オンワードアコール（2006年生、母オンワードセピア）

オンワードアコール（2006年5月10日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋一致（仏）」。毛色は鹿毛。種牡馬のアグネスフライト（当時9歳）と交配したオンワードセピアが10歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は（株）オンワード牧場。戦績は、中央平地11戦0勝、中央障害1戦0勝、地方22戦9勝2着7回。主な勝ち鞍は2010年の農と輝の大地八幡平市レース(一般B1二)。

経歴

デビュー前

保田一隆厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2008年）

10月11日、デビュー戦は郷原洋司騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1400m 曇/良）に出走。馬体重は470kg。11頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚に勢いがなく7着に終わった。

11月2日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で郷原洋司騎手（1戦0勝）。16頭立ての16番人気で15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では末脚が冴えず15着に終わった。

11月24日、中2週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で郷原洋司騎手（2戦0勝）。14頭立ての14番人気で8番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では伸びを欠き13着に終わった。

12月27日、中4週で迎えた4戦目は、2歳未勝利（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で郷原洋司騎手（3戦0勝）。18頭立ての18番人気で3番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを17番手で通過。直線では伸びあぐねて18着に終わった。

3歳（2009年）

1月17日、中2週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（中山ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は5戦連続で郷原洋司騎手（4戦0勝）。16頭立ての15番人気で9番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、終始6番手を追走。最後は脚勢が悪くなり15着に終わった。

3月8日、中6週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（中山ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で郷原洋司騎手（5戦0勝）。16頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では余力が残っておらず12着に終わった。

4月12日、中4週で迎えた7戦目は、3歳未勝利（福島ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で郷原洋司騎手（6戦0勝）。12頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい8着に終わった。

5月17日、中4週で迎えた8戦目は、国分優作騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟ダート1200m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての15番人気で6番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず6着に終わった。

7月26日、中9週で迎えた9戦目は、小林淳一騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟ダート1200m 曇/重）に出走。15頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず7着に終わった。

9月9日、中5週で迎えた10戦目は、斉藤正弘騎手を鞍上に迎えて、3歳戦のゼウス特別（門別ダート1200m 晴/重）に出走。13頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではパワフルな末脚を披露し、3着に入った。

11月15日、中9週で迎えた11戦目は、3歳以上500万下（福島ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は郷原洋司騎手（7戦0勝）。15頭立ての15番人気で12番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では天稟の勝負根性でゴールまで力走し、4着に入り込んだ。

4歳（2010年）

3月14日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた12戦目は、水出大介騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（中山障害芝→ダート2880m 晴）に出走。14頭立ての14番人気で4番ゲートからスタート。競走中止となった。

4月24日、中5週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた13戦目は、4歳以上500万下（福島芝2000m 晴/稍重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は国分優作騎手（1戦0勝）。12頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では伸びが鈍く12着に終わった。

5月31日、中4週で迎えた14戦目は、小林俊彦騎手を鞍上に迎えて、一般C2三（盛岡ダート1400m 晴/良）に出走。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るマルブツジャガーを次元の違う末脚でクビ差だけ差し切って待望の初白星を挙げた。

6月14日、中1週で迎えた15戦目は、一般C2一（水沢ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で小林俊彦騎手（1戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のホワイトエンジェルに2馬身の差をつけて単勝一倍台の期待に応えた。

6月21日、連闘で迎えた16戦目は、一般C2一（水沢ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で小林俊彦騎手（2戦2勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では鮮やかな末脚を弾けさせて、最後は2着のラビットジーズニを3/4馬身振り切って断然人気に応えた。

7月5日、中1週で迎えた17戦目は、一般C1一（水沢ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で小林俊彦騎手（3戦3勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るコアレスエミネムを驚異的な末脚で3/4馬身差し切って破竹の4連勝を決めた。

7月17日、中1週で馬体重を前走から11kg減らして迎えた18戦目は、田瀬湖賞（盛岡ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で小林俊彦騎手（4戦4勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るラビットジーズニを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて怒涛の5連勝を決めた。

