モノポール（1999年生、母エルレイナ）

モノポール（1999年5月21日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のサンデーサイレンス（当時13歳）と交配したエルレイナが10歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地26戦7勝2着6回。2004年の富士ステークス(G3)で2着に入った他、2006年の巴賞(オープン)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、社台ファームから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、種田恵志によって1億500万円で落札された。

大久保洋吉厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2002年）

1月5日、デビュー戦は蛯名正義騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（東京芝1600m 曇/良）に出走。馬体重は462kg。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では物凄い伸び脚で追い上げたが、抜け出したエコールドゥパリスにクビ差届かず2着に甘んじた。

1月19日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦0勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のジョウノベイビーに2馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

2月24日、中4週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた3戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのすみれステークス（阪神芝2200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。最後は脚色が悪くなり11着に敗れた。

3月23日、中3週で迎えた4戦目は、3歳500万下の山桜賞（中山芝1800m 小雨/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（2戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

5月4日、中5週で迎えた5戦目は、3歳500万下（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（3戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうひとつ伸びを欠き、3着に終わった。

6月1日、中3週で迎えた6戦目は、3歳500万下のロベリア賞（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で蛯名正義騎手（4戦1勝）。18頭立ての1番人気に推されて16番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚がパッとせず10着に敗れた。

10月19日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた7戦目は、3歳以上500万下（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で蛯名正義騎手（5戦1勝）。16頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のプリモピアットに1馬身3/4の差をつけて久しぶりの実戦を制した。

11月9日、中2週で迎えた8戦目は、3歳以上1000万下の水郷特別（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で蛯名正義騎手（6戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では切れる脚を使えず7着に敗れた。

4歳（2003年）

4月6日、約5か月の休養明けで迎えた9戦目は、4歳以上1000万下の山陽特別（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で蛯名正義騎手（7戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走したが、3着に終わった。

5月3日、中3週で迎えた10戦目は、4歳以上1000万下の八ケ岳特別（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で蛯名正義騎手（8戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

5月25日、中2週で迎えた11戦目は、4歳以上1000万下の富嶽賞（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で蛯名正義騎手（9戦2勝）。15頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではグングンと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のイシノミューズを3/4馬身振り切って優勝

8月11日、約2か月半の間隔を開けて迎えた12戦目は、3歳以上1000万下の豊栄特別（新潟芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は9戦連続で蛯名正義騎手（10戦3勝）。18頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では豪快に末脚を伸ばして前にいた7頭を差し切り、最後は2着のマイネルリバティーに1馬身1/4の差をつけて1着ゴールを果たした。

9月21日、中5週で迎えた13戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の上総特別（中山芝1600m 外回り雨/不良）に出走。鞍上は10戦連続で蛯名正義騎手（11戦4勝）。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではものすごい伸び脚で猛追したが、抜け出したダイワレイダースを差し切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

10月26日、中4週で迎えた14戦目は、3歳以上1000万下の北野特別（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で蛯名正義騎手（12戦4勝）。11頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、抜け出したミスターユニコンに半馬身届かず2着に敗北した。

11月30日、中4週で迎えた15戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下のアプローズ賞（東京芝1600m 曇/重）に出走。13頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

5歳（2004年）

5月9日、約5か月半の休み明けで迎えた16戦目は、4歳以上1000万下のカブラヤオーメモリアル（東京芝1600m 雨/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（13戦4勝）。11頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のダンシングオンに1馬身半の差をつけて休み明け初戦を制した。

6月12日、中4週で迎えた17戦目は、4歳以上1600万下の湘南ステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（14戦5勝）。14頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では目を引く伸び脚で猛進したが、勝ったメイショウカイドウにねじ伏せられて1馬身半差の2着に敗北した。

7月11日、中3週で迎えた18戦目は、木幡初広騎手を鞍上に迎えて、巴賞（函館芝1800m 雨/重）に出走。15頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、勝ったシェルゲームに詰め切れず、1馬身1/4差の2着となった。

8月22日、中5週で迎えた19戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、G2の札幌記念（札幌芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。11頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では脚勢がやや鈍り、4着に終わった。

9月20日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた20戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の大阪スポーツ杯（阪神芝1600m 晴/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではグングンと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のエリモマキシムに1馬身1/4の差をつけて6勝目をマークした。

10月23日、中4週で迎えた21戦目は、G3の富士ステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（15戦5勝）。14頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では持ち味の心肺能力で最後まで奮闘したが、勝ったアドマイヤマックスにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

6歳（2005年）

10月22日、約12か月の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた22戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、G3の富士ステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。16頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は脚色が悪くなり14着に敗れた。

7歳（2006年）

7月9日、約8か月半の休養明けで迎えた23戦目は、巴賞（函館芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は木幡初広騎手（1戦0勝）。14頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では長く末脚を持続させて先頭に立ち、最後は2着のエリモハリアーをクビ差振り切って久しぶりの一戦をモノにした。

8歳（2007年）

7月8日、約12か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた24戦目は、巴賞（函館芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で木幡初広騎手（2戦1勝）。11頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではいいところがなく5着に終わった。

7月22日、中1週で迎えた25戦目は、ハンデG3の函館記念（函館芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で木幡初広騎手（3戦1勝）。10頭立ての8番人気で大外10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では全く伸びず8着に終わった。

9月2日、中5週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた26戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、G2の札幌記念（札幌芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての15番人気で6番ゲートからスタート。競走中止となった。