ランフォザドリーム（1994年生、母ミルフォードスルー）

ランフォザドリーム（1994年4月3日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のリアルシヤダイ（当時15歳）と交配したミルフォードスルーが7歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）高瀬牧場。戦績は、中央平地24戦5勝2着4回、地方1戦0勝。1998年のエリザベス女王杯(牝G1)で2着に入った他、1998年の朝日チャレンジカップ(G3)に勝利するなど、重賞2勝を挙げた。

経歴

デビュー前

田中耕太郎厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1996年）

11月2日、デビュー戦は河内洋騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都芝1800m 外回り曇/稍重）に出走。馬体重は506kg。8頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。端を奪い、緩やかなペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバタバタになってしまい7着に敗れた。

11月9日、連闘で迎えた2戦目は、3歳新馬（京都芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて楽々と抜け出し、最後は2着のハウスマスターに3馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

3歳（1997年）

2月2日、約3か月の間隔を開けて迎えた3戦目は、南井克巳騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳500万下（京都ダート1800m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。9頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では末脚を伸ばせず5着に敗れた。

3月22日、中6週で迎えた4戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下（阪神ダート1800m 曇/重）に出走。14頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず6着に敗れた。

11月8日、約7か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた5戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の力で末脚を持続させて、最後は2着のケイアイメイプルに1馬身の差をつけて久々の実戦を物にした。

11月30日、中2週で迎えた6戦目は、川原正一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の’97ゴールデンサドルトロフィー（阪神芝1600m 曇/良）に出走。13頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始3番手を追走。直線では一完歩ずつ着実に末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のミツワハリケーンを半馬身振り切って制した。

4歳（1998年）

1月6日、中4週で迎えた7戦目は、O.ペリエ騎手を鞍上に迎えて、5歳以上1600万下の寿ステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。端を奪い、緩やかなペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮やかな伸びを見せたが、アラバンサに半馬身交わされて2着に敗北した。

1月31日、中3週で迎えた8戦目は、牝馬限定G3の京都牝馬特別（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は河内洋騎手（2戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではしぶとく伸び続けたが、抜け出したビワハイジを差し切れず、2馬身差の2着に敗北した。

3月2日、中3週で迎えた9戦目は、牝馬限定のハンデG3の中山牝馬ステークス（中山芝1800m 晴/重）に52kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（3戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では堅実に脚を伸ばしたが、勝ったメジロランバダにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

4月11日、中5週で迎えた10戦目は、G3のダービー卿チャレンジトロフィー（中山芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で河内洋騎手（4戦1勝）。11頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では息の長い末脚を披露したが、4着に終わった。

5月10日、中3週で迎えた11戦目は、都大路ステークス（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で河内洋騎手（5戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では伸びが劣勢になり9着に敗れた。

6月6日、中3週で迎えた12戦目は、テレビ愛知オープン（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で河内洋騎手（6戦1勝）。15頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線では終いの伸びを欠き、4着に終わった。

6月28日、中2週で迎えた13戦目は、牝馬限定G3のマーメイドステークス（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で河内洋騎手（7戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一完歩ずつ着実に終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のヴィクトリーバンクを3/4馬身振り切って初の重賞タイトルを手にした。

7月26日、中3週で迎えた14戦目は、ハンデG3の北九州記念（阪神芝2000m 雨/良）に出走。鞍上は7戦連続で河内洋騎手（8戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では速い脚を持続できず、3着に終わった。

9月13日、中6週で迎えた15戦目は、G3の朝日チャレンジカップ（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で河内洋騎手（9戦2勝）。10頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では圧倒的な末脚を炸裂させて楽々と抜け出し、最後は2着のファンドリロバリーに3馬身の差をつけて重賞2勝目を挙げた。

10月18日、中4週で迎えた16戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3の府中牝馬ステークス（東京芝1800m 晴/重）に出走。11頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚がパッとせず5着に敗れた。

11月15日、中3週で迎えた17戦目は、牝馬限定G1のエリザベス女王杯（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は河内洋騎手（10戦3勝）。14頭立ての5番人気で大外14番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では迫力十分の伸び脚で猛進したが、勝ったメジロドーベルにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着となった。

12月20日、中4週で迎えた18戦目は、牝馬限定G2のサンケイスポーツ杯阪神牝馬特別（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（11戦3勝）。13頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は脚が止まってしまい9着に敗れた。

5歳（1999年）

1月20日、中3週で迎えた19戦目は、牝馬限定G3のTCK女王盃（大井ダート2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で河内洋騎手（12戦3勝）。16頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く15着に敗れた。

4月4日、約2か月半の間隔を開けて迎えた20戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、G2の産経大阪杯（阪神芝2000m 晴/良）に出走。11頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では最後まで息が続かず8着に敗れた。

5月29日、中7週で迎えた21戦目は、G2の金鯱賞（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（2戦1勝）。15頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい10着に敗れた。

6月27日、中3週で迎えた22戦目は、牝馬限定G3のマーメイドステークス（阪神芝2000m 曇/重）に出走。鞍上は河内洋騎手（13戦3勝）。15頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では終いの伸びを欠き、5着に終わった。

7月25日、中3週で迎えた23戦目は、ハンデG3の北九州記念（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（14戦3勝）。14頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後は脚が止まってしまい13着に終わった。

10月17日、約3か月の間隔を開けて迎えた24戦目は、牝馬限定G3の府中牝馬ステークス（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（1戦0勝）。14頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず9着に終わった。

11月14日、中3週で迎えた25戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G1のエリザベス女王杯（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての13番人気で7番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず18着に終わった。