ユーワビーム（1988年生、母リードアイリス）

ユーワビーム（1988年3月25日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のサクラシンゲキ（当時11歳）と交配したリードアイリスが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は守矢牧場。戦績は、中央平地31戦6勝2着9回、中央障害1戦0勝。1993年のカブトヤマ記念(ハンデG3)に勝利した他、1993年の福島民報杯(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

小林常泰厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1990年）

12月8日、デビュー戦は郷原洋行騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は520kg。15頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線に入ると、馬群に沈み6着に敗れた。

3歳（1991年）

8月3日、約8か月の休み明けで迎えた2戦目は、橋本広喜騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（函館芝1200m 曇/重）に52kgの軽斤量で出走。10頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位には届かず5着に敗れた。

8月18日、中1週で迎えた3戦目は、4歳未勝利（函館芝1800m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で橋本広喜騎手（1戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではシャープな伸び脚で急追したが、抜け出したショッキングピンクに半馬身届かず2着に敗北した。

9月1日、中1週で迎えた4戦目は、4歳未勝利（函館芝1800m 晴/不良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で橋本広喜騎手（2戦0勝）。8頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、勝ったスロクテイオーにねじ伏せられてクビ差の2着に甘んじた。

9月7日、連闘で迎えた5戦目は、4歳未勝利（函館芝2000m 晴/不良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で橋本広喜騎手（3戦0勝）。8頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮烈な末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のタイウエストに2馬身半の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

9月29日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた6戦目は、小野次郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の松川浦特別（福島芝2000m 晴/良）に出走。10頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、カズサイーグルに交わされて1馬身1/4差の2着となった。

10月19日、中2週で迎えた7戦目は、蓑田早人騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の医王寺特別（福島芝2000m 曇/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では卓抜な伸びを見せたが、ノーザンキッドに交わされて4馬身差の2着に敗北した。

11月3日、中1週で迎えた8戦目は、4歳以上500万下の奥只見特別（福島芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は小野次郎騎手（1戦0勝）。7頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハナを取り切り、後続を2馬身以上離して、ややスローペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩確実に末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のイトシノエリーに2馬身の差をつけて順当に勝利した。

11月17日、中1週で迎えた9戦目は、ハンデG3の福島記念（福島芝2000m 曇/良）に48kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で小野次郎騎手（2戦1勝）。14頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天稟の敢闘精神でゴールまで力走し、4着を確保した。

12月8日、中2週で迎えた10戦目は、4歳以上900万下の北総特別（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は郷原洋行騎手（1戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。ハナを切り、リードを2馬身以上保って、少し遅いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではきっちりと末脚を伸ばして、最後は2着のシンボリダンサーに1馬身1/4の差をつけて3勝目をマークした。

4歳（1992年）

6月21日、約6か月半の休養明けで迎えた11戦目は、4歳以上900万下の大倉山特別（札幌芝1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で郷原洋行騎手（2戦1勝）。8頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、伸びてきたダンスダンスダンス決め手に屈して3/4馬身差の2着となった。

7月12日、中2週で迎えた12戦目は、4歳以上900万下の摩周湖特別（札幌芝1500m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で郷原洋行騎手（3戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚が止まってしまい8着に敗れた。

7月25日、中1週で迎えた13戦目は、4歳以上900万下の阿寒湖特別（札幌芝2000m 雨/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で郷原洋行騎手（4戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では脚色がやや鈍り、3着に終わった。

8月8日、中1週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた14戦目は、4歳以上900万下の五稜郭特別（函館芝2000m 雨/不良）に出走。鞍上は5戦連続で郷原洋行騎手（5戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では矢のような伸びを見せたが、伸びてきたマイネルトゥルース決め手に屈してハナ差の2着に甘んじた。

8月29日、中2週で迎えた15戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の函館日刊スポーツ杯（函館芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で郷原洋行騎手（6戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、スーパーソブリンにアタマ差交わされて2着に甘んじた。

10月4日、中4週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の福島中央テレビ杯（福島芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で郷原洋行騎手（7戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではあとひと伸びが足りず、4着に終わった。

10月25日、中2週で迎えた17戦目は、ハンデG3のカブトヤマ記念（福島芝1800m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は8戦連続で郷原洋行騎手（8戦1勝）。15頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、やや速いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天稟のガッツでゴールまで力走し、3着に入った。

11月21日、中3週で迎えた18戦目は、4歳以上900万下の磐梯山特別（福島芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で郷原洋行騎手（9戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では一完歩ずつ確実に末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のタマモアに1馬身の差をつけてファンの支持に応えた。

5歳（1993年）

5月8日、約5か月半の休み明けで迎えた19戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、薫風ステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったセサロニアンにねじ伏せられて3/4馬身差の2着に敗北した。

5月30日、中2週で迎えた20戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦のむらさき賞（東京芝1800m 曇/良）に出走。15頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち前の心肺能力で最後まで敢闘したが、勝ったニュースヴァリューに詰め切れず、5馬身差の2着に敗北した。

6月20日、中2週で迎えた21戦目は、福島テレビ杯（福島芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（1戦0勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハナを切り、少し速いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ確実に末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のダンスダンスダンスに2馬身半の差をつけて断然の支持に応えた。

7月11日、中2週で迎えた22戦目は、伊藤直人騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の七夕賞（福島芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は勢いを失って16着に敗れた。

8月8日、中3週で迎えた23戦目は、G3の関屋記念（新潟芝1600m 外回り曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は田中勝春騎手（1戦0勝）。13頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線ではいい脚を見せられず5着に終わった。

8月29日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた24戦目は、徳吉孝士騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の新潟記念（新潟芝2000m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。13頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバタバタになってしまい8着に敗れた。

10月10日、中5週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた25戦目は、坂本勝美騎手を鞍上に迎えて、福島民報杯（福島芝2000m 晴/良）に出走。10頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張り、3着を確保した。

10月24日、中1週で迎えた26戦目は、ハンデG3のカブトヤマ記念（福島芝1800m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で坂本勝美騎手（1戦0勝）。13頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では一完歩ずつ着実に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のイブキファイブワンを半馬身振り切って悲願の重賞初制覇を果たした。

11月21日、中3週で迎えた27戦目は、ハンデG3の福島記念（福島芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で坂本勝美騎手（2戦1勝）。14頭立ての4番人気で大外14番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではいいところがなく7着に敗れた。

12月12日、中2週で迎えた28戦目は、ハンデG3の愛知杯（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で坂本勝美騎手（3戦1勝）。16頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では伸びを欠き14着に終わった。

6歳（1994年）

5月28日、約5か月半の休養明けで迎えた29戦目は、メイステークス（東京芝2400m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で坂本勝美騎手（4戦1勝）。8頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では伸びを欠き8着に終わった。

7月10日、中5週で迎えた30戦目は、ハンデG3の七夕賞（福島芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で坂本勝美騎手（5戦1勝）。13頭立ての13番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。最後はタレてしまい13着に終わった。

10月29日、約3か月半の休養明けで迎えた31戦目は、A.ムンロ騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのアイルランドトロフィー（東京芝1600m 雨/良）に53kgの軽斤量で出走。10頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は脚色が悪くなり10着に終わった。

11月13日、中1週で迎えた32戦目は、鈴木勇騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（東京障害芝→ダート3100m 晴）に出走。7頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。7着に終わった。