ジョヴァンニ（2009年生、母オータムメロディー）

ジョヴァンニ（2009年5月10日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「テノール歌手ジョヴァンニ・ゼナテッロより」。毛色は栗毛。種牡馬のアドマイヤムーン（当時6歳）と交配したオータムメロディーが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者はダーレー・ジャパン・ファーム（有）。戦績は、中央平地22戦6勝2着2回。2014年の霜月ステークス(オープンハンデ)に勝利した他、2015年の栗東ステークス(オープンハンデ)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

千田輝彦厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2012年）

2月19日、デビュー戦は四位洋文騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は504kg。16頭立ての5番人気で15番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では堅実に脚を伸ばしたが、伸びてきたウインサーガ決め手に屈して3/4馬身差の2着となった。

6月24日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた2戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての5番人気で16番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線では迫力のある伸び脚で猛追したが、勝ったタガノリバレンスに詰め切れず、3馬身差の2着となった。

7月7日、中1週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた3戦目は、3歳未勝利（中京芝1600m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり11着に敗れた。

8月26日、中6週で迎えた4戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く6着に敗れた。

9月15日、中2週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は四位洋文騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、やや厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のスリータイタンに約11馬身の大差をつけて未勝利戦を制した。

11月18日、中8週で迎えた6戦目は、3歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（2戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のマーベラスバロンに7馬身の差をつけてファンの期待に応えた。

4歳（2013年）

1月13日、中7週で迎えた7戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の五条坂特別（京都ダート1900m 晴/良）に出走。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。前に出て、ややハイペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では強烈な末脚を炸裂させて難なく抜け出し、最後は2着のワイドバッハに4馬身の差をつけて断然人気に応えた。

2月10日、中3週で迎えた8戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の北九州市制50周年記念（小倉ダート1700m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は四位洋文騎手（3戦2勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では息長く終いの脚を伸ばして、最後は2着のジョーメテオに1馬身1/4の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

3月24日、中5週で迎えた9戦目は、ハンデG3のマーチステークス（中山ダート1800m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（4戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は脚色が鈍り10着に敗れた。

4月13日、中2週で迎えた10戦目は、G3のアンタレスステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で四位洋文騎手（5戦3勝）。16頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。最後は垂れてしまい16着に敗れた。

9月15日、約5か月の休養明けで迎えた11戦目は、3歳以上1600万下のオークランドレーシングクラブトロフィー（阪神ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は4戦連続で四位洋文騎手（6戦3勝）。12頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。ハナを切り、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではグイグイと終いの脚を伸ばしてあっさりと抜け出し、最後は2着のフレイムオブピースに4馬身の差をつけて休み明け初戦をモノにした。

12月15日、約3か月の休養明けで迎えた12戦目は、ベテルギウスステークス（阪神ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で四位洋文騎手（7戦4勝）。11頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚を失くしてしまい11着に敗れた。

5歳（2014年）

1月11日、中3週で迎えた13戦目は、大和ステークス（京都ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は浜中俊騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では上がり4位タイの伸び脚を披露したが上位には割り込めず6着に終わった。

2月8日、中3週で迎えた14戦目は、すばるステークス（京都ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は四位洋文騎手（8戦4勝）。15頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では見せ場を作れず13着に敗れた。

7月20日、約5か月半の休養明けで迎えた15戦目は、松若風馬騎手を鞍上に迎えて、ジュライステークス（中京ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で15番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びを欠き8着に終わった。

8月17日、中3週で迎えた16戦目は、鮫島良太騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの阿蘇ステークス（小倉ダート1700m 晴/稍重）に出走。15頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では末脚がパッとせず6着に終わった。

8月30日、中1週で迎えた17戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのBSN賞（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。10頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、後続との差を5馬身以上キープして、平均ペースで馬群を引っ張る。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを4番手で通過。最後は垂れてしまい10着に終わった。

11月23日、約3か月の間隔を開けて迎えた18戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの霜月ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では強烈な末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のレーザーバレットを3/4馬身振り切って制した。

6歳（2015年）

1月17日、中7週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた19戦目は、大和ステークス（京都ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（1戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

2月7日、中2週で迎えた20戦目は、すばるステークス（京都ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で藤岡佑介騎手（2戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では決め手が足りず7着に敗れた。

5月17日、約3か月半の休み明けで迎えた21戦目は、ハンデ戦でオープンの栗東ステークス（京都ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で藤岡佑介騎手（3戦1勝）。15頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切り、3着に入った。

6月13日、中3週で迎えた22戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのアハルテケステークス（東京ダート1600m 曇/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚が止まってしまい12着に敗れた。