オウシュウサンクス（2007年生、母フォーント）

オウシュウサンクス（2007年5月11日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋感謝」。毛色は栗毛。種牡馬のキングカメハメハ（当時6歳）と交配したフォーントが12歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地2戦0勝、地方35戦16勝2着6回。2012年のあすなろ賞(一般)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、ノーザンレーシングから「セレクトセールサラブレッド1歳」に上場され、JRA日本中央競馬会によって1,575万円で落札された。2歳のとき、日本中央競馬会から「JRAブリーズアップセールサラブレッド2歳」に上場され、西村專次によって3,150万円で落札された。

畠山吉宏厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2009年）

11月15日、デビュー戦は戸崎圭太騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京ダート1600m 晴/稍重）に出走。馬体重は510kg。13頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では脚が残っておらず10着に敗れた。

3歳（2010年）

4月10日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた2戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず13着に終わった。

5月23日、中5週で馬体重を前走から18kg絞って迎えた3戦目は、斎藤雄一騎手を鞍上に迎えて、3歳C2三（盛岡ダート1200m 晴/良）に出走。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のマイネルウィルに9馬身の差をつけて初白星を挙げた。

6月7日、中1週で迎えた4戦目は、3歳戦のオニキス賞（盛岡ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で斎藤雄一騎手（1戦1勝）。10頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚がパッとせず4着に敗れた。

6月28日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた5戦目は、3歳C1二（水沢ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で斎藤雄一騎手（2戦1勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、でレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のパープルナイトに6馬身の差をつけて断トツ人気に応えた。

7月12日、中1週で迎えた6戦目は、菅原勲騎手を鞍上に迎えて、3歳戦の直売施設グリーンぴぁレース（盛岡芝1600m 曇/重）に出走。芝レースへの出走は初となった。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では目の覚めるような末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のグレートビンテージに1馬身半の差をつけて断トツの支持に応えた。

8月8日、中3週で迎えた7戦目は、3歳B2一（盛岡ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は斎藤雄一騎手（3戦2勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。他馬と併走しながら先頭に立ち、でレースを引っ張る。道中で単騎先頭に変わり、1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では猛烈な末脚を弾けさせて、最後は2着のキタノドレイコを3/4馬身振り切って断然人気に応えた。

9月12日、中4週で迎えた8戦目は、夏油賞（水沢ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で斎藤雄一騎手（4戦3勝）。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、カミノマーチに半馬身交わされて2着に敗北した。

9月26日、中1週で迎えた9戦目は、IZAKAYA BARREL賞（盛岡ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で斎藤雄一騎手（5戦3勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るローランダイキチを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて断然人気に応えた。

10月10日、中1週で迎えた10戦目は、岩洞湖賞（盛岡ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で斎藤雄一騎手（6戦4勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るラヴァリーズームを次元の違う末脚で交わし去り、最後は4馬身の差をつけて断トツ人気に応えた。

10月24日、中1週で迎えた11戦目は、3歳地方重賞の不来方賞（盛岡ダート2000m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で斎藤雄一騎手（7戦5勝）。12頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では終いの伸びを欠き、4着に終わった。

11月22日、中3週で迎えた12戦目は、3歳地方重賞のダービーグランプリ（水沢ダート2000m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で斎藤雄一騎手（8戦5勝）。12頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く6着に終わった。

4歳（2011年）

5月15日、約6か月の休養明けで迎えた13戦目は、がんばろう陸前高田（盛岡ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で斎藤雄一騎手（9戦5勝）。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、バラディーにハナ差交わされて2着に甘んじた。

5月28日、中1週で迎えた14戦目は、栗駒山レース（盛岡ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は8戦連続で斎藤雄一騎手（10戦5勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したマイネルサウダージにクビ差届かず2着に甘んじた。

6月12日、中1週で迎えた15戦目は、ねむの木賞（盛岡ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で斎藤雄一騎手（11戦5勝）。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のオンワードアコールに7馬身の差をつけて人気に違わぬ実力を証明した。

7月11日、中3週で迎えた16戦目は、山本政聡騎手を鞍上に迎えて、盛岡さんさ踊りレース（盛岡ダート1800m 晴/良）に出走。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では凄まじい末脚を弾けさせて悠々と抜け出し、最後は2着のトーホクキングに5馬身の差をつけて圧倒的人気に応えた。

7月25日、中1週で迎えた17戦目は、アンタレス賞（盛岡ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は斎藤雄一騎手（12戦6勝）。11頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く8着に敗れた。

8月8日、中1週で迎えた18戦目は、十和田駒フェスタレース（盛岡ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で斎藤雄一騎手（13戦6勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るマイネルサウダージを次元の違う末脚で交わし去り、最後は7馬身の差をつけて圧倒的支持に応えた。

