モガミスイス（1987年生、母アグネスゼアー）

モガミスイス（1987年4月17日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のブレイヴエストローマン（当時15歳）と交配したアグネスゼアーが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）富田牧場。戦績は、中央平地20戦6勝2着3回。1991年、1992年と根岸ステークス(G3)で2回2着に入った他、1992年の白樺賞(オープン)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

本郷一彦厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1990年）

1月5日、デビュー戦は菅原泰夫騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（中山ダート1800m 晴/良）に出走。馬体重は454kg。14頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。果敢に端をきり、息の入らないペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では異次元の末脚を弾けさせて突き抜け、最後は2着のトップスタイルに5馬身の差をつけて初白星を挙げた。

8月19日、約7か月半の休み明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた2戦目は、原昌久騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の村上特別（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。8頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。先手を奪い、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では最後まで息が続かず8着に終わった。

9月8日、中2週で馬体重を前走から14kg絞って迎えた3戦目は、4歳以上500万下（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で原昌久騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚を伸ばせず7着に敗れた。

9月30日、中2週で迎えた4戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1200m 雨/不良）に出走。鞍上は菅原泰夫騎手（1戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、少々速いペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では末脚が続かず、3着に終わった。

10月21日、中2週で迎えた5戦目は、4歳以上500万下（東京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で菅原泰夫騎手（2戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、緩やかなペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のトウカンスズユウに5馬身の差をつけて人気に違わぬ実力を証明した。

11月11日、中2週で迎えた6戦目は、4歳以上900万下（東京ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で菅原泰夫騎手（3戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。先頭に立ち、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ着実に末脚を伸ばして、最後は2着のカキノマナズルに3馬身半の差をつけて制した。

12月9日、中3週で迎えた7戦目は、市川ステークス（中山ダート1800m 小雨/良）に出走。鞍上は4戦連続で菅原泰夫騎手（4戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。先手を奪い、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では詰めが甘くなり、4着に終わった。

4歳（1991年）

7月27日、約7か月半の休養明けで迎えた8戦目は、4歳以上900万下の加治川特別（新潟芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で菅原泰夫騎手（5戦3勝）。17頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は一杯になって17着に敗れた。

9月8日、中5週で迎えた9戦目は、4歳以上900万下の江戸川特別（中山ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は6戦連続で菅原泰夫騎手（6戦3勝）。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、不撓の敢闘精神で渋太く粘り続けて、最後は2着のカツエイコウエースに1馬身半の差をつけて4勝目をつかんだ。

10月12日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた10戦目は、ハンデ戦の秋嶺ステークス（東京ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は7戦連続で菅原泰夫騎手（7戦4勝）。11頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、3着に終わった。

11月2日、中2週で迎えた11戦目は、G3の根岸ステークス（東京ダート1200m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は8戦連続で菅原泰夫騎手（8戦4勝）。13頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったトモエリージェントに詰め切れず、3馬身半差の2着となった。

11月17日、中1週で迎えた12戦目は、ハンデ戦の霜月ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で菅原泰夫騎手（9戦4勝）。14頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では一完歩ずつ着実に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のリーチシンボリを3/4馬身振り切って5勝目をマークした。

5歳（1992年）

6月6日、約6か月半の休養明けで迎えた13戦目は、小迫次男騎手を鞍上に迎えて、パラダイスステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。13頭立ての13番人気で5番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は垂れてしまい10着に終わった。

6月28日、中2週で迎えた14戦目は、白樺賞（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小迫次男騎手（1戦0勝）。7頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では、そのまま力一杯の粘りで持ち堪えて、最後は2着のサンエイファントムに2馬身半の差をつけて6勝目を収める

8月1日、中4週で迎えた15戦目は、タイムス杯（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で小迫次男騎手（2戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバテてしまい7着に敗れた。

10月10日、中9週で迎えた16戦目は、神無月ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は原昌久騎手（2戦0勝）。12頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味の強い精神力で最後まで奮闘したが、ダイカツジョンヌに交わされて4馬身差の2着となった。

11月7日、中3週で迎えた17戦目は、柴田政人騎手を鞍上に迎えて、G3の根岸ステークス（東京ダート1200m 曇/良）に出走。14頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前のタフネスでしぶとく走り抜いたが、伸びてきたハッピィーギネス決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

11月28日、中2週で迎えた18戦目は、キャピタルステークス（東京芝1400m 雨/良）に出走。鞍上は原昌久騎手（3戦0勝）。16頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が鈍り13着に終わった。

12月20日、中2週で迎えた19戦目は、G3のウインターステークス（中京ダート2300m 小雨/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は小迫次男騎手（3戦1勝）。16頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後はバテてしまい12着に終わった。

6歳（1993年）

1月6日、中1週で迎えた20戦目は、ガーネットステークス（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は柴田政人騎手（1戦0勝）。11頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚色が鈍り7着に敗れた。