マイティースルー（2006年生、母スルーオール）

マイティースルー（2006年5月8日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「巨大な力」。毛色は芦毛。種牡馬のクロフネ（当時8歳）と交配したスルーオールが17歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地26戦4勝2着3回、地方1戦0勝。主な勝ち鞍は2009年のセレブレイション賞(1000万下牝)。

経歴

デビュー前

キャロットクラブにて総額1,800万円（4.5万×400口）で一口馬主が募集された。

大久保洋吉厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2008年）

10月12日、デビュー戦は吉田豊騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（東京芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は468kg。15頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚を持続できず、4着に終わった。

11月9日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた2戦目は、牝馬限定2歳戦のパキスタン賞（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（1戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では卓抜な伸び脚で追い上げたが、抜け出したカウアイレーンを差し切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

11月23日、中1週で迎えた3戦目は、小野次郎騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳未勝利（東京芝1600m 晴/良）に出走。18頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るマヤノマヤを半馬身差し切って未勝利戦を制した。

3歳（2009年）

1月11日、中6週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた4戦目は、牝馬限定3歳G3のフェアリーステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は吉田豊騎手（2戦0勝）。16頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、5着に終わった。

2月7日、中3週で迎えた5戦目は、牝馬限定3歳500万下の春菜賞（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は小野次郎騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、驚異的な末脚を弾けさせて、最後は2着のフェルミオンに1馬身の差をつけて優勝

3月7日、中3週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた6戦目は、牝馬限定3歳G3のチューリップ賞（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は吉田豊騎手（3戦0勝）。13頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く7着に敗れた。

4月26日、中6週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた7戦目は、牝馬限定3歳G2のフローラステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（4戦0勝）。18頭立ての10番人気で14番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり4位タイの伸び脚を披露したが上位争いには絡めず12着に終わった。

5月24日、中3週で迎えた8戦目は、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は小野次郎騎手（2戦2勝）。17頭立ての15番人気で1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後は力尽きて14着に終わった。

6月17日、中2週で迎えた9戦目は、御神本訓史騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳Jpn2の関東オークス（川崎ダート2100m 曇/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。14頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

8月23日、中9週で迎えた10戦目は、3歳重賞のレパードステークス（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は小野次郎騎手（3戦2勝）。14頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では鋭い脚を使えず8着に終わった。

9月12日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた11戦目は、牝馬限定3歳オープンの紫苑ステークス（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は吉田豊騎手（5戦0勝）。16頭立ての15番人気で大外16番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。最後は脚が止まってしまい10着に終わった。

10月17日、中4週で迎えた12戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（6戦0勝）。14頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではパワフルな末脚を繰り出し、3着に入った。

10月31日、中1週で迎えた13戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の鷹巣山特別（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で吉田豊騎手（7戦0勝）。11頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい5着に敗れた。

11月28日、中3週で迎えた14戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下のセレブレイション賞（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で吉田豊騎手（8戦0勝）。13頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線に入ると、前で粘るチャームポットを鮮やかな末脚でハナ差だけ差し切って勝利をモノにする

4歳（2010年）

1月31日、中8週で迎えた15戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3の京都牝馬ステークス（京都芝1600m 外回り雨/稍重）に出走。15頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では末脚が振るわず15着に終わった。

2月21日、中2週で迎えた16戦目は、牝馬限定の4歳以上1600万下の初音ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は吉田豊騎手（9戦1勝）。15頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線ではキレのある末脚を発揮したが、5着に終わった。

3月13日、中2週で迎えた17戦目は、牝馬限定の4歳以上1600万下のうずしおステークス（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は小野次郎騎手（4戦2勝）。16頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを14番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい14着に敗れた。

5月9日、中7週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた18戦目は、4歳以上1600万下の東京スマイルプレミアム（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は吉田豊騎手（10戦1勝）。14頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では決め手が足りず10着に敗れた。

5月23日、中1週で迎えた19戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の東京クラウンプレミアム（東京芝1400m 雨/稍重）に出走。鞍上は小野次郎騎手（5戦2勝）。17頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線ではいい脚を見せられず13着に敗れた。

6月20日、中3週で迎えた20戦目は、3歳以上1000万下の雄国沼特別（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は吉田豊騎手（11戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位には届かず6着に敗れた。

7月17日、中3週で迎えた21戦目は、3歳以上1000万下の五頭連峰特別（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（12戦1勝）。14頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張り、5着に入り込んだ。

8月28日、中5週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた22戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の三面川特別（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で吉田豊騎手（13戦1勝）。14頭立ての4番人気で13番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではゴールまでジワジワと伸び、3着に入った。

9月18日、中2週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた23戦目は、3歳以上1000万下の白井特別（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で吉田豊騎手（14戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では闘争心が光る走りを見せたが、抜け出したホクトグレインを捕まえ切れず、3/4馬身差の2着に敗北した。

10月16日、中3週で迎えた24戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で吉田豊騎手（15戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、勝ったサンデーミューズにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

11月7日、中2週で迎えた25戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で吉田豊騎手（16戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では長く末脚を持続させて先頭に立ち、最後は2着のプティプランセスをハナ差振り切って勝利をモノにする

12月5日、中3週で迎えた26戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデ戦でオープンのターコイズステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に51kgの軽斤量で出走。13頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず5着に敗れた。

5歳（2011年）

1月16日、中5週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた27戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の初富士ステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は吉田豊騎手（17戦2勝）。14頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら8番手で通過。直線では脚が残っておらず11着に敗れた。