クラキンコ（2007年生、母クラシャトル）

クラキンコ（2007年4月11日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋父名より＋子」。毛色は栗毛。種牡馬のクラキングオー（当時10歳）と交配したクラシャトルが17歳のときに産んだ9番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は倉見牧場。戦績は、中央平地1戦0勝、地方32戦12勝2着5回。2010年に北斗盃、北海優駿及び王冠賞を制してホッカイドウ競馬3歳三冠を達成するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

堂山芳則厩舎（北海道）へ入厩。

2歳（2009年）

8月11日、デビュー戦は小嶋久輝騎手を鞍上に据えて、2歳戦のフレッシュチャレンジ（門別ダート1200m 曇/良）に出走。馬体重は498kg。11頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、シーズザゴールドに交わされて1馬身半差の2着となった。

8月20日、連闘で迎えた2戦目は、2歳戦のルーキーチャレンジ（門別ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で小嶋久輝騎手（1戦0勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて10番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のカジノメンバーに4馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

9月8日、中2週で迎えた3戦目は、2歳オープンのザール賞（門別ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で小嶋久輝騎手（2戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では途轍もない末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のブレイクスルーに2馬身の差をつけて2勝目を手に入れた。

9月24日、中1週で迎えた4戦目は、小国博行騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳オープンのルールオブロー賞（門別ダート1200m 曇/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始12番手を追走。直線では切れ味鋭い末脚を発揮したが、3着に終わった。

10月22日、中3週で迎えた5戦目は、牝馬限定2歳Jpn3のエーデルワイス賞（門別ダート1200m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で小国博行騎手（1戦0勝）。14頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったオノユウに詰め切れず、1馬身半差の2着となった。

11月15日、中2週で迎えた6戦目は、牝馬限定2歳500万下の赤松賞（東京芝1600m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は3戦連続で小国博行騎手（2戦0勝）。16頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では最後まで息が続かず12着に終わった。

3歳（2010年）

3月5日、約3か月半の休み明けで迎えた7戦目は、石崎駿騎手を鞍上に迎えて、3歳戦の菜の花特別（大井ダート1200m 晴/不良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く7着に敗れた。

3月19日、中1週で迎えた8戦目は、3歳戦のたんぽぽ特別（大井ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で石崎駿騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では異次元の末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のノーブルブラッドをハナ差振り切って勝利を手中に収めた。

4月29日、中5週で迎えた9戦目は、3歳地方重賞の北斗盃（門別ダート1200m 曇/不良）に出走。鞍上は小国博行騎手（3戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のパシコジュリエに1馬身半の差をつけて4勝目を獲得した。

6月1日、中4週で迎えた10戦目は、宮崎光行騎手を鞍上に迎えて、3歳地方重賞の北海優駿（門別ダート2000m 曇/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では鬼脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のエクセルチェイサーに1馬身の差をつけて単勝一倍台の支持に応えた。

6月24日、中2週で迎えた11戦目は、牝馬限定3歳地方重賞のフロイラインカップ（門別ダート1200m 晴/不良）に出走。鞍上は小国博行騎手（4戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。他馬と併走しながら先陣を切る形となり、で一団を引っ張る。道中で単騎先頭に変わり、1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では驚異的な末脚を弾けさせて楽々と抜け出し、最後は2着のプリマビスティーに3馬身の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

8月19日、中7週で迎えた12戦目は、3歳地方重賞の王冠賞（門別ダート2600m 晴/良）に出走。鞍上は宮崎光行騎手（1戦1勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のサムライジャパンを3/4馬身振り切って怒涛の5連勝を決めた。

10月6日、中6週で迎えた13戦目は、NOSAI日高特別（門別ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は小国博行騎手（5戦2勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では自慢の末脚を爆発させてあっさりと抜け出し、最後は2着のレイクトゥーンに3馬身の差をつけて獅子奮迅の6連勝を決めた。

11月18日、中5週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた14戦目は、地方重賞の道営記念（門別ダート2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は宮崎光行騎手（2戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走したが、5着に終わった。

12月23日、中4週で迎えた15戦目は、吉田稔騎手を鞍上に迎えて、Jpn2の名古屋グランプリ（名古屋ダート2500m 晴/重）に出走。11頭立ての5番人気で大外11番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では切れる脚を使えず8着に敗れた。

