ゲイリーセイヴァー（1995年生、母Araadh）

ゲイリーセイヴァー（1995年3月10日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。毛色は栗毛。種牡馬のNureyev（当時18歳）と交配したAraadhが6歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地38戦5勝2着1回。1998年のNHKマイルカップ(G1)で4着に入った他、1998年のニュージーランドトロフィー4歳ステークス(G2)で4着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

河野通文厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1997年）

11月9日、デビュー戦は蛯名正義騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（東京芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は458kg。7頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり3着に敗れた。

11月22日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（東京芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦0勝）。11頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうワンパンチ足りず、4着に終わった。

12月13日、中2週で迎えた3戦目は、青木芳之騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では末脚を持続できず、3着に終わった。

3歳（1998年）

1月6日、中2週で迎えた4戦目は、4歳未勝利（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は蛯名正義騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮したが、3着に終わった。

1月25日、中2週で迎えた5戦目は、4歳未勝利（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（3戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のローランインパルスに6馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

2月7日、中1週で迎えた6戦目は、的場均騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下（東京芝1600m 曇/良）に出走。16頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚が続かず、5着に終わった。

2月21日、中1週で迎えた7戦目は、4歳500万下の春菜賞（東京芝1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で的場均騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では矢のような伸び脚で急追したが、抜け出したレディボナンザに半馬身届かず2着に敗北した。

3月14日、中2週で迎えた8戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。10頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではじりじりとしか伸びず4着に敗れた。

3月22日、連闘で迎えた9戦目は、石橋守騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下のさわらび賞（阪神芝1600m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線に入ると、前で粘るハギノオベイションを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて2勝目をつかんだ。

4月26日、中4週で迎えた10戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、3歳G2のニュージーランドトロフィー4歳ステークス（東京芝1400m 曇/重）に出走。重賞競走への出走は初となった。18頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

5月17日、中2週で迎えた11戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、3歳G1のNHKマイルカップ（東京芝1600m 晴/稍重）に出走。G1級競走への出走は初となった。17頭立ての8番人気で14番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を繰り出し、4着に入った。

6月7日、中2週で迎えた12戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、4歳900万下の駒草賞（東京芝2000m 曇/稍重）に出走。13頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

4歳（1999年）

2月6日、約8か月の休み明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた13戦目は、5歳以上900万下の節分賞（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり9着に敗れた。

2月27日、中2週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の丹波特別（阪神芝1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は石橋守騎手（1戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線ではいいところがなく9着に敗れた。

5月2日、中8週で迎えた15戦目は、5歳以上900万下の高尾特別（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（2戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るレオチャレンジャーを別次元の末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて3勝目を奪取した。

5月15日、中1週で迎えた16戦目は、G2の京王杯スプリングカップ（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（3戦1勝）。18頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線では鋭い脚を使えず13着に敗れた。

6月6日、中2週で迎えた17戦目は、ハンデ戦で5歳以上1600万下のむらさき賞（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田中勝春騎手（4戦1勝）。18頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを14番手で通過。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず9着に敗れた。

7月31日、中7週で迎えた18戦目は、4歳以上900万下の豊栄特別（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（4戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では目立つような脚を使えず6着に敗れた。

8月21日、中2週で迎えた19戦目は、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の月岡特別（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るシンコウマルローを豪脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。

9月12日、中2週で迎えた20戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の京成杯オータムハンデキャップ（中山芝1600m 外回り晴/良）に53kgの軽斤量で出走。15頭立ての4番人気で16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。最後は脚色が衰えて12着に敗れた。

10月3日、中2週で迎えた21戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の外房ステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では伸びを欠き10着に敗れた。

5歳（2000年）

11月12日、約13か月半の休み明けで迎えた22戦目は、M.ロバーツ騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の奥多摩ステークス（東京芝1400m 曇/良）に出走。18頭立ての14番人気で大外18番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。最後は脚勢が悪くなり11着に終わった。

11月25日、中1週で迎えた23戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のキャピタルステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（1戦0勝）。18頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず12着に終わった。

6歳（2001年）

1月6日、中5週で迎えた24戦目は、4歳以上1600万下のサンライズステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は江田照男騎手（1戦0勝）。15頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

1月20日、中1週で迎えた25戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の初富士ステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で江田照男騎手（2戦0勝）。14頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線ではいいところがなく11着に敗れた。

2月10日、中2週で迎えた26戦目は、4歳以上1600万下のバレンタインステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は菊沢隆徳騎手（1戦1勝）。12頭立ての6番人気で大外12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず7着に敗れた。

5月4日、約3か月の間隔を開けて迎えた27戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の晩春ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（2戦0勝）。11頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘し、4着を確保した。

5月20日、中1週で迎えた28戦目は、4歳以上1600万下のフリーウェイステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（5戦1勝）。18頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。最後はバタバタになってしまい11着に敗れた。

6月9日、中2週で迎えた29戦目は、4歳以上1600万下の湘南ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（1戦0勝）。18頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は失速してしまい10着に敗れた。

7月28日、中6週で迎えた30戦目は、3歳以上1600万下の新潟日報賞（新潟芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（3戦0勝）。15頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。8着に敗れた。

10月28日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から20kg減らして迎えた31戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の白秋ステークス（東京芝1600m 雨/重）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（2戦0勝）。15頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、平均ペースで集団を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に飲まれ6着に敗れた。

11月18日、中2週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた32戦目は、梶晃啓騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の奥多摩ステークス（東京芝1400m 曇/良）に出走。18頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く15着に敗れた。

12月2日、中1週で迎えた33戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の市川ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚にキレが無く8着に終わった。

7歳（2002年）

1月19日、中6週で迎えた34戦目は、K.ファロン騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の初富士ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では脚が上がってしまい15着に敗れた。

2月17日、中3週で迎えた35戦目は、O.ペリエ騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下のアメジストステークス（東京芝1800m 曇/良）に出走。16頭立ての11番人気で14番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では猛烈な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のマイネルライツをハナ差振り切って久方ぶりに白星を挙げた。

3月16日、中3週で迎えた36戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のスピカステークス（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（3戦0勝）。15頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、少し緩いペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に飲まれ6着に沈んだ。

3月31日、中1週で迎えた37戦目は、4歳以上1600万下の湾岸ステークス（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（4戦0勝）。13頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は勢いを失って11着に敗れた。

10月20日、約7か月の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた38戦目は、3歳以上1600万下のテレビ静岡賞（中山ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は梶晃啓騎手（1戦0勝）。14頭立ての14番人気で大外14番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず14着に終わった。