9月5日、中3週で迎えた19戦目は、おおのミルク村ゆめレース（盛岡ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で斎藤雄一騎手（14戦7勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

9月19日、中1週で迎えた20戦目は、北上コロッケレース（盛岡ダート1800m 小雨/不良）に出走。鞍上は4戦連続で斎藤雄一騎手（15戦7勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のマイネルリファインに約10馬身の大差をつけて断然の支持に応えた。

10月8日、中2週で迎えた21戦目は、保呂羽山霜月神楽レース（盛岡ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で斎藤雄一騎手（16戦8勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したファンタジックキーを差し切れず、1馬身差の2着に敗北した。

10月17日、連闘で迎えた22戦目は、プロキオン賞（盛岡ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は6戦連続で斎藤雄一騎手（17戦8勝）。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうひとつ伸びを欠き、3着に終わった。

10月30日、中1週で迎えた23戦目は、ひいらぎ賞（盛岡ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で斎藤雄一騎手（18戦8勝）。12頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では一際目立つ伸び脚で猛進したが、伸びてきたラブルビー決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

11月19日、中2週で迎えた24戦目は、滝観洞レース（盛岡ダート1600m 小雨/稍重）に出走。鞍上は8戦連続で斎藤雄一騎手（19戦8勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では目覚ましい伸び脚で猛追したが、抜け出したクリスティラビットに3/4馬身届かず2着に敗北した。

12月12日、中2週で迎えた25戦目は、祈震災復興駒形賞（水沢ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は9戦連続で斎藤雄一騎手（20戦8勝）。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、で馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のテルザトゥルースに5馬身の差をつけて単勝一倍台の支持に応えた。

12月25日、中1週で迎えた26戦目は、銀嶺賞（水沢ダート1800m 小雪/不良）に出走。鞍上は10戦連続で斎藤雄一騎手（21戦9勝）。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、で集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮やかな末脚を爆発させて抜け出し、最後は2着のテルザトゥルースに3馬身の差をつけて勝利数を12に伸ばす

5歳（2012年）

1月3日、連闘で迎えた27戦目は、ダイヤモンドダストカップ（水沢ダート2000m 小雪/不良）に出走。鞍上は11戦連続で斎藤雄一騎手（22戦10勝）。11頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のケイジートレジャーに5馬身の差をつけて単勝一倍台の評価に応えた。

4月28日、約4か月の休み明けで迎えた28戦目は、ミヤマリンドウレース（水沢ダート1600m 晴/不良）に出走。鞍上は12戦連続で斎藤雄一騎手（23戦11勝）。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るブライティアピアを豪脚で半馬身差し切って破竹の4連勝を決めた。

5月13日、中1週で迎えた29戦目は、中津川レース（水沢ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は13戦連続で斎藤雄一騎手（24戦12勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では異次元の末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のキタイセユニバースに4馬身の差をつけて怒涛の5連勝を決めた。

5月27日、中1週で迎えた30戦目は、あすなろ賞（盛岡ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は14戦連続で斎藤雄一騎手（25戦13勝）。9頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、で集団を先導。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線では豪脚を爆発させて、最後は2着のトーホクキングをアタマ差振り切って獅子奮迅の6連勝を決めた。

6月24日、中3週で迎えた31戦目は、地方重賞の一條記念みちのく大賞典（水沢ダート2000m 曇/良）に出走。鞍上は15戦連続で斎藤雄一騎手（26戦14勝）。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では今一つ伸び切れず5着に敗れた。

10月1日、約3か月半の休み明けで迎えた32戦目は、南部杯カウントダウンあと7日（盛岡ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は山本政聡騎手（1戦1勝）。7頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず6着に敗れた。

10月28日、中3週で迎えた33戦目は、三陸山田復興かき小屋レース（盛岡ダート1600m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で山本政聡騎手（2戦1勝）。9頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず5着に敗れた。

11月26日、中3週で迎えた34戦目は、ザール賞（水沢ダート1800m 小雨/重）に出走。鞍上は斎藤雄一騎手（27戦14勝）。9頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず8着に敗れた。

12月10日、中1週で迎えた35戦目は、山本聡哉騎手を鞍上に迎えて、北上ゆるキャラおに丸くんレース（水沢ダート1800m 晴/不良）に出走。10頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では伸びあぐねて5着に敗れた。

12月22日、中1週で迎えた36戦目は、地方重賞の白嶺賞（水沢ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で山本聡哉騎手（1戦0勝）。11頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には食い込めず5着に終わった。

6歳（2013年）

1月13日、中2週で迎えた37戦目は、地方重賞のトウケイニセイ記念（水沢ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で山本聡哉騎手（2戦0勝）。12頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では見せ場なく9着に終わった。