ウイングザムーン（2009年生、母ウイングドキャット）

ウイングザムーン（2009年4月4日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「母名より＋父名の一部」。毛色は鹿毛。種牡馬のアドマイヤムーン（当時6歳）と交配したウイングドキャットが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は（有）高昭牧場。戦績は、中央平地25戦6勝2着3回。2014年の安土城ステークス(オープンハンデ)に勝利した他、2015年のオパールステークス(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

飯田明弘厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2011年）

11月6日、デビュー戦は飯田祐史騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝1800m 外回り曇/稍重）に出走。馬体重は484kg。13頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位には食い込めず8着に敗れた。

12月17日、中5週で迎えた2戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で飯田祐史騎手（1戦0勝）。18頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では豪快に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のセシリアを半馬身振り切って初勝利を挙げた。

3歳（2012年）

2月4日、中6週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた3戦目は、牝馬限定3歳オープンのエルフィンステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で飯田祐史騎手（2戦1勝）。11頭立ての4番人気で大外11番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではいい脚を見せられず5着に敗れた。

3月3日、中3週で迎えた4戦目は、牝馬限定3歳G3のチューリップ賞（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で飯田祐史騎手（3戦1勝）。14頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く8着に敗れた。

3月24日、中2週で迎えた5戦目は、牝馬限定3歳500万下の君子蘭賞（阪神芝1800m 外回り曇/重）に出走。鞍上は5戦連続で飯田祐史騎手（4戦1勝）。16頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では今一つ伸び切れず6着に敗れた。

7月15日、約4か月の休み明けで迎えた6戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下の志摩特別（中京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で飯田祐史騎手（5戦1勝）。17頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では目立つような脚を使えず9着に敗れた。

4歳（2013年）

1月19日、約6か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた7戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（中京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で飯田祐史騎手（6戦1勝）。18頭立ての8番人気で16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では長く末脚を持続させて先頭に立ち、最後は2着のウインロザリーを半馬身振り切って久々の実戦をモノにした。

2月9日、中2週で迎えた8戦目は、4歳以上1000万下の宇治川特別（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で飯田祐史騎手（7戦2勝）。11頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚色がやや鈍り、4着に終わった。

3月9日、中3週で迎えた9戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の鈴鹿特別（中京芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では上々の伸びを見せたが、伸びてきたザッハトルテ決め手に屈して半馬身差の2着となった。

4月6日、中3週で迎えた10戦目は、4歳以上1000万下の山陽特別（阪神芝1600m 外回り雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で秋山真一郎騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて10番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚がパッとせず6着に敗れた。

9月21日、約5か月半の休養明けで迎えた11戦目は、3歳以上500万下（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で秋山真一郎騎手（2戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて大外18番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを13番手で通過。直線に入ると、前で粘るレディオブオペラを凄まじい末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて久方ぶりの実戦を物にした。

10月27日、中4週で迎えた12戦目は、3歳以上1000万下（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で秋山真一郎騎手（3戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始6番手を追走。直線では圧倒的な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のラインアンジュに1馬身3/4の差をつけて先頭ゴールを果たした。

12月7日、中5週で迎えた13戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の浜松ステークス（中京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で秋山真一郎騎手（4戦2勝）。18頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で急追したが、抜け出したネオウィズダムにクビ差届かず2着に甘んじた。

5歳（2014年）

1月6日、中3週で迎えた14戦目は、4歳以上1600万下の新春ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で秋山真一郎騎手（5戦2勝）。15頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

1月26日、中2週で迎えた15戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の石清水ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で秋山真一郎騎手（6戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線に入ると、前で粘るテイエムタイホーを上がり3位タイの末脚でクビ差だけ差し切って5勝目を挙げた。

4月12日、約2か月半の間隔を開けて迎えた16戦目は、牝馬限定G2の阪神牝馬ステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で秋山真一郎騎手（7戦3勝）。13頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では末脚にキレが無く9着に敗れた。

5月11日、中3週で迎えた17戦目は、ハンデ戦でオープンの鞍馬ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で秋山真一郎騎手（8戦3勝）。18頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で追い上げたが、抜け出したルナフォンターナに半馬身届かず2着に敗北した。

6月1日、中2週で迎えた18戦目は、ハンデ戦でオープンの安土城ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で秋山真一郎騎手（9戦3勝）。13頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では途轍もない末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のサンライズメジャーを3/4馬身振り切って優勝

10月12日、約4か月半の休み明けで迎えた19戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、オパールステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

11月1日、中2週で迎えた20戦目は、G2のスワンステークス（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は秋山真一郎騎手（10戦4勝）。13頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では速い脚を使えず5着に敗れた。

6歳（2015年）

5月10日、約6か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた21戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの鞍馬ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。14頭立ての4番人気で大外14番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では脚が上がってしまい10着に敗れた。

5月31日、中2週で迎えた22戦目は、ハンデ戦でオープンの安土城ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（1戦0勝）。17頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

10月11日、約4か月半の休み明けで迎えた23戦目は、オパールステークス（京都芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は秋山真一郎騎手（11戦4勝）。16頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではパワフルな末脚を繰り出し、3着に入った。

11月8日、中3週で迎えた24戦目は、ハンデ戦でオープンの京洛ステークス（京都芝1200m 小雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で秋山真一郎騎手（12戦4勝）。17頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では見せ場を作れず9着に敗れた。

11月29日、中2週で迎えた25戦目は、G3の京阪杯（京都芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で秋山真一郎騎手（13戦4勝）。15頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始7番手を追走。直線では末脚がパッとせず8着に敗れた。