エアパラダイス（1993年生、母シャダイスピーチ）

エアパラダイス（1993年4月25日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のサンデーサイレンス（当時7歳）と交配したシャダイスピーチが17歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地25戦4勝2着5回、地方1戦1勝。主な勝ち鞍は1997年の甲斐路ステークス(1600万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

田中和夫厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1995年）

12月2日、デビュー戦は岡部幸雄騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は470kg。15頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、5着に終わった。

12月17日、中1週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではパワフルな末脚を発揮したが、4着に終わった。

3歳（1996年）

5月25日、約5か月半の休養明けで迎えた3戦目は、4歳未勝利（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岡部幸雄騎手（2戦0勝）。17頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず9着に敗れた。

6月15日、中2週で迎えた4戦目は、町田義一騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（中山芝2000m 曇/良）に出走。17頭立ての5番人気で15番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では鮮やかな伸び脚で驀進したが、伸びてきたヒシイースター決め手に屈して3/4馬身差の2着となった。

7月7日、中2週で迎えた5戦目は、4歳未勝利（中山ダート1800m 雨/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で町田義一騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では卓抜な伸び脚で猛進したが、勝ったアルファマルスにねじ伏せられて半馬身差の2着に敗北した。

7月28日、中2週で迎えた6戦目は、4歳未勝利（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で町田義一騎手（2戦0勝）。10頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位には割り込めず4着に敗れた。

8月25日、中3週で迎えた7戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（中山ダート1800m 晴/良）に出走。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、勝ったチチブブコウにねじ伏せられてアタマ差の2着に甘んじた。

9月8日、中1週で迎えた8戦目は、4歳未勝利（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したショウナンパレードを捕まえ切れず、3/4馬身差の2着に敗北した。

9月23日、中1週で迎えた9戦目は、4歳未勝利（中山ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（3戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、コアレスヒーローにハナ差交わされて2着に甘んじた。

10月12日、中2週で迎えた10戦目は、柴田大知騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（新潟ダート1700m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のラビットガリバーに3馬身の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

10月27日、中1週で迎えた11戦目は、加藤和宏騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。12頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では見せ場を作れず7着に敗れた。

12月1日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた12戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を発揮したが、3着に終わった。

12月24日、中2週で迎えた13戦目は、フレンドリーサドル特別（船橋ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（4戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。最後は、2着のホウエイノーザンに1馬身の差をつけて2勝目を手中に収めた。

4歳（1997年）

1月12日、中2週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の初凪賞（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（3戦0勝）。16頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では今一つ伸び切れず7着に敗れた。

2月2日、中2週で迎えた15戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の立春賞（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（5戦1勝）。13頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

2月22日、中2週で迎えた16戦目は、5歳以上900万下の潮来特別（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（6戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

3月15日、中2週で迎えた17戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の房総特別（中山芝2500m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で岡部幸雄騎手（7戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では強靭な末脚を発揮したが、3着に終わった。

4月5日、中2週で迎えた18戦目は、5歳以上900万下の鹿島特別（中山芝2500m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で岡部幸雄騎手（8戦1勝）。14頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

5月3日、中3週で迎えた19戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の陣馬特別（東京芝2400m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は柴田善臣騎手（4戦0勝）。14頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

5月24日、中2週で迎えた20戦目は、5歳以上900万下の青嵐賞（東京芝2400m 雨/稍重）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（9戦1勝）。10頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では豪快に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のミスタービッグベンをクビ差振り切って3勝目を手にした。

6月14日、中2週で迎えた21戦目は、ハンデ戦の福島市制施行90周年記念（福島芝2000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（10戦2勝）。16頭立ての7番人気で大外16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張り、4着に入った。

10月5日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた22戦目は、4歳以上900万下（東京芝1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で岡部幸雄騎手（11戦2勝）。6頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びが鈍く6着に敗れた。

10月25日、中2週で迎えた23戦目は、4歳以上900万下の山中湖特別（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（5戦0勝）。10頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線に入ると、前で粘るインターパンチをハナ差だけ差し切って4勝目をつかんだ。

11月22日、中3週で迎えた24戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の甲斐路ステークス（東京芝2000m 曇/稍重）に出走。18頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では一完歩ずつ着実に末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のペイストリーシェフをハナ差振り切って5勝目を手中に収めた。

6歳（1999年）

5月30日、約18か月半の休養明けで迎えた25戦目は、5歳以上1600万下のメイステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は加藤和宏騎手（1戦0勝）。12頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。最後は勢いを失って12着に終わった。

6月19日、中2週で迎えた26戦目は、ハンデ戦で5歳以上1600万下の安達太良ステークス（福島芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（6戦1勝）。16頭立ての14番人気で8番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では余力が残っておらず10着に終わった。