マルカフローリアン（2001年生、母セトフローリアンⅡ）

マルカフローリアン（2001年3月12日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋母名の一部」。毛色は鹿毛。種牡馬のサンデーサイレンス（当時15歳）と交配したセトフローリアンⅡが12歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地20戦3勝2着1回、中央障害3戦1勝。主な勝ち鞍は2005年の3歳以上500万下。

経歴

デビュー前

16歳のとき、社台ファームから「ジェイエス繁殖馬セールサラブレッド繁殖牝馬」に上場され、ビッグレッドファームによって464.4万円で落札された。

北橋修二厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2003年）

11月22日、デビュー戦は福永祐一騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（京都芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は484kg。18頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

12月27日、中4週で迎えた2戦目は、芹沢純一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳未勝利（中京芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では別次元の末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のキタサンラブソングをクビ差振り切って未勝利戦を制した。

3歳（2004年）

1月17日、中2週で迎えた3戦目は、3歳500万下の白梅賞（京都芝1600m 小雨/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（1戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

2月1日、中1週で迎えた4戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のセントポーリア賞（東京芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では伸びが甘くなり、4着に終わった。

4月11日、中9週で迎えた5戦目は、牝馬限定3歳オープンの忘れな草賞（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（2戦0勝）。9頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず4着に敗れた。

4月25日、中1週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた6戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G2のフローラステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。18頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位争いには絡めず最後はマコトキンギンと並んで7着同着となった。

5月9日、中1週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた7戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳500万下の矢車賞（京都芝1800m 外回り曇/稍重）に出走。13頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて難なく抜け出し、最後は2着のダンツサクラに3馬身の差をつけて優勝

5月23日、中1週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた8戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 曇/稍重）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての17番人気で14番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張り、6着に入り込んだ。

9月19日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた9戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G2のローズステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では伸びあぐねて6着に終わった。

10月3日、中1週で迎えた10戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の夕月特別（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦0勝）。8頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では強靭な末脚を発揮したが、3着に終わった。

10月17日、中1週で迎えた11戦目は、川原正一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G1の秋華賞（京都芝2000m 晴/良）に出走。18頭立ての16番人気で大外18番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、18番手を追走し、4コーナーは17番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位争いには絡めず8着に終わった。

4歳（2005年）

6月4日、約7か月半の休み明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた12戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の葉山特別（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（3戦0勝）。16頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚勢が鈍り12着に敗れた。

6月18日、中1週で迎えた13戦目は、3歳以上500万下の鶴橋特別（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（4戦0勝）。8頭立ての3番人気で大外8番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち味の忍耐力で最後まで奮闘したが、勝ったワンダーマッハーに詰め切れず、1馬身差の2着となった。

7月2日、中1週で迎えた14戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神芝2000m 小雨/稍重）に出走。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では鮮やかな末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のアサカユウキに1馬身1/4の差をつけて勝利をモノにする

7月24日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた15戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の玄海特別（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、3着に終わった。

8月27日、中4週で迎えた16戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の西海賞（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（5戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では今一つ伸び切れず5着に敗れた。

9月11日、中1週で迎えた17戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の元町特別（阪神芝1600m 曇/良）に出走。11頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では見せ場なく8着に終わった。

9月24日、中1週で迎えた18戦目は、3歳以上1000万下の夕月特別（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（6戦0勝）。9頭立ての3番人気で大外9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではいい脚を見せられず5着に敗れた。

10月8日、中1週で迎えた19戦目は、3歳以上1000万下の鳴滝特別（京都芝2400m 外回り小雨/良）に出走。鞍上は松永幹夫騎手（1戦0勝）。10頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では脚が残っておらず6着に終わった。

11月19日、中5週で迎えた20戦目は、西谷誠騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2910m 晴）に出走。14頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。最後は、2着のファントムスズカに半馬身の差をつけて勝利をモノにする

12月10日、中2週で迎えた21戦目は、障害3歳以上オープン（阪神障害芝→ダート3140m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で西谷誠騎手（1戦1勝）。14頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。4着に終わった。

5歳（2006年）

1月28日、中6週で迎えた22戦目は、障害4歳以上オープン（京都障害芝→ダート3190m 曇）に出走。鞍上は3戦連続で西谷誠騎手（2戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。9着に敗れた。

2月12日、中1週で迎えた23戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は福永祐一騎手（7戦0勝）。11頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では見所を作れず8着に終わった。