7月31日、中1週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた19戦目は、南昌山賞（盛岡芝1600m 曇/重）に出走。鞍上は6戦連続で小林俊彦騎手（5戦5勝）。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず8着に敗れた。

8月9日、連闘で迎えた20戦目は、久慈舟渡海水浴場レース（盛岡ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で小林俊彦騎手（6戦5勝）。9頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で猛追したが、抜け出したバルクにハナ差届かず2着に甘んじた。

8月21日、中1週で迎えた21戦目は、一般B2四（水沢ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で小林俊彦騎手（7戦5勝）。8頭立ての1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では一完歩ずつ確実に末脚を伸ばして楽々と抜け出し、最後は2着のセイントプラウドに4馬身の差をつけて単勝一倍台の評価に応えた。

9月4日、中1週で迎えた22戦目は、鬼剣舞レース（水沢ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で小林俊彦騎手（8戦6勝）。8頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では豪快な末脚を爆発させて、最後は2着のリザルトをクビ差振り切って人気に違わぬ実力を証明した。

10月4日、中3週で迎えた23戦目は、的場文男騎手を鞍上に迎えて、シルバーホイップ賞（盛岡ダート1600m 小雨/重）に出走。14頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、サクラアーバンに交わされて2馬身差の2着に敗北した。

10月18日、中1週で迎えた24戦目は、盛岡開運橋120周年記念レース（盛岡ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は小林俊彦騎手（9戦7勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したアドマイヤキャロルにアタマ差届かず2着に甘んじた。

11月1日、中1週で迎えた25戦目は、もみじ賞（水沢ダート1600m 小雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で小林俊彦騎手（10戦7勝）。11頭立ての3番人気で大外11番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では素晴らしい伸び脚で猛進したが、伸びてきたブライティアピア決め手に屈してハナ差の2着に惜敗した。

11月13日、中1週で迎えた26戦目は、ノベンバーカップ（水沢ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で小林俊彦騎手（11戦7勝）。10頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

11月29日、中1週で迎えた27戦目は、衣川歴史ふれあい館レース（水沢ダート1600m 小雨/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で小林俊彦騎手（12戦7勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではグイグイと終いの脚を伸ばして楽々と抜け出し、最後は2着のアルカイクスマイルに4馬身の差をつけて断然の支持に応えた。

12月11日、中1週で迎えた28戦目は、農と輝の大地八幡平市レース（水沢ダート1600m 小雨/重）に出走。鞍上は5戦連続で小林俊彦騎手（13戦8勝）。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るアドマイヤキャロルを次元の違う末脚で半馬身差し切って9勝目を奪取した。

12月26日、中1週で迎えた29戦目は、銀嶺賞（水沢ダート1800m 小雪/不良）に出走。鞍上は6戦連続で小林俊彦騎手（14戦9勝）。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では全く伸びず7着に敗れた。

5歳（2011年）

1月3日、連闘で迎えた30戦目は、初夢毘沙門天レース（水沢ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は7戦連続で小林俊彦騎手（15戦9勝）。8頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、スウィープザボードにクビ差交わされて2着に甘んじた。

5月14日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた31戦目は、岩手日報杯（盛岡ダート2000m 曇/不良）に出走。鞍上は8戦連続で小林俊彦騎手（16戦9勝）。8頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では脚を伸ばせず6着に敗れた。

5月29日、中1週で迎えた32戦目は、秋田駒ヶ岳レース（盛岡ダート1800m 小雨/不良）に出走。鞍上は9戦連続で小林俊彦騎手（17戦9勝）。8頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で追い上げたが、抜け出したコアレスランナーにクビ差届かず2着に惜敗した。

6月12日、中1週で迎えた33戦目は、ねむの木賞（盛岡ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で小林俊彦騎手（18戦9勝）。10頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではスパッとキレる脚で猛追したが、勝ったオウシュウサンクスに詰め切れず、7馬身差の2着となった。

7月16日、中4週で迎えた34戦目は、盛岡舟っこ流しレース（盛岡ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で小林俊彦騎手（19戦9勝）。9頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず5着に敗れた。