ヒシラスティ（2008年生、母ヒシバラード）

ヒシラスティ（2008年4月2日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋強情、意地っ張り（Ｒｉｄｅ　Ｒｕｓｔｙ）より」。毛色は鹿毛。種牡馬のフサイチコンコルド（当時15歳）と交配したヒシバラードが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）カミイスタット。戦績は、中央平地3戦0勝、地方15戦7勝2着3回。主な勝ち鞍は2011年の3歳。

経歴

デビュー前

小島貞博厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2010年）

12月5日、デビュー戦は中舘英二騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（小倉芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は458kg。16頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びが劣勢になり8着に敗れた。

12月26日、中2週で迎えた2戦目は、田嶋翔騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（小倉ダート1000m 曇/稍重）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では伸びが劣勢になり11着に終わった。

3歳（2011年）

4月23日、約4か月の休養明けで迎えた3戦目は、木幡初広騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟芝1000m 小雨/良）に出走。16頭立ての8番人気で15番ゲートからスタート。8着に敗れた。

7月22日、約3か月の休み明けで迎えた4戦目は、今井貴大騎手を鞍上に迎えて、3歳（名古屋ダート1400m 曇/重）に出走。8頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハナを取り切り、でレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚色がやや衰え、3着に終わった。

8月12日、中2週で迎えた5戦目は、3歳（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で今井貴大騎手（1戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。他馬と併走しながら先頭に立つ形となり、で一団を引っ張る。道中で単騎先頭に変わり、1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではぐんぐんと末脚を伸ばして、最後は2着のコスモサジンを3/4馬身振り切って初白星を挙げた。

9月15日、中4週で迎えた6戦目は、3歳戦の智子誕生日記念（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で今井貴大騎手（2戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハナに立ち、で集団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では見せ場を作れず5着に敗れた。

9月29日、中1週で迎えた7戦目は、3歳戦のちい誕生クラウン（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で今井貴大騎手（3戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと押しが利かず、3着に終わった。

10月3日、連闘で迎えた8戦目は、尾島徹騎手を鞍上に迎えて、3歳（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では凄まじい末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のレリシェスに1馬身半の差をつけて優勝

10月7日、連闘で迎えた9戦目は、3歳（名古屋ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は今井貴大騎手（4戦1勝）。9頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のマイネルシャテールに5馬身の差をつけて3勝目を挙げた。

11月3日、中3週で迎えた10戦目は、アドル・クリスティン記念杯（名古屋ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で今井貴大騎手（5戦2勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では凄まじい末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のスマートザイアに1馬身半の差をつけて圧倒的人気に応えた。

11月10日、連闘で迎えた11戦目は、一般C12（笠松ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で今井貴大騎手（6戦3勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では途轍もない末脚を弾けさせてあっさりと抜け出し、最後は2着のエーブマンガンに3馬身の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

11月18日、連闘で迎えた12戦目は、加藤利征騎手を鞍上に迎えて、第3戦エキスパート編（名古屋ダート1600m 曇/良）に出走。12頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では決め手に欠いて12着に終わった。

12月8日、中2週で迎えた13戦目は、吉田稔騎手を鞍上に迎えて、一般C6（名古屋ダート1400m 小雨/重）に出走。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、で集団を先導。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線では矢のような伸びを見せたが、アサケムサシに交わされて1馬身半差の2着に敗北した。

12月23日、中1週で迎えた14戦目は、山崎新次元気すぎる還暦記念（名古屋ダート800m 晴/良）に出走。鞍上は今井貴大騎手（7戦4勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。他馬と併走しながら端に立ち、で一団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったスマートソロモンに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

4歳（2012年）

1月6日、中1週で迎えた15戦目は、JAあいち尾東米花の膳杯（名古屋ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で今井貴大騎手（8戦4勝）。9頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。果敢に端をきり、で一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では素晴らしい伸び脚で猛進したが、アサケマックスに交わされて2馬身差の2着に敗北した。

1月26日、中2週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた16戦目は、一般C5（笠松ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で今井貴大騎手（9戦4勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のオートレンゲルに5馬身の差をつけて断トツの支持に応えた。

2月3日、連闘で迎えた17戦目は、一般C5（名古屋ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で今井貴大騎手（10戦5勝）。10頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、で馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪快な末脚を炸裂させて、最後は2着のニューポートビーチに2馬身の差をつけて7勝目をつかんだ。

4月10日、中9週で迎えた18戦目は、左海誠二騎手を鞍上に迎えて、一般C1三四（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。8頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では見せ場を作れず8着に敗れた。