ラッキーアトラス（1986年生、母エチゼンラツキー）

ラッキーアトラス（1986年5月31日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のバンブーアトラス（当時7歳）と交配したエチゼンラツキーが13歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は野村正信。戦績は、中央平地24戦3勝2着1回、地方12戦2勝2着1回。1992年の新春グランプリで3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

吉永猛厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1988年）

9月17日、デビュー戦は田島良保騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（阪神芝1400m 曇/良）に出走。馬体重は472kg。14頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと伸びが足りず、5着に終わった。

10月2日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（阪神芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で田島良保騎手（1戦0勝）。14頭立ての5番人気で大外14番ゲートからスタート。先手を奪い、平均的なペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではやや伸びを欠き、5着に終わった。

12月10日、中9週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた3戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。9頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず4着に敗れた。

3歳（1989年）

1月28日、中6週で迎えた4戦目は、東田幸男騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（小倉芝2000m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、超スローペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を弾けさせて、最後は2着のミスシャンデリアに1馬身半の差をつけて未勝利戦を制した。

2月18日、中2週で迎えた5戦目は、4歳400万下のくすのき賞（小倉芝2000m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で東田幸男騎手（1戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では鮮烈な末脚を炸裂させて、最後は2着のシンザンメグロに2馬身の差をつけて2勝目をゲットした。

3月26日、中4週で迎えた6戦目は、土肥幸広騎手を鞍上に迎えて、3歳G3の毎日杯（阪神芝2000m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての12番人気で14番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、後続との差を2馬身以上キープして、やや遅いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はタレてしまい12着に終わった。

4月16日、中2週で迎えた7戦目は、3歳オープンの春蘭ステークス（阪神芝1200m 晴/重）に出走。鞍上は東田幸男騎手（2戦2勝）。16頭立ての13番人気で14番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい9着に終わった。

5月7日、中2週で迎えた8戦目は、3歳G3の京都4歳特別（京都芝2000m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で東田幸男騎手（3戦2勝）。17頭立ての15番人気で16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は一杯になって10着に終わった。

5月28日、中2週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた9戦目は、松永昌博騎手を鞍上に迎えて、4歳900万下の駒草賞（東京芝2000m 晴/良）に出走。14頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は脚を失くしてしまい14着に終わった。

6月18日、中2週で馬体重を前走から16kg絞って迎えた10戦目は、4歳900万下のひめゆりステークス（中京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は土肥幸広騎手（1戦0勝）。11頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では末脚が振るわず5着に敗れた。

7月9日、中2週で迎えた11戦目は、音無秀孝騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳900万下のやまゆりステークス（中京芝1800m 曇/稍重）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸び、3着に入り込んだ。

8月6日、中3週で迎えた12戦目は、田原成貴騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下の有明特別（小倉芝2000m 曇/良）に出走。11頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では切れる脚を使えず8着に敗れた。

8月20日、中1週で迎えた13戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の玄海特別（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田原成貴騎手（1戦0勝）。16頭立ての11番人気で大外16番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず7着に終わった。

9月9日、中2週で迎えた14戦目は、4歳以上900万下の野分特別（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は音無秀孝騎手（1戦0勝）。10頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は脚色が悪くなり10着に終わった。

4歳（1990年）

3月4日、約6か月の休養明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた15戦目は、5歳以上900万下の熱田特別（中京芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で音無秀孝騎手（2戦0勝）。13頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では逸出した伸び脚で驀進したが、勝ったアジスイセイにねじ伏せられて3馬身差の2着となった。

3月24日、中2週で迎えた16戦目は、5歳以上900万下の山陽特別（阪神芝2000m 小雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で音無秀孝騎手（3戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず9着に敗れた。

4月21日、中3週で迎えた17戦目は、田面木博公騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上900万下の北上特別（福島芝1800m 曇/稍重）に53kgの軽斤量で出走。8頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では鮮烈な末脚を爆発させて楽々と抜け出し、最後は2着のタカノハホマレに3馬身の差をつけて3勝目を奪取した。

5月19日、中3週で迎えた18戦目は、ハンデ戦の垂水ステークス（阪神芝1400m 曇/重）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は音無秀孝騎手（4戦0勝）。18頭立ての13番人気で5番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では脚を伸ばせず7着に終わった。

6月17日、中3週で迎えた19戦目は、大西直宏騎手を鞍上に迎えて、福島テレビ杯（福島芝2000m 晴/良）に出走。15頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚が止まってしまい15着に終わった。

7月8日、中2週で迎えた20戦目は、ハンデG3の七夕賞（福島芝2000m 曇/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は田面木博公騎手（1戦1勝）。15頭立ての15番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり10着に終わった。

5歳（1991年）

1月12日、約6か月半の休養明けで迎えた21戦目は、5歳以上900万下（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は土肥幸広騎手（2戦0勝）。11頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では見せ場なく7着に終わった。

1月26日、中1週で迎えた22戦目は、5歳以上900万下の和布刈特別（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で土肥幸広騎手（3戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では見所を作れず7着に敗れた。

2月16日、中2週で迎えた23戦目は、5歳以上900万下の響灘特別（小倉芝1800m 曇/重）に出走。鞍上は東田幸男騎手（4戦2勝）。14頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く9着に終わった。

3月16日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた24戦目は、石橋守騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の伊勢特別（中京芝2000m 雨/重）に出走。12頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では見せ場を作れず7着に終わった。

5月5日、中6週で馬体重を前走からさらに14kg減らして迎えた25戦目は、丹羽克輝騎手を鞍上に迎えて、スポニチ杯（中京(地)芝1800m 晴/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。最後は、2着のタフネスボーイに3/4馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。

8月1日、約3か月の間隔を開けて迎えた26戦目は、カンナ特別（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で丹羽克輝騎手（1戦1勝）。11頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。6着に敗れた。

9月25日、中7週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた27戦目は、B12ロ（名古屋ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で丹羽克輝騎手（2戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。3着に終わった。

10月15日、中2週で迎えた28戦目は、B12ロ（中京(地)ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で丹羽克輝騎手（3戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。3着に終わった。

11月16日、中4週で迎えた29戦目は、黄菊特別（名古屋ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で丹羽克輝騎手（4戦1勝）。8頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。最後は、2着のサンリナールに半馬身の差をつけて5勝目を挙げた。

12月9日、中2週で迎えた30戦目は、エリカ特別（名古屋ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で丹羽克輝騎手（5戦2勝）。9頭立ての2番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。最後は、勝ったコロラドキッドから2馬身差の2着に敗北した。

6歳（1992年）

1月4日、中3週で迎えた31戦目は、新春グランプリ（名古屋ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で丹羽克輝騎手（6戦2勝）。10頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。3着を確保した。

1月20日、中1週で迎えた32戦目は、ヒヤシンス特別（名古屋ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で丹羽克輝騎手（7戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。8着に敗れた。

3月27日、中9週で迎えた33戦目は、フリージア特別（名古屋ダート1600m 雨/重）に出走。鞍上は9戦連続で丹羽克輝騎手（8戦2勝）。11頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。5着に敗れた。

4月23日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた34戦目は、マーガレット特別（名古屋ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は10戦連続で丹羽克輝騎手（9戦2勝）。10頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。5着に終わった。

5月8日、中1週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた35戦目は、スポニチ杯（中京(地)芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は11戦連続で丹羽克輝騎手（10戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。3着に終わった。

10月11日、約5か月の休み明けで迎えた36戦目は、白菊特別（中京(地)ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は12戦連続で丹羽克輝騎手（11戦2勝）。10頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。6着に終わった。