アルコレーヌ（2017年生、母マチカネタマカズラ）

アルコレーヌ（2017年4月3日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「弓(伊)+女王(仏)」。毛色は栃栗毛。種牡馬のゴールドアリュール（当時18歳）と交配したマチカネタマカズラが15歳のときに産んだ8番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2022年の佐賀ヴィーナスカップ(牝地方重賞)で2着に入った他、2022年の読売レディス杯(牝地方重賞)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

シルクホースクラブにて総額1,600万円（3.2万×500口）で一口馬主が募集された。

奥村豊厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2019年）

9月8日、デビュー戦はC.ルメール騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。馬体重は452kg。11頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のサイレントスウープに5馬身の差をつけて初白星を挙げた。

10月20日、中5週で迎えた2戦目は、2歳1勝クラスのなでしこ賞（京都ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（1戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では迫力満点の伸び脚で猛追したが、抜け出したテイエムサウスダンを差し切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

3歳（2020年）

1月13日、約3か月の間隔を開けて迎えた3戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳1勝クラス（京都ダート1400m 晴/稍重）に出走。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は脚勢が悪くなり7着に敗れた。

2月29日、中6週で迎えた4戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラスのはこべら賞（中京ダート1400m 小雨/良）に出走。11頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではビュッと切れる脚で追い上げたが、勝ったフォーテに詰め切れず、3馬身差の2着となった。

5月2日、中8週で迎えた5戦目は、3歳1勝クラス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（2戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

6月27日、中7週で迎えた6戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のキャッツアイに7馬身の差をつけて単勝一倍台の期待に応えた。

9月5日、中9週で迎えた7戦目は、3歳以上2勝クラスの天草特別（小倉ダート1700m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のマドルガーダに1馬身1/4の差をつけて人気に違わぬ実力を証明した。

11月14日、中9週で迎えた8戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの摩耶ステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で川田将雅騎手（2戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では脚を伸ばせず12着に敗れた。

4歳（2021年）

2月14日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた9戦目は、4歳以上3勝クラスの加古川ステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で川田将雅騎手（3戦2勝）。15頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

4月11日、中7週で迎えた10戦目は、4歳以上3勝クラスの梅田ステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で川田将雅騎手（4戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、4着に終わった。

7月3日、約3か月の間隔を開けて迎えた11戦目は、3歳以上3勝クラスの九州スポーツ杯（小倉ダート1700m 小雨/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で川田将雅騎手（5戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず7着に敗れた。

10月23日、約3か月半の休み明けで迎えた12戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上3勝クラスのトルマリンステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では天稟のガッツでゴールまで力走したが、4着に終わった。

11月20日、中3週で迎えた13戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの晩秋ステークス（東京ダート2100m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始7番手を追走。最後は脚色が衰えて15着に終わった。

5歳（2022年）

1月26日、中9週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた14戦目は、御神本訓史騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定Jpn3のTCK女王盃（大井ダート1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。12頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。最後は脚勢が悪くなり10着に終わった。

3月8日、中5週で迎えた15戦目は、ブリリアントカップトライアル（大井ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で御神本訓史騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で15番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では余力が残っておらず10着に敗れた。

4月27日、中6週で馬体重を前走から11kg減らして迎えた16戦目は、矢野貴之騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定S3のしらさぎ賞（浦和ダート1400m 曇/良）に出走。12頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、些か速いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天性の負けじ魂を発揮してゴールまで力闘し、3着に入った。

5月22日、中3週で迎えた17戦目は、赤岡修次騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定地方重賞の佐賀ヴィーナスカップ（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では弾けるような伸び脚で急追したが、勝ったダノンレジーナに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。

8月2日、中9週で迎えた18戦目は、牝馬限定地方重賞の読売レディス杯（金沢ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で赤岡修次騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。端を取り切り、でレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では矢のような伸びを見せたが、グランパラディーゾに交わされて2馬身差の2着に敗北した。