ハードイチヤ（1988年生、母オンワードウイッチ）

ハードイチヤ（1988年4月10日）は、日本の競走馬。毛色は鹿毛。種牡馬のハードツービート（当時19歳）と交配したオンワードウイッチが6歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者はヴェルサイユファーム（株）。戦績は、中央平地17戦4勝2着6回。主な勝ち鞍は1992年のみちのく特別(900万下)。

経歴

デビュー前

戸山為夫厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1991年）

2月24日、デビュー戦は小谷内秀夫騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（中京ダート1700m 晴/良）に出走。馬体重は484kg。16頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず10着に敗れた。

3月17日、中2週で迎えた2戦目は、4歳新馬（中京芝2000m 晴/稍重）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で小谷内秀夫騎手（1戦0勝）。11頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では卓出した伸び脚で追い上げたが、勝ったガーベラバンブーに詰め切れず、1馬身3/4差の2着となった。

4月6日、中2週で迎えた3戦目は、4歳未勝利（中山芝2000m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で小谷内秀夫騎手（2戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では弾けるように疾駆したが、勝ったイブキファイブワンに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

6月8日、中8週で迎えた4戦目は、4歳未勝利（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で小谷内秀夫騎手（3戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のタマスーパースターに4馬身の差をつけて未勝利戦を制した。

11月16日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた5戦目は、小島貞博騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京芝2300m 晴/良）に出走。15頭立ての4番人気で大外15番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではスパッとキレる脚で猛追したが、勝ったテンジンショウリを3/4馬身捉え切れず2着となった。

12月1日、中1週で迎えた6戦目は、4歳以上500万下の揖斐川特別（中京芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小島貞博騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はホクセイダイヤと並んで1着同着となった。

12月14日、中1週で迎えた7戦目は、4歳以上900万下の猪名川特別（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は小谷内秀夫騎手（4戦1勝）。10頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったメイショウハブオーにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着となった。

12月22日、連闘で迎えた8戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下のグッドラックハンデキャップ（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は小島貞博騎手（2戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではもうひと伸びが足りず、4着に終わった。

4歳（1992年）

1月11日、中2週で迎えた9戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の睦月賞（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は小谷内秀夫騎手（5戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では最後まで息が続かず12着に敗れた。

7月4日、約6か月の休み明けで馬体重を前走から24kg増やして迎えた10戦目は、5歳以上900万下の信夫山特別（福島芝2600m 晴/良）に出走。鞍上は小島貞博騎手（3戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。主導権を奪い、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではぐいぐいと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のダイタクミストラルに2馬身半の差をつけて久々の一戦をモノにした。

7月19日、中1週で迎えた11戦目は、4歳以上900万下の阿賀野川特別（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小島貞博騎手（4戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。最後は失速してしまい10着に敗れた。

8月8日、中2週で迎えた12戦目は、4歳以上900万下の五稜郭特別（函館芝2000m 雨/不良）に出走。鞍上は小谷内秀夫騎手（6戦1勝）。16頭立ての6番人気で15番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では伸びが劣勢になり10着に敗れた。

9月13日、中4週で迎えた13戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下のみなみ北海道ステークス（函館芝2500m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で小谷内秀夫騎手（7戦1勝）。8頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では賦性の負けん気を発揮してゴールまで落伍することなく走り切ったがが、3着に終わった。

10月17日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた14戦目は、嵐山ステークス（京都芝3000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は小島貞博騎手（5戦2勝）。8頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。逃げる形となり、リードを2馬身以上確保して、かなり遅いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では堅実に脚を伸ばしたが、エイティボレーにクビ差交わされて2着となった。

11月7日、中2週で迎えた15戦目は、4歳以上900万下のみちのく特別（福島芝2600m 曇/良）に出走。鞍上は小谷内秀夫騎手（8戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のダイタクミストラルに8馬身の差をつけてファンの高評価に応えた。

12月19日、中5週で迎えた16戦目は、ハンデ戦の冬至ステークス（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小谷内秀夫騎手（9戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。最後は脚色が鈍り11着に敗れた。

5歳（1993年）

1月10日、中2週で迎えた17戦目は、万葉ステークス（京都芝3000m 外回り雨/重）に出走。鞍上は小島貞博騎手（6戦2勝）。12頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、キョウワハゴロモに交わされて1馬身1/4差の2着に敗北した。