ユールシンギング（2010年生、母ジョリーノエル）

ユールシンギング（2010年4月25日）は、日本の競走馬。馬名の意味は「家々や果樹園を訪ねてキャロルを歌うこと」。毛色は鹿毛。種牡馬のシンボリクリスエス（当時11歳）と交配したジョリーノエルが9歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地20戦4勝2着2回。2013年のセントライト記念(G2)に勝利した他、2014年の新潟大賞典(ハンデG3)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

社台サラブレッドクラブにて総額3,000万円（75万×40口）で一口馬主が募集された。

勢司和浩厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2013年）

1月27日、デビュー戦は松岡正海騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（東京芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は552kg。16頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線では電光石火の末脚を発揮したが、3着に終わった。

2月16日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた2戦目は、3歳未勝利（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松岡正海騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では印象的な伸び脚で猛進したが、伸びてきたヒシサイレンス決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

3月16日、中3週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で松岡正海騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり4位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず6着に敗れた。

5月12日、中7週で迎えた4戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京芝1800m 晴/良）に出走。18頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のロングシャドウに2馬身半の差をつけて未勝利戦を制した。

6月23日、中5週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた5戦目は、3歳以上500万下の八丈島特別（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（1戦1勝）。11頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で急追したが、抜け出したカムフィーを差し切れず、1馬身半差の2着となった。

9月1日、中9週で迎えた6戦目は、3歳以上500万下（新潟芝1800m 外回り曇/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で北村宏司騎手（2戦1勝）。18頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら13番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた12頭をごぼう抜きし、最後は2着のダイアゴナルクロスに2馬身半の差をつけて2勝目を獲得した。

9月17日、中1週で迎えた7戦目は、3歳G2のセントライト記念（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で北村宏司騎手（3戦2勝）。15頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではしっかりと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のダービーフィズをハナ差振り切って重賞初挑戦初制覇を果たした。

10月20日、中4週で迎えた8戦目は、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り曇/不良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で北村宏司騎手（4戦3勝）。18頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。最後はガス欠状態になり15着に敗れた。

4歳（2014年）

3月2日、約4か月半の休み明けで迎えた9戦目は、G2の中山記念（中山芝1800m 雨/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で北村宏司騎手（5戦3勝）。15頭立ての14番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず9着に終わった。

3月15日、中1週で迎えた10戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の中日新聞杯（中京芝2000m 晴/良）に出走。18頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を披露し、4着に入った。

5月11日、中7週で迎えた11戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の新潟大賞典（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では猛烈な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のマジェスティハーツをクビ差振り切って重賞2勝目をマークした。

9月7日、約4か月の休み明けで迎えた12戦目は、ハンデG3の新潟記念（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（6戦3勝）。18頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず11着に敗れた。

12月6日、約3か月の休養明けで迎えた13戦目は、G2の金鯱賞（中京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は丸山元気騎手（1戦0勝）。17頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず9着に終わった。

5歳（2015年）

1月4日、中3週で迎えた14戦目は、ハンデG3の中山金杯（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（7戦3勝）。17頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では見せ場を作れず17着に終わった。

3月14日、中9週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた15戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の中日新聞杯（中京芝2000m 晴/良）に出走。18頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では末脚にキレが無く18着に終わった。

5月10日、中7週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた16戦目は、ハンデG3の新潟大賞典（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は吉田隼人騎手（1戦1勝）。16頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位には割り込めず8着に終わった。

6月14日、中4週で迎えた17戦目は、G3のエプソムカップ（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（2戦1勝）。13頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず8着に敗れた。

7月12日、中3週で迎えた18戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の七夕賞（福島芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では見せ場を作れず16着に終わった。

9月6日、中7週で迎えた19戦目は、ハンデG3の新潟記念（新潟芝2000m 外回り雨/稍重）に出走。鞍上は吉田隼人騎手（3戦1勝）。18頭立ての17番人気で5番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、18番手を追走し、4コーナーは17番手で通過。直線では末脚を伸ばせず18着に終わった。

6歳（2016年）

3月6日、約6か月の休養明けで迎えた20戦目は、国分優作騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの大阪城ステークス（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての16番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず14着に終わった。