4歳（2011年）

5月5日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から11kg減らして迎えた16戦目は、地方重賞のコスモバルク記念（門別ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は小国博行騎手（6戦3勝）。14頭立ての2番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では鮮やかな末脚を弾けさせて、最後は2着のショウリダバンザイをクビ差振り切って休養明けの一戦をモノにした。

6月2日、中3週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた17戦目は、地方重賞の星雲賞（門別ダート2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で小国博行騎手（7戦4勝）。11頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るリアライズトロイカを豪脚でクビ差だけ差し切って人気に違わぬ実力を証明した。

7月28日、中7週で迎えた18戦目は、牝馬限定地方重賞のノースクイーンカップ（門別ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で小国博行騎手（8戦5勝）。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて12番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では堅実な伸びを見せたが、伸びてきたショウリダバンザイ決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

8月11日、中1週で迎えた19戦目は、Jpn2のブリーダーズゴールドカップ（門別ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は宮崎光行騎手（3戦2勝）。12頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線では末脚が冴えず6着に敗れた。

9月22日、中5週で迎えた20戦目は、地方重賞のステイヤーズカップ（門別ダート2600m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で宮崎光行騎手（4戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では脚色がやや鈍り、3着に終わった。

10月19日、中3週で迎えた21戦目は、地方重賞の瑞穂賞（門別ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で宮崎光行騎手（5戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。他馬と併走しながら逃げる恰好となり、でレースを引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では伸びが劣勢になり6着に敗れた。

11月17日、中3週で迎えた22戦目は、地方重賞の道営記念（門別ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で宮崎光行騎手（6戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では脚が残っておらず7着に敗れた。

5歳（2012年）

5月4日、約5か月半の休み明けで迎えた23戦目は、五十嵐冬樹騎手を鞍上に迎えて、地方重賞のコスモバルク記念（門別ダート1800m 雨/不良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚が振るわず5着に敗れた。

5月31日、中3週で迎えた24戦目は、地方重賞の星雲賞（門別ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で五十嵐冬樹騎手（1戦0勝）。10頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。先手を取る形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮やかな末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のジョーモルデューに1馬身半の差をつけて勝利数を11に伸ばす

7月26日、中7週で迎えた25戦目は、牝馬限定地方重賞のノースクイーンカップ（門別ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で五十嵐冬樹騎手（2戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、で集団を先導。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。直線ではいいところがなく7着に敗れた。

8月22日、中3週で迎えた26戦目は、日高建設協会特別（門別ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は宮崎光行騎手（7戦2勝）。9頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったシャアに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

9月20日、中3週で迎えた27戦目は、地方重賞のステイヤーズカップ（門別ダート2600m 晴/良）に出走。鞍上は五十嵐冬樹騎手（3戦1勝）。14頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では切れ味鋭い末脚を披露し、3着に入った。

11月15日、中7週で迎えた28戦目は、地方重賞の道営記念（門別ダート2000m 晴/重）に出走。鞍上は小国博行騎手（9戦5勝）。16頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では脚勢がやや衰え、5着に終わった。

12月26日、中5週で迎えた29戦目は、川原正一騎手を鞍上に迎えて、ハンデJpn3の兵庫ゴールドトロフィー（園田ダート1400m 晴/稍重）に51kgの軽斤量で出走。12頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず11着に終わった。

6歳（2013年）

5月3日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から13kg増やして迎えた30戦目は、地方重賞のコスモバルク記念（門別ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は五十嵐冬樹騎手（4戦1勝）。13頭立ての6番人気で大外13番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず5着に敗れた。

5月30日、中3週で迎えた31戦目は、地方重賞の星雲賞（門別ダート2000m 晴/重）に出走。鞍上は宮崎光行騎手（8戦2勝）。13頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではものすごい伸び脚を見せたが、伸びてきたスーパーパワー決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

7月23日、中7週で迎えた32戦目は、牝馬限定地方重賞のノースクイーンカップ（門別ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で宮崎光行騎手（9戦2勝）。9頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではきちんと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のショウリダバンザイをアタマ差振り切って勝利を手に入れた。

9月2日、中5週で迎えた33戦目は、牝馬限定地方重賞のビューチフル・ドリーマーカップ（水沢ダート1900m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で宮崎光行騎手（10戦3勝）。9頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では全く伸びず4着に敗れた。