アジスイセイ（1984年生、母マルゴスイセイ）

アジスイセイ（1984年5月23日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のロングフアスト（当時12歳）と交配したマルゴスイセイが6歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は（有）王蔵牧場。戦績は、中央平地31戦5勝2着5回、中央障害1戦0勝。主な勝ち鞍は1990年の熱田特別(900万下)。

経歴

デビュー前

新川恵厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1986年）

11月29日、デビュー戦は岩元市三騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。馬体重は420kg。17頭立ての14番人気で15番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線ではじりじりとしか伸びず9着に終わった。

12月14日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（阪神ダート1200m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩元市三騎手（1戦0勝）。10頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず4着に敗れた。

3歳（1987年）

1月10日、中3週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた3戦目は、4歳未勝利（京都ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で岩元市三騎手（2戦0勝）。12頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚にキレが無く9着に終わった。

8月9日、約7か月の休養明けで馬体重を前走から12kg戻して迎えた4戦目は、柴田光陽騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（函館ダート1000m 曇/不良）に出走。6頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚が冴えず3着に敗れた。

8月22日、中1週で迎えた5戦目は、4歳未勝利（函館芝1700m 曇/稍重）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で柴田光陽騎手（1戦0勝）。6頭立ての2番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るコンケストパワーをクビ差だけ差し切って未勝利戦を制した。

9月6日、中1週で迎えた6戦目は、4歳以上400万下（函館芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田光陽騎手（2戦1勝）。14頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、4着に入り込んだ。

9月19日、中1週で迎えた7戦目は、4歳以上400万下の横津岳特別（函館芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で柴田光陽騎手（3戦1勝）。9頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では息長く末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のサカエクインヒメを3/4馬身振り切って2勝目をマークした。

11月29日、中9週で迎えた8戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の中京日経賞（中京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で柴田光陽騎手（4戦2勝）。12頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では目を引く伸びを見せたが、勝ったダイナエルカップにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着となった。

12月12日、中1週で迎えた9戦目は、4歳以上900万下の尾張特別（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で柴田光陽騎手（5戦2勝）。9頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

4歳（1988年）

1月17日、中4週で迎えた10戦目は、5歳以上900万下の伏見特別（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で柴田光陽騎手（6戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では伸びが鈍く8着に敗れた。

1月30日、中1週で迎えた11戦目は、飯田明弘騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上900万下の大津特別（京都芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。競走中止となった。

11月26日、約10か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた12戦目は、4歳以上400万下の犬山特別（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は柴田光陽騎手（7戦2勝）。16頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では余力が残っておらず12着に敗れた。

12月11日、中1週で迎えた13戦目は、4歳以上400万下（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田光陽騎手（8戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではいい脚を見せられず7着に敗れた。

12月17日、連闘で迎えた14戦目は、4歳以上400万下（中京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は岩元市三騎手（3戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では見事な伸び脚で急追したが、勝ったカルストンフェイスに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

5歳（1989年）

1月29日、中5週で迎えた15戦目は、清水英次騎手を鞍上に迎えて、5歳以上400万下（小倉芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したフレッシュドリームにクビ差届かず2着に甘んじた。

2月19日、中2週で迎えた16戦目は、5歳以上400万下の背振山特別（小倉芝1800m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で清水英次騎手（1戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では豪快に終いの脚を伸ばしてすんなりと抜け出し、最後は2着のダイコーシルバーに3馬身半の差をつけて久しぶりに美酒を浴びた。

3月12日、中2週で迎えた17戦目は、5歳以上900万下の長良川特別（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で清水英次騎手（2戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではキレのある末脚を繰り出したが、3着に終わった。

4月2日、中2週で迎えた18戦目は、5歳以上900万下（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で清水英次騎手（3戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で驀進したが、伸びてきたアキノノーザリー決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

4月22日、中2週で迎えた19戦目は、5歳以上900万下（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で清水英次騎手（4戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では迫力のある伸びを見せたが、伸びてきたスリーフレーム決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

5月28日、中4週で迎えた20戦目は、郷原洋行騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の’89ダービースタリオンズステークス（東京芝2400m 小雨/良）に出走。11頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。最後は脚が止まってしまい10着に敗れた。

6月25日、中3週で迎えた21戦目は、安田隆行騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の御嶽特別（中京芝2000m 晴/重）に出走。15頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚が冴えず6着に敗れた。

10月8日、約3か月半の休み明けで迎えた22戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（京都芝2000m 曇/良）に出走。10頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

10月22日、中1週で迎えた23戦目は、4歳以上900万下の清滝特別（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松永幹夫騎手（1戦0勝）。11頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

11月4日、中1週で迎えた24戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の衣笠特別（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で松永幹夫騎手（2戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はガス欠状態になり9着に敗れた。

11月26日、中2週で迎えた25戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の中京日経賞（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は安田隆行騎手（1戦0勝）。9頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線に入ると、前で粘るマルイチテイオーを豪快な末脚で3/4馬身差し切って4勝目を奪取した。

12月9日、中1週で迎えた26戦目は、4歳以上900万下の尾張特別（中京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で安田隆行騎手（2戦1勝）。10頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には割り込めず4着に敗れた。

6歳（1990年）

1月7日、中3週で迎えた27戦目は、5歳以上900万下の新春賞（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で安田隆行騎手（3戦1勝）。14頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを11番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力戦し、5着に入り込んだ。

3月4日、中7週で迎えた28戦目は、5歳以上900万下の熱田特別（中京芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で安田隆行騎手（4戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のラッキーアトラスに3馬身の差をつけて5勝目をつかんだ。

3月25日、中2週で迎えた29戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の京橋ステークス（阪神芝2500m 晴/良）に出走。11頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では鋭い脚を使えず9着に終わった。

4月28日、中4週で迎えた30戦目は、ハンデ戦の上賀茂ステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は安田隆行騎手（5戦2勝）。17頭立ての16番人気で16番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘し、6着に入り込んだ。

5月13日、中1週で迎えた31戦目は、須貝尚介騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の京阪杯（京都芝2000m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。18頭立ての18番人気で1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では末脚を伸ばせず12着に終わった。

7歳（1991年）

5月26日、約12か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた32戦目は、出津孝一騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（京都障害芝→ダート3000m 晴）に出走。13頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。競走中止となった。