カオリプリンセス（1986年生、母ハゴロモイチバン）

カオリプリンセス（1986年3月30日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は栗毛。種牡馬のトウシヨウボーイ（当時13歳）と交配したハゴロモイチバンが16歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）渡邊牧場。戦績は、中央平地31戦3勝2着1回。主な勝ち鞍は1990年の4歳以上500万下。

経歴

デビュー前

久保田金造厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1988年）

9月11日、デビュー戦は蛯名信広騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳新馬（新潟芝1000m 雨/稍重）に出走。馬体重は474kg。7頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。直線では脚を伸ばせず6着に敗れた。

9月25日、中1週で迎えた2戦目は、鹿戸雄一騎手を鞍上に迎えて、3歳新馬（新潟芝1200m 雨/重）に出走。8頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では鮮やかな末脚を爆発させて抜け出し、最後は2着のツルマイロイヤルに4馬身の差をつけて初白星を挙げた。

12月10日、約2か月半の間隔を開けて迎えた3戦目は、3歳400万下の黒松賞（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で鹿戸雄一騎手（1戦1勝）。9頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始3番手を追走。最後は脚色が衰えて9着に終わった。

3歳（1989年）

1月5日、中3週で迎えた4戦目は、牝馬限定3歳オープンのフローラステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で鹿戸雄一騎手（2戦1勝）。9頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず6着に終わった。

1月29日、中2週で迎えた5戦目は、牝馬限定3歳G3のクイーンカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で鹿戸雄一騎手（3戦1勝）。9頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。最後は失速してしまい9着に終わった。

2月18日、中2週で迎えた6戦目は、4歳400万下の春菜賞（東京芝1600m 曇/不良）に出走。鞍上は5戦連続で鹿戸雄一騎手（4戦1勝）。14頭立ての13番人気で10番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では最後まで息が続かず12着に終わった。

3月12日、中2週で迎えた7戦目は、4歳400万下の桜草特別（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で鹿戸雄一騎手（5戦1勝）。13頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では末脚にキレが無く10着に終わった。

12月23日、約9か月半の休養明けで馬体重を前走から24kg増やして迎えた8戦目は、4歳以上400万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は7戦連続で鹿戸雄一騎手（6戦1勝）。16頭立ての13番人気で10番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚色が鈍り12着に終わった。

4歳（1990年）

1月6日、中1週で迎えた9戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で鹿戸雄一騎手（7戦1勝）。12頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが鈍く6着に終わった。

1月27日、中2週で迎えた10戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（小倉芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は蛯名信広騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で15番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は一杯になって7着に終わった。

2月10日、中1週で迎えた11戦目は、5歳以上500万下（小倉芝1000m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名信広騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではグイグイと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のシンキタシバツバメをアタマ差振り切って久しぶりに美酒を浴びた。

3月10日、中3週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の鈴鹿特別（中京芝1200m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で蛯名信広騎手（3戦1勝）。16頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着を確保した。

3月24日、中1週で迎えた13戦目は、5歳以上900万下の知多特別（中京芝1200m 雨/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で蛯名信広騎手（4戦1勝）。15頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びあぐねて7着に敗れた。

4月1日、連闘で迎えた14戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の香取特別（中山芝1200m 外回り晴/稍重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は鹿戸雄一騎手（8戦1勝）。12頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では脚を伸ばせず8着に終わった。

4月29日、中3週で迎えた15戦目は、5歳以上900万下の米沢特別（福島芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は蛯名信広騎手（5戦1勝）。12頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では速い脚を使えず6着に敗れた。

5月12日、中1週で迎えた16戦目は、5歳以上900万下（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は鹿戸雄一騎手（9戦1勝）。10頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。端を奪い、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘り切れず4着に敗れた。

6月3日、中2週で迎えた17戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の甲斐駒特別（東京芝1400m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で鹿戸雄一騎手（10戦1勝）。10頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚にキレが無く4着に終わった。

6月24日、中2週で迎えた18戦目は、4歳以上500万下の手稲山特別（札幌芝1500m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で鹿戸雄一騎手（11戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く11着に敗れた。

7月1日、連闘で馬体重を前走から10kg減らして迎えた19戦目は、4歳以上500万下の小樽特別（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で鹿戸雄一騎手（12戦1勝）。11頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では最後まで息が続かず10着に敗れた。

7月14日、中1週で迎えた20戦目は、4歳以上500万下（札幌ダート1000m 小雨/良）に出走。鞍上は5戦連続で鹿戸雄一騎手（13戦1勝）。10頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く9着に終わった。

9月22日、中9週で迎えた21戦目は、4歳以上500万下（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は蛯名信広騎手（6戦1勝）。13頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではぐんぐんと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のモガミオージーをアタマ差振り切って3勝目を掴み取った。

10月13日、中2週で迎えた22戦目は、4歳以上900万下の六社特別（東京芝1800m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名信広騎手（7戦2勝）。7頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線では脚が残っておらず4着に終わった。

10月28日、中1週で迎えた23戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の紅葉特別（東京芝1600m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は鹿戸雄一騎手（14戦1勝）。8頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位には届かず4着に終わった。

11月10日、中1週で迎えた24戦目は、4歳以上900万下の鷹巣山特別（東京芝1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で鹿戸雄一騎手（15戦1勝）。8頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では決め手が足りず4着に終わった。

11月25日、中1週で迎えた25戦目は、蛯沢誠治騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の’90インターナショナルジョッキーズ2（東京芝1600m 晴/良）に出走。11頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では末脚がパッとせず5着に終わった。

12月15日、中2週で迎えた26戦目は、4歳以上900万下（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は鹿戸雄一騎手（16戦1勝）。11頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。0着に敗れた。

5歳（1991年）

1月5日、中2週で迎えた27戦目は、5歳以上900万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は蛯名信広騎手（8戦2勝）。7頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、少し速いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず5着に終わった。

1月19日、中1週で迎えた28戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の若水賞（中山ダート1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で蛯名信広騎手（9戦2勝）。10頭立ての4番人気で大外10番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では脚を伸ばせず7着に敗れた。

2月3日、中1週で迎えた29戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の太宰府特別（小倉芝1800m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で蛯名信広騎手（10戦2勝）。14頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は脚が止まってしまい7着に終わった。

2月16日、中1週で迎えた30戦目は、5歳以上900万下の響灘特別（小倉芝1800m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で蛯名信広騎手（11戦2勝）。14頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では堅実に脚を伸ばしたが、勝ったファーストステップにねじ伏せられて4馬身差の2着となった。

3月16日、中3週で迎えた31戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の壇之浦特別（小倉芝2600m 曇/重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は5戦連続で蛯名信広騎手（12戦2勝）。13頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後はバタバタになってしまい11着に終わった。