ヒンギス（2004年生、母スターバイオレット）

ヒンギス（2004年4月20日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「女子テニスプレーヤー名より」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のマンハッタンカフェ（当時6歳）と交配したスターバイオレットが9歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は新井昭二。戦績は、中央平地6戦0勝、地方19戦7勝2着3回。主な勝ち鞍は2007年のクレマチス賞。

経歴

デビュー前

藤岡範士厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2006年）

11月25日、デビュー戦は小林徹弥騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都ダート1400m 晴/良）に出走。馬体重は454kg。16頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず8着に敗れた。

12月16日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（阪神ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で小林徹弥騎手（1戦0勝）。13頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では決め手が足りず7着に終わった。

3歳（2007年）

1月14日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた3戦目は、田村太雅騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都ダート1800m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての11番人気で大外16番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張り、4着を確保した。

2月11日、中3週で迎えた4戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（小倉ダート1700m 晴/稍重）に51kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では末脚に勢いがなく11着に敗れた。

5月14日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から13kg増やして迎えた5戦目は、中川雅之騎手を鞍上に迎えて、3歳戦のクレマチス賞（金沢ダート1400m 晴/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るミスターリスリンを上がり0位の末脚で半馬身差し切って初勝利を挙げた。

6月24日、中5週で迎えた6戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下の遊楽部特別（函館芝1800m 曇/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。14頭立ての13番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず13着に終わった。

7月14日、中2週で迎えた7戦目は、3歳以上500万下の北洋特別（函館芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は小林徹弥騎手（2戦0勝）。12頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい11着に終わった。

9月4日、中6週で迎えた8戦目は、坂下秀樹騎手を鞍上に迎えて、一般D1-1（旭川ダート1500m 曇/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。最後は、2着のナイキアムールに5馬身の差をつけて2勝目を奪取した。

9月18日、中1週で迎えた9戦目は、コールサック特別（旭川ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で坂下秀樹騎手（1戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。9着に敗れた。

10月2日、中1週で迎えた10戦目は、ザッツザプレンティ賞（旭川ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で坂下秀樹騎手（2戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。最後は、勝ったスパイシーキティから4馬身差の2着に敗北した。

10月17日、中1週で迎えた11戦目は、五十嵐冬樹騎手を鞍上に迎えて、様似アポイ特別（札幌(地)ダート1700m 晴/良）に出走。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線に入ると、前で粘るヒストリーを上がり1位の末脚で半馬身差し切って断然の支持に応えた。

11月6日、中2週で迎えた12戦目は、アドマイヤボス賞（札幌(地)ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は坂下秀樹騎手（3戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

4歳（2008年）

4月30日、約6か月の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた13戦目は、服部茂史騎手を鞍上に迎えて、くりやまオオムラサキ特別（札幌(地)ダート1700m 曇/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では目覚ましい伸び脚で急追したが、勝ったポジティヴに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

5月14日、中1週で迎えた14戦目は、大樹歴舟川特別（札幌(地)ダート1700m 雨/良）に出走。鞍上は坂下秀樹騎手（4戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のダッシュアゲンを半馬身振り切って4勝目を挙げた。

6月3日、中2週で迎えた15戦目は、アンドロメダ特別（旭川ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は服部茂史騎手（1戦0勝）。14頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。10着に敗れた。

6月26日、中2週で迎えた16戦目は、スウェプトオーヴァーボード賞（旭川ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で服部茂史騎手（2戦0勝）。11頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。6着に敗れた。

7月15日、中2週で迎えた17戦目は、JA平取町ニシパの恋人特別（旭川ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は坂下秀樹騎手（5戦2勝）。13頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。6着に敗れた。

7月29日、中1週で迎えた18戦目は、ミルクランド北海道特別（旭川ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は服部茂史騎手（3戦0勝）。9頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。最後は、勝ったフィールドマスターからアタマ差の2着となった。

8月12日、中1週で迎えた19戦目は、サッポロ麦とホップ特別（旭川ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で服部茂史騎手（4戦0勝）。14頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。最後は、2着のフォックストレルに1馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。

9月11日、中3週で迎えた20戦目は、あいべつきのこの里フェスティバル特別（旭川ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で服部茂史騎手（5戦1勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。最後は、2着のフェスティブドラマをハナ差制して断トツ人気に応えた。

9月23日、中1週で迎えた21戦目は、スリリングサンデー賞（旭川ダート1600m 雨/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で服部茂史騎手（6戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。最後は、2着のツルギダケに3/4馬身の差をつけて7勝目を奪取した。

10月9日、中1週で迎えた22戦目は、ネプチューン特別（旭川ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で服部茂史騎手（7戦3勝）。8頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。5着に敗れた。

10月22日、中1週で迎えた23戦目は、桑村真明騎手を鞍上に迎えて、ホッカイドウ競馬平取ファンクラブ特別（門別ダート1800m 晴/良）に出走。8頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では天稟の負けじ心を発揮してゴールまで力走したが、3着に終わった。

11月5日、中1週で迎えた24戦目は、鵡川ししゃも特別（門別ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は五十嵐冬樹騎手（1戦1勝）。11頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位争いには参加できず6着に敗れた。

11月19日、中1週で迎えた25戦目は、輝け日高胆振農業杯特別（門別ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で五十嵐冬樹騎手（2戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線ではもうひとつ伸びを欠き、4着に終わった。