ワルツフォーラン（2017年生、母スイートパッセ）

ワルツフォーラン（2017年3月5日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「ワルツのような優雅な走り」。毛色は青鹿毛。種牡馬のワイルドワンダー（当時15歳）と交配したスイートパッセが15歳のときに産んだ8番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は静内フジカワ牧場。戦績は、中央平地1戦0勝。2023年の天保山ステークス(オープン)で2着に入った他、2023年の千葉ステークス(オープンハンデ)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

小西一男厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2020年）

8月16日、デビュー戦は田辺裕信騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳未勝利（新潟ダート1200m 晴/稍重）に出走。馬体重は450kg。15頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず12着に敗れた。

10月24日、中9週で馬体重を前走から29kg増やして迎えた2戦目は、南郷家全騎手を鞍上に迎えて、キリンFIRE賞（盛岡ダート1600m 曇/良）に出走。9頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。端を奪う形となり、で馬群を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では全く伸びず4着に敗れた。

11月29日、中4週で迎えた3戦目は、一般C2十二（水沢ダート1300m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で南郷家全騎手（1戦0勝）。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のフジサンライボーに約11馬身の大差をつけて初勝利を挙げた。

12月13日、中1週で迎えた4戦目は、一般C2九（水沢ダート1300m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で南郷家全騎手（2戦1勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、で集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のエリーズタイフーンに約11馬身の大差をつけて断トツの支持に応えた。

4歳（2021年）

6月19日、約6か月半の休み明けで迎えた5戦目は、丹内祐次騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（札幌ダート1000m 曇/良）に出走。12頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では鮮やかな末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のジェットエンブレムに1馬身半の差をつけて休養明け初戦を制した。

7月10日、中2週で迎えた6戦目は、3歳以上2勝クラス（函館ダート1000m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で丹内祐次騎手（1戦1勝）。12頭立ての6番人気で大外12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で急追したが、抜け出したミスズグランドオーにアタマ差届かず2着となった。

7月24日、中1週で迎えた7戦目は、3歳以上2勝クラスの噴火湾特別（函館ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で丹内祐次騎手（2戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るリメスをハナ差だけ差し切って4勝目を奪取した。

11月7日、約3か月半の休み明けで迎えた8戦目は、3歳以上3勝クラスのフルーツラインカップ（福島ダート1150m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で丹内祐次騎手（3戦2勝）。16頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では根気強くタフに走り抜いたが、勝ったオヌシナニモノにねじ伏せられて1馬身半差の2着となった。

12月26日、中6週で迎えた9戦目は、3歳以上3勝クラスの2021フェアウェルステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で丹内祐次騎手（4戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち味のスタミナで最後まで奮闘したが、逃げるショウナンアニメにアタマ差届かず2着に惜敗した。

5歳（2022年）

1月8日、中1週で迎えた10戦目は、4歳以上3勝クラスの初春ステークス（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で丹内祐次騎手（5戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では切れ味光る末脚を発揮したが、5着に終わった。

4月16日、約3か月半の休養明けで迎えた11戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスのやまびこステークス（福島ダート1150m 晴/重）に出走。鞍上は7戦連続で丹内祐次騎手（6戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では天性の負けん性を発揮してゴールまで力闘したが、4着に終わった。

5月22日、中4週で迎えた12戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスの大垣ステークス（中京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天稟の闘争心でゴールまで力走したが、4着に終わった。

10月2日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた13戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの外房ステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（1戦0勝）。15頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では天稟の負けん性を発揮してゴールまで力走したが、4着に終わった。

11月6日、中4週で迎えた14戦目は、小林凌大騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスのフルーツラインカップ（福島ダート1150m 晴/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位争いには参加できず5着に敗れた。

12月25日、中6週で迎えた15戦目は、3歳以上3勝クラスの2022フェアウェルステークス（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（2戦0勝）。16頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではいいところがなく13着に敗れた。

6歳（2023年）

2月18日、中7週で迎えた16戦目は、酒井学騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの播磨ステークス（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。16頭立ての10番人気で15番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、少し速いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り続けて、最後は2着のモズリッキーに1馬身1/4の差をつけて久しぶりに白星を挙げた。

3月19日、中3週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた17戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの千葉ステークス（中山ダート1200m 晴/重）に出走。16頭立ての8番人気で15番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天授の敢闘精神でゴールまで頑張り、3着に入った。

4月22日、中4週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた18戦目は、京都競馬場グランドオープン記念（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は酒井学騎手（1戦1勝）。16頭立ての7番人気で大外16番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず9着に敗れた。

6月24日、中8週で迎えた19戦目は、天保山ステークス（阪神ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で酒井学騎手（2戦1勝）。16頭立ての8番人気で15番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の忍耐力で最後まで敢闘したが、勝ったメイショウダジンにねじ伏せられて2馬身差の2着となった。

9月23日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた20戦目は、ながつきステークス（中山ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は丹内祐次騎手（7戦2勝）。12頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。前に出て、ややハイペースでレースを引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚勢が悪くなり12着に敗れた。

12月3日、中9週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた21戦目は、ハンデ戦でオープンのギャラクシーステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は酒井学騎手（3戦1勝）。13頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバテてしまい8着に敗れた。

7歳（2024年）

1月7日、中4週で迎えた22戦目は、すばるステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で酒井学騎手（4戦1勝）。15頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は垂れてしまい12着に終わった。

2024年1月10日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。