

6月25日、中2週で迎えた13戦目は、4歳未勝利（中京芝2000m 晴/不良）に出走。鞍上は3戦連続で熊沢重文騎手（2戦0勝）。15頭立ての4番人気で大外15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線ではやや伸びを欠き、5着に終わった。

7月22日、中3週で迎えた14戦目は、4歳未勝利（小倉芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で熊沢重文騎手（3戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、フラワーサンライズに交わされて1馬身1/4差の2着に敗北した。

8月5日、中1週で迎えた15戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で熊沢重文騎手（4戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では異次元の末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のメイショウサユリに1馬身半の差をつけて待望の初白星を挙げた。

8月20日、中1週で迎えた16戦目は、4歳以上400万下（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で熊沢重文騎手（5戦1勝）。9頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったスリーエースコバンにねじ伏せられて2馬身差の2着となった。

9月2日、中1週で迎えた17戦目は、4歳以上400万下の高千穂特別（小倉芝2000m 晴/不良）に出走。鞍上は7戦連続で熊沢重文騎手（6戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では堅実な伸びを見せたが、伸びてきたアサヒマリリン決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

4歳（1990年）

3月25日、約7か月の休み明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた18戦目は、山田和広騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下の伊勢特別（中京芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では決め手に欠いて13着に終わった。

4月21日、中3週で迎えた19戦目は、上籠勝仁騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下の遠野特別（福島芝2600m 曇/稍重）に出走。14頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では天賦の闘争本能でゴールまで勇戦し、5着に入り込んだ。

5月12日、中2週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた20戦目は、5歳以上500万下の鬼怒川特別（福島芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で上籠勝仁騎手（1戦0勝）。14頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では今一つ伸び切れず12着に敗れた。

6月9日、中3週で迎えた21戦目は、村山明騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（阪神芝2000m 雨/不良）に51kgの軽斤量で出走。14頭立ての14番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では伸びが劣勢になり11着に終わった。

7月22日、中5週で迎えた22戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下の日田特別（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は熊沢重文騎手（7戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では一歩一歩確実に終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のサドンハーレーに1馬身半の差をつけて勝利を手中に収めた。

8月11日、中2週で迎えた23戦目は、4歳以上500万下の筑後川特別（小倉芝2000m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（8戦2勝）。8頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では一完歩ずつ着実に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のエイシンディザイアを半馬身振り切って雨中の激戦を制した。

8月26日、中1週で迎えた24戦目は、ハンデG3の小倉記念（小倉芝2000m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で熊沢重文騎手（9戦3勝）。12頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では息の長い末脚を披露し、3着に入り込んだ。

9月2日、連闘で迎えた25戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下のフクニチ新聞杯（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で熊沢重文騎手（10戦3勝）。14頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず8着に敗れた。

5歳（1991年）

1月6日、約4か月の休み明けで迎えた26戦目は、5歳以上900万下の睦月賞（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で熊沢重文騎手（11戦3勝）。12頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では伸びが劣勢になり12着に終わった。

1月26日、中2週で迎えた27戦目は、5歳以上900万下の和布刈特別（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は田島信行騎手（3戦0勝）。14頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸び、3着に入った。

2月10日、中1週で迎えた28戦目は、5歳以上900万下の周防灘特別（小倉芝2000m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で田島信行騎手（4戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位には届かず6着に敗れた。

3月10日、中3週で迎えた29戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下の八女特別（小倉芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で田島信行騎手（5戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して7番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位争いには参加できず6着に敗れた。

3月16日、連闘で迎えた30戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の壇之浦特別（小倉芝2600m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で田島信行騎手（6戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では脚勢がやや鈍り、4着に終わった。

7月13日、約4か月の休み明けで迎えた31戦目は、4歳以上900万下の西日本スポーツ杯（小倉芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は熊沢重文騎手（12戦3勝）。9頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では速い脚を使えず4着に敗れた。

8月3日、中2週で迎えた32戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下のサマーステークス（小倉芝1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（13戦3勝）。8頭立ての4番人気で大外8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では全く伸びず7着に敗れた。

8月18日、中1週で迎えた33戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の玄海特別（小倉芝1800m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で熊沢重文騎手（14戦3勝）。11頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず9着に敗れた。

9月1日、中1週で迎えた34戦目は、4歳以上900万下のフクニチ新聞杯（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で熊沢重文騎手（15戦3勝）。13頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では今一つ伸び切れず6着に敗れた。