アドマイヤバクシン（2005年生、母ミレニアムポップ）

アドマイヤバクシン（2005年3月26日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋父名の一部」。毛色は栗毛。種牡馬のサクラバクシンオー（当時16歳）と交配したミレニアムポップが8歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道勇払郡早来町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地2戦0勝、地方25戦12勝2着2回。主な勝ち鞍は2010年の神楽月特別(一般B1二以下)。

経歴

デビュー前

当歳のとき、ノーザンレーシングから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、近藤利一によって3,675万円で落札された。

友道康夫厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2008年）

7月27日、デビュー戦は藤岡佑介騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（函館ダート1000m 晴/良）に出走。馬体重は490kg。12頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では速い脚を使えず5着に敗れた。

10月5日、中9週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（札幌芝1200m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず10着に敗れた。

12月10日、中8週で馬体重を前走から42kg増やして迎えた3戦目は、川島正太郎騎手を鞍上に迎えて、3歳（船橋ダート1200m 晴/不良）に54kgの軽斤量で出走。9頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。先手を取る形となり、スローペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では自慢の末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のベルモントバーストに3馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

4歳（2009年）

1月6日、中3週で迎えた4戦目は、茄子賞（船橋ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川島正太郎騎手（1戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るササノトキオーを次元の違う末脚で交わし去り、最後は4馬身の差をつけて2勝目を獲得した。

2月5日、中3週で迎えた5戦目は、一般C2七アイ（船橋ダート1500m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で川島正太郎騎手（2戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハナを取り切り、落ち着いたペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪脚を爆発させて、最後は2着のトオノボーイをハナ差振り切って先頭ゴールを果たした。

3月9日、中4週で迎えた6戦目は、一般C2四アイ（船橋ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で川島正太郎騎手（3戦3勝）。14頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。他馬と併走しながら先頭に立つ格好となり、ミドルペースでレースを進める。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線では末脚が続かず、3着に終わった。

4月1日、中2週で迎えた7戦目は、一般C2三アイ（船橋ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で川島正太郎騎手（4戦3勝）。9頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、少々速いペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪快な末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のフジノイチバンボシに2馬身半の差をつけて先頭ゴールを果たした。

5月5日、中4週で迎えた8戦目は、一般C2（船橋ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で川島正太郎騎手（5戦4勝）。11頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では伸びが続かず、3着に終わった。

5月28日、中2週で迎えた9戦目は、菖蒲月特別（浦和ダート1500m 曇/重）に出走。鞍上は7戦連続で川島正太郎騎手（6戦4勝）。11頭立ての1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。主導権を奪い、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のパワーアルファに1馬身半の差をつけて勝利を手中に収めた。

5歳（2010年）

1月12日、約7か月半の休み明けで迎えた10戦目は、初鷹賞（船橋ダート1000m 雨/稍重）に出走。鞍上は8戦連続で川島正太郎騎手（7戦5勝）。14頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。他馬と併走しながら端に立ち、忙しいペースで一団を先導。道中で単騎先頭に変わり、1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では猛烈な末脚を炸裂させてすんなりと抜け出し、最後は2着のキーププロミスに3馬身の差をつけて久方ぶりの一戦をモノにした。

1月26日、中1週で迎えた11戦目は、一般C2二三四（川崎ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で川島正太郎騎手（8戦6勝）。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、緩やかなペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のベルモントノエルに3馬身の差をつけて優勝

2月16日、中2週で迎えた12戦目は、一般C1四五（船橋ダート1200m 曇/不良）に出走。鞍上は10戦連続で川島正太郎騎手（9戦7勝）。11頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。他馬と併走しながらハナを切る形となり、やや厳しいペースで馬群を牽引。道中で単騎先頭に変わり、1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のフサイチクローバーに5馬身の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

2月23日、連闘で迎えた13戦目は、一般C1六（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で川島正太郎騎手（10戦8勝）。14頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のキリバスターに2馬身半の差をつけて怒涛の5連勝を決めた。

3月10日、中1週で迎えた14戦目は、桜月特別（船橋ダート1600m 晴/不良）に出走。鞍上は12戦連続で川島正太郎騎手（11戦9勝）。13頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では自慢の末脚を爆発させて、最後は2着のスパイクウッドに3馬身の差をつけて獅子奮迅の6連勝を決めた。

4月2日、中2週で迎えた15戦目は、強羅特別（川崎ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は13戦連続で川島正太郎騎手（12戦10勝）。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、前で粘るプラチナタイムを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて圧巻の7連勝を決めた。

5月11日、中5週で迎えた16戦目は、メイスター賞（川崎ダート1600m 雨/稍重）に出走。鞍上は14戦連続で川島正太郎騎手（13戦11勝）。7頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず4着に敗れた。

11月2日、約6か月の休養明けで迎えた17戦目は、神楽月特別（船橋ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は15戦連続で川島正太郎騎手（14戦11勝）。10頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では鮮烈な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のクロスデジタルに2馬身半の差をつけて久方ぶりの一戦を物にした。

11月17日、中1週で迎えた18戦目は、トパーズスター賞（川崎ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は16戦連続で川島正太郎騎手（15戦12勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では決め手に欠いて7着に敗れた。

12月7日、中2週で馬体重を前走から11kg増やして迎えた19戦目は、フェイスフルビット特別（船橋ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は17戦連続で川島正太郎騎手（16戦12勝）。14頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、ネオグラティアに交わされて4馬身差の2着に敗北した。

6歳（2011年）

1月18日、中5週で迎えた20戦目は、フレンドリーブーツ特別（船橋ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は18戦連続で川島正太郎騎手（17戦12勝）。14頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち味の忍耐力で最後まで奮戦したが、ネオグラティアに交わされて2馬身半差の2着に敗北した。

7月7日、約5か月半の休み明けで迎えた21戦目は、佐藤博紀騎手を鞍上に迎えて、ジュライスター賞（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では余力が残っておらず11着に敗れた。

8月1日、中3週で迎えた22戦目は、ペッパーツリー賞（大井ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は川島正太郎騎手（18戦12勝）。13頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では末脚に勢いがなく11着に敗れた。

10月26日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から14kg増やして迎えた23戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、フェイスフルホイップ特別（船橋ダート1800m 晴/稍重）に出走。7頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は一杯になって4着に敗れた。

11月10日、中1週で迎えた24戦目は、トパーズスター賞（川崎ダート1500m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではもうひと伸びが足りず、4着に終わった。

12月6日、中3週で迎えた25戦目は、フェイスフルビット特別（船橋ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で戸崎圭太騎手（2戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。主導権を奪い、若干速いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では詰めが甘くなり、4着に終わった。

12月20日、中1週で迎えた26戦目は、師走特別（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は川島正太郎騎手（19戦12勝）。12頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では伸びが鈍く6着に敗れた。

7歳（2012年）

1月24日、中4週で迎えた27戦目は、増田充宏騎手を鞍上に迎えて、王者の眼差し賞（川崎ダート1600m 晴/不良）に出走。10頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず9着に敗れた。