クリノビッグサージ（2016年生、母ドルフィンルージュ）

クリノビッグサージ（2016年3月2日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「冠名+大波」。毛色は栗毛。種牡馬のスマートファルコン（当時11歳）と交配したドルフィンルージュが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は青森県、生産者は諏訪牧場。戦績は、中央平地2戦0勝。主な勝ち鞍は2020年の4歳以上1勝クラス。

経歴

デビュー前

1歳のとき、諏訪牧場から「八戸市場サラブレッド1歳」に上場され、栗本博晴によって475.2万円で落札された。

南井克巳厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2018年）

7月14日、デビュー戦は田中健騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（中京芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は490kg。15頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では切れる脚を使えず7着に終わった。

7月28日、中1週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（小倉芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で田中健騎手（1戦0勝）。8頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではいい脚を見せられず5着に敗れた。

3歳（2019年）

5月18日、約10か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた3戦目は、亀田温心騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（京都ダート1200m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。ダート戦への出走は初となった。15頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと伸びが足りず、5着に終わった。

6月8日、中2週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1200m 曇/不良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で亀田温心騎手（1戦0勝）。15頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではあとひと押しが利かず、4着に終わった。

6月23日、中1週で迎えた5戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、緩みのないペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では速い脚を持続できず、4着に終わった。

7月6日、中1週で迎えた6戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京ダート1200m 曇/重）に出走。16頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では脚色がやや鈍り、3着に終わった。

7月20日、中1週で迎えた7戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（函館ダート1000m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は亀田温心騎手（2戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。敢然と端をきり、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではグイグイと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のサーストンネイジュに1馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

12月14日、約5か月の休み明けで迎えた8戦目は、3歳以上1勝クラス（中京ダート1200m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で亀田温心騎手（3戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、緩やかなペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では末脚が続かず、5着に終わった。

4歳（2020年）

1月13日、中3週で迎えた9戦目は、4歳以上1勝クラス（京都ダート1200m 晴/稍重）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で亀田温心騎手（4戦1勝）。16頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。最後は脚勢が悪くなり15着に敗れた。

1月18日、連闘で迎えた10戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラス（京都ダート1200m 晴/稍重）に出走。12頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、抜け出したサイモンミラベルにクビ差届かず2着となった。

2月16日、中3週で迎えた11戦目は、牝馬限定の4歳以上1勝クラス（小倉ダート1000m 小雨/不良）に52kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は亀田温心騎手（5戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では天稟のガッツでゴールまで力走したが、4着に終わった。

3月1日、中1週で迎えた12戦目は、泉谷楓真騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラス（阪神ダート1200m 晴/重）に52kgの軽斤量で出走。10頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。端をきる形となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、3着に終わった。

3月14日、中1週で迎えた13戦目は、4歳以上1勝クラス（中京ダート1200m 小雨/稍重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で泉谷楓真騎手（1戦0勝）。14頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、ゆったりとしたペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では長く末脚を持続させて、最後は2着のジューンステータスを半馬身振り切って2勝目を手にした。

6月6日、約3か月の間隔を開けて迎えた14戦目は、3歳以上2勝クラス（阪神ダート1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で泉谷楓真騎手（2戦1勝）。16頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は垂れてしまい13着に終わった。

9月12日、約3か月半の休養明けで迎えた15戦目は、3歳以上2勝クラス（中山ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は和田竜二騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で15番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は失速してしまい14着に終わった。

10月17日、中4週で迎えた16戦目は、古川吉洋騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの飛翼特別（新潟芝1000m 曇/良）に出走。18頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。15着に終わった。

5歳（2021年）

1月30日、約3か月半の休養明けで迎えた17戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラスの有田特別（小倉ダート1000m 晴/稍重）に出走。14頭立ての11番人気で大外14番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。最後はバテてしまい14着に終わった。

2月20日、中2週で迎えた18戦目は、長岡禎仁騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上2勝クラスの紫川特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての17番人気で13番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後はガス欠状態になり15着に終わった。

4月25日、中8週で迎えた19戦目は、小沢大仁騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラス（阪神ダート1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての15番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では余力が残っておらず15着に終わった。

6月25日、中8週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた20戦目は、長尾翼玖騎手を鞍上に迎えて、半夏生『明石だこ』特別（園田ダート1400m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。9頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では見せ場を作れず6着に敗れた。

7月14日、中2週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた21戦目は、吉村智洋騎手を鞍上に迎えて、るり溪ゴルフクラブ特別（園田ダート1400m 曇/不良）に出走。9頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚が残っておらず5着に敗れた。

6歳（2022年）

5月15日、約10か月の休み明けで迎えた22戦目は、赤岡修次騎手を鞍上に迎えて、皆当たるヤスアジ特別（高知ダート1300m 曇/不良）に出走。8頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。先手を取り、で一団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線ではやや伸びを欠き、3着に終わった。

5月31日、中1週で馬体重を前走から11kg減らして迎えた23戦目は、林謙佑騎手を鞍上に迎えて、一般C3 14（高知ダート1400m 晴/不良）に出走。8頭立ての2番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。前に出て、でレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では根気強くタフに走り抜いたが、ライオネルカズマに3/4馬身交わされて2着に敗北した。

6月19日、中2週で馬体重を前走から7kg戻して迎えた24戦目は、一般C3 14（高知ダート1300m 曇/重）に出走。鞍上は赤岡修次騎手（1戦0勝）。8頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナを切り、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のアーヴィンドに9馬身の差をつけてファンの期待に応えた。

7月2日、中1週で迎えた25戦目は、祝二十一歳誕生日特別（高知ダート1300m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で赤岡修次騎手（2戦1勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のサワヤカプリンセスに7馬身の差をつけて断然人気に応えた。

7月18日、中1週で迎えた26戦目は、一般C3 11（高知ダート800m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で赤岡修次騎手（3戦2勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、でレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のキョウエイオビエドに2馬身の差をつけて断トツ人気に応えた。

8月7日、中2週で迎えた27戦目は、ヒマワリ特別（高知ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で赤岡修次騎手（4戦3勝）。8頭立ての1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、でレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、キタノコドウに交わされて1馬身差の2着に敗北した。

8月28日、中2週で迎えた28戦目は、オミナエシ特別（高知ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で赤岡修次騎手（5戦3勝）。8頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。端をきり、で一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では長く末脚を持続させて、最後は2着のフィールマイラヴをクビ差振り切って勝利を手中に収めた。

9月11日、中1週で迎えた29戦目は、一般C1 C2（高知ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は6戦連続で赤岡修次騎手（6戦4勝）。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。最後は脚色が鈍り6着に敗れた。

10月1日、中2週で迎えた30戦目は、10/22はオープン（高知ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は7戦連続で赤岡修次騎手（7戦4勝）。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。端を奪い、で一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では総身の力で末脚を持続させて、最後は2着のチアアップを3/4馬身振り切って優勝

10月16日、中1週で迎えた31戦目は、22はオープン（高知ダート1300m 晴/稍重）に出走。鞍上は8戦連続で赤岡修次騎手（8戦5勝）。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では印象的な伸び脚で追い上げたが、勝ったダノンハイパワーに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

7歳（2023年）

3月19日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から15kg減らして迎えた32戦目は、酒井学騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスの鳴門ステークス（阪神ダート1400m 晴/重）に出走。16頭立ての16番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後は脚勢が鈍り16着に終わった。

4月30日、中5週で迎えた33戦目は、川須栄彦騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスの東大路ステークス（京都ダート1200m 曇/重）に出走。16頭立ての16番人気で8番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では伸びが劣勢になり16着に終わった。

2023年5月3日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。

6月11日、中5週で迎えた34戦目は、畑中信司騎手を鞍上に迎えて、一般C1-5（高知ダート1400m 小雨/不良）に出走。12頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では末脚を伸ばせず6着に敗れた。

6月25日、中1週で迎えた35戦目は、西森将司騎手を鞍上に迎えて、一般C1-4（高知ダート1400m 曇/重）に出走。10頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、で馬群を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では終いが甘くなり、3着に終わった。

7月9日、中1週で迎えた36戦目は、安和海岸特別（高知ダート1300m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で西森将司騎手（1戦0勝）。12頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では鋭い脚を使えず10着に終わった。

デビュー前

1歳のとき、諏訪牧場から「八戸市場サラブレッド1歳」に上場され、栗本博晴によって475.2万円で落札された。

宮川真衣厩舎（高知）へ入厩。

7月23日、デビュー戦は畑中信司騎手を鞍上に据えて、一般C1-4（高知ダート1400m 晴/稍重）に出走。9頭立ての2番ゲートからスタート。出走取消となった。

8月13日、中4週で迎えた37戦目は、一般C1-5（高知ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は畑中信司騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり6着に敗